目次

タイヤの基礎知識

タイヤのお話(タイヤからあなたへの情報)。
タイヤの事を少しでも知りたいあなたへアレコレと書いてみました。「なんだこんな事は知ってるよ」と言われるのが一番うれしい!


Q&A

タイヤサイズの見方ご存知ですか?

 

Question

例えば、205/60R15 91H とタイヤに刻印されている場合は、それぞれ何を意味するのでしょうか?

 

タイヤ1

Answer

205

タイヤの幅が205mmを意味します。(タイヤが地面に接地している幅ではなく、タイヤ側面の最大幅のことです。ちなみに地面に接地している幅のことは、トレッド幅と言います)

タイヤの幅とトレッド幅

60

タイヤの幅に対するタイヤの高さの割合が60%の意味で、一般にはタイヤの偏平率としてよく知られていますね。
この数値が小さくなるほどタイヤを前から見れば太い(幅が広い)タイヤになります。

偏平率

R

タイヤの内部構造がラジアル(少し専門的に言うと、タイヤの骨格であるコードがタイヤの中心線に対し90度に配置され、このコードがベルトによって締め付けられている構造)のことで、現在の乗用車のタイヤのほぼ100%がこのRのついたタイヤです。
ただし、応急用タイヤにはこのRがついていません。興味のある方は一度トランクにあるタイヤの表示を見てみましょう。Rの代わりに「D」がついていますね。(このDは、内部にカーカスがタイヤの中心線に対し斜めに配置され、互いに交差するような構造=「ダイアゴナル」に配置された構造を示し、英語の頭文字のDが刻印されています)

ラジアル

15

リムの径(タイヤをリムに組み付ける前のタイヤの内径)をあらわしており、この場合のリム径は15インチを意味します。1インチは25.4mmなのでセンチで言えば約40cm(15×25.4=381mm)のドーナツの孔の意味です。

リム径

91

タイヤの最大負荷能力を示す数値でロード・インデックスと言います。数値が91の場合には、一本のタイヤで615kgの荷重を負担出来る事を示します。なんと1本のタイヤに横綱 貴の花 3人乗ってもOKということです。従ってこの数値が大きくなるほど最大負荷能力が大きいことになります。
(一言※ タイヤの負荷能力は、タイヤの内部にどれだけの空気を入れられるかの容積の大きさで決まります。従って同じサイズのタイヤであれば負荷能力は同じで、刻印の数値も同じと知っておいて良いでしょう。参考までに代表的な数値とそれに対応する負荷能力kgの表を掲載してありますので、是非あなたのタイヤの負荷能力をご確認ください)

 

LI

負荷能力(kg)

LI

負荷能力(kg)

LI

負荷能力(kg)

60

250

80

450

100

800

61

257

81

462

101

825

62

265

82

475

102

850

63

272

83

487

103

875

64

280

84

500

104

900

65

290

85

515

105

925

66

300

86

530

106

950

67

307

87

545

107

975

68

315

88

560

108

1000

69

325

89

580

109

1030

70

335

90

600

110

1060

71

345

91

615

111

1090

72

355

92

630

112

1120

73

365

93

650

113

1150

74

375

94

670

114

1180

75

387

95

690

115

1215

76

400

96

710

116

1250

77

412

97

730

117

1285

78

425

98

750

118

1320

79

437

99

775

119

1360

H

速度記号の表示で、負荷能力の荷重で走行可能な速度を意味します。Hの場合には最高速度210km/hまでタイヤが壊れませんということです。もちろんこの速度が出せる車で、かつ警察が免許停止にしないことが絶対条件になりますね。
(一言※ 夏タイヤに刻印されている速度記号は、Sであれば180km/h、Vは240km/h、Zは240km/h以上、Wなら270km/hです。冬のスタッドレスは、Qが刻印されているタイヤが多く、この場合には160km/hの最高速度です)

 

Q&A

タイヤの減り方からどんな情報が得られるのでしょうか?

よく「減らないタイヤをください」とか「少しでも長持ちするタイヤをください」とお店で要求される方がおりますね。これは、非常に難しい要求なのです。なぜならば、タイヤは減る事によって、車が発進、加速、曲がる、止まるなどの機能を発揮しているからです。タイヤが車の重要保安部品と言われるのもこれでお分かりですね。ちょうど消しゴムでごしごし擦って文字を消す時を思い出して下さい。固い消しゴムより柔らかい消しゴムの方がよく消えますね。文字が消しゴムと紙との間の摩擦で消えるように、タイヤは道路(アスファルトやコンクリート、あるいは雪、氷など等)との摩擦によって減って仕事をしているのがお分かりいただけたと思います。
なかなか減らないタイヤは、運動性能が十分発揮されないと言っても過言ではありません。

少し話が長くなりましたが、それでは本題に戻って減り方からどんな情報が得られるのでしょうか?

 

Question

FF車(フロントエンジン・フロント駆動)とFR車(フロントエンジン・リア駆動)で前輪と後輪でタイヤの減り方は違うの?

Answer

FF車の前輪タイヤは非常に早く減ります。もう少し具体的に言いますと、FF車の前輪タイヤは車の方向を決める他に、発進、加速、ブレーキなどの仕事までやっているからです。(FR車の場合には、発進、加速、ブレーキなどの仕事は後輪タイヤですね)
しかも、車の重量配分が前輪65%、後輪35%と前輪タイヤの負担は大変です。(FR車の重量配分は、前・後輪でほぼ半分づつ負担)従って、FF車の場合には早目早目にタイヤローテーションをしないとタイヤの寿命(摩耗ライフ)は、後輪タイヤの1/3程度に早く減ります。

FFヤ

(一言※ FFの前輪は、仕事、家事、子育てまで一手に引き受けている若い夫?、後輪は外出遊びができる有閑婦人?一方FRでは、方向を決める前輪、駆動の後輪と、ちょうど仕事と家事、子育ての役割がきちんと決まっている共稼ぎ夫婦とでも言えましょうか?)

 

Question

どうしてタイヤの外側、あるいは内側が早く減ったりすることがあるの?

Answer

答えを考える前に、まずタイヤは正しく、走る、曲がる、止まるの機能を発揮させる為に装着されている機能部品であることの認識が大切です。
スポーツ性能を売り物にしている車では、カーブを安全に、かつ早く走れるとか、レーンチェンジがシャープにできるとかもありますね。

これでお分かりのように、タイヤは決してタイヤの外、中央、内側の溝が平均して減ることを最優先として取付けられているのではありません。
FF、FRの前後軸での減り方の速さや場所の違いこそあれ、結果として同じ軸では、タイヤの減り方は同じが正しいことになります。
従って、もしあなたのタイヤが、右側タイヤは外側が減り、左側タイヤは内側が減っている場合(あるいは、この逆)には車の足回りに狂いがあることになります。外側同士、あるいは内側同士が同じように減っている場合には正常と言えます。
もちろん程度問題で、同じ減り方とはいえ過度の減り方の場合はお店に相談して下さい。

足回り


(一言※ 車の足回りのことをアライメント=日本語では足回りの整列というのは多分聞いた事があると思います)
アライメントテスターで足回りを測定、調整することをお薦めします。
(一言※ アライメントが正しくても、タイヤの空気圧が低ければ両外側が、高ければ中央が早く減る傾向にあります)


前のページに戻る このページのトップへ