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VOL.5
SRSエアバッグはシートベルト補助装置


SRSエアバッグシステムは、日産自動車が乗用車21車種全車の運転席に標準装置するなど普及してきたが、シートベルトをしてこそ効果があるものなのだ。
協力◎日産自動車 メルセデス・ベンツ日本 日本自動車工業会


エアバッグ エアバッグは補助拘束装置

 SRSエアバッグは、3点式シートベルトの補助拘束装置であり、大きな傷害を負うような高速時の前面衝突事故に対して、シートベルトを着用した乗員の、主に頭部、胸部に加わる衝撃を軽減することをその目的としている。つまり、後部や側部からの衝突や、低速度での衝突では作動しない。エアバッグがあるからシートベルトはしなくていい、という考えは通用しないわけだ。
そもそも、SRSエアバッグの「SRS」とは、「補助拘束装置」という意味。
 北米での調査によると、1986-1991年型車で、エアバッグを装着した最初の年とその前年での登録車についての事故を調査した結果、前面衝突におけるエアバッグ車の死亡率は23%低減した。やはり効果は大きい。  それでは、エアバッグの作動原理はどうなっているのだろうか。日産自動車が開発したシステムの場合、対コンクリート壁正面衝突速度時速20km以上(車両対車両の正面衝突では、同一車両での相対速度時速40km以上に相当)の場合に作動する。衝突から全ステップが終了するまでの時間は約0.1秒(人間が瞬きを1回するより短い時間)だ。
 エアバッグは、大別して、センサーユニットとエアバッグモジュールで構成される。前者は、衝突センサーとセーフィングセンサー(=誤作動を防止するコントロール部)で、後者はインフレーター(着火装置、伝火剤、ガス発生剤、フィルターで構成)、バッグで構成され、これがステアリング内に収められている。
 既存のSRSエアバッグでは正面衝突にしか対応しないが、メルセデス・ベンツなどの欧州車では、側方からの衝突に備えるSRSサイドバッグも採用している。
これにしても、頭にSRSとつくわけで、日本自動車工業会が「エアバッグつき車でも必ずシートベルトの着用を!」と呼びかけているように、両者が一体となってはじめて効果を発揮するのがエアバッグなのだ。エアバッグ装着車は保険やリセールバリューの面でも利点があり、たとえオプションでもエアバッグ装着を当然と考えたいものだ。

エアバッグ
対コンクリート壁正面衝突速度時20km以上の場合、エアバッグが作動。シートベルトとエアバッグによって、頭部、胸部とも拘束され、乗員のダメージが大きく低減されている   

サイドエアバッグ
SRSサイドエアバッグも登場。これまでの運転席・助手席SRSエアバッグに加えて、側方からの衝撃にも対応できるようになる 


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