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VOL.9 |
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ガソリンなどの燃料をエンジンとクルマの状況に応じて噴射し、常に理想的な状態で運転させる電子制御燃料噴射装置、インジェクション |
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エンジンルーム各所に配置された各センサー類からの情報をもとに燃料を噴射する装置 |
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「よい混合気」、「よい圧縮」、「よい点火(火花)」。これがガソリンエンジンのよい運転の基本となる3要素。このうち「よい圧縮」というのはピストンやピストンリング、吸排気バルブといったメカニカル部分の状態によるのだが、残りのふたつ、「よい混合気」と「よい点火」をコントロールしているのが、現在のエンジンに装備されているコンピュータの役割なのだ。 ■電子燃料噴射システム 左上が電子制御燃料噴射システムの概略図。コントロールユニットと呼ばれる部分が電子制御の中心で、エンジンの回転数、冷却水温、吸入空気量、ドライバーのアクセルの踏み具合、ミッションのギアの位置、クルマのスピードなどの各情報をもとに燃料の噴射時期や噴射量、プラグに点火するタイミングを決定している。また、昔のクルマでは必ず必要だったアイドリング調整やチョークの調整などはすべてコンピュータが必要な調整を行うので、現在のドライバーはほとんどそれらの調整をせずに済んでいるのだ。 それでは、そのコンピュータの命令を受けて燃料を実際に噴射する部分はどうなっているのだろうか。その部分はインジェクターと呼ばれている部品で、外観と構造は右上の様になっている。実際のエンジンではインテークマニホールドのエンジンに近い部分に、4気筒なら4個、6気筒なら6個取り付けられている(まとめて1個というタイプもある)。大きさは長さが70mm前後で直径が約20〜25mmといったところ。写真の物はサイドフィード型と呼ばれるタイプで、真ん中のゴムがはまっている部分から横向きの流れで燃料が入り、端子部からの信号を受けて、手前のノズルから燃料を細かな粒にして噴射する。 噴射の様子は左の写真がそれ。円錐形にガソリンが噴射されてるのがよくわかるだろう。ちなみに、このノズルの部分は大変精度の高い部分なので、ここにゴミやスラッジなどがたまると正確なコントロールができなくなる。インジェクタークリーナーなどを使用して常にクリーンに保つことはとても重要だ。 |
これが電子制御燃料噴射システムの概略図。中心となるコントロールユニットは160mm×170mm前後の大きさで、フロアコンソール奥などに設置されていることが多い。
これがインジェクター。右上に見える四角い部分にコンピューターからの配線がつながれる。その信号を受けてバルブがスライドして先端(手前)から霧状になった燃料が噴射される。噴射量はバルブの開く時間によって制御される。
実験中のインジェクターから出ている燃料の様子。実際にはこの先に吸気バルブが配置される。