目次

VOL.17
環境に優しいエンジン搭載 ハイブリッド乗用車が市販!

今年の東京モーターショーでは、各メーカーが ハイブリッド車を出展。トヨタ自動車からは、 12月10日に「プリウス」が発売される。 その仕組みを探ろう!
協力◎トヨタ自動車

エンジンとモーターの両者を 走行状況により組み合わせる

 地球温暖化の原因とされるCO2排出量の削減と、省エネルギーのための燃 費の向上が、クルマの未来にとって重要な要素となってきている。そんな中、 ハイブリッドエンジンが、有力な低公害エンジンとしてクローズアップされて きた。ハイブリッドエンジンは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わ せた動力源だ。大きく分けて二通りの方法があり、「パラレル式」は走行条件に よって内燃機関とモーターを使い分けるもので、「シリーズ式」は発電のための みに内燃機関を用いて走行はモーターだけで行うもの。トヨタハイブリッドシ ステムは、このパラレル/シリーズの両方式を組み合わせ、それぞれの長所を 最大限に引き出す、現時点では現実的なシステムだと言える。

 そして、いよいよ12月10日、トヨタからハイブリッド乗用車「プリウス」が 発売された。これは自動車の歴史の中に新たな1ページが刻まれる、ほどの画 期的なできごとだ。しかも、いろいろな観点から見ても、乗用車としての一般 性を兼ね備えており、これらが限られたユーザーだけのものでないことがわかる。 従来のガソリンエンジン車に比べ、燃費は2倍、CO2排出量は2分の1。排 出ガス中のCO、HC、NOxは規制値の約10分の1。それでいて遅いかとい うとそうでもなく、追い越し加速ではモーターによる駆動力のアシストを活用 し、同排気量の従来車以上の性能を確保しているのである。また、コンパクト なボディながら広く快適な車内、衝突安全ボディ、ABSなどによる高度な安 全性、リサイクル性など、21世紀のクルマに求められるものを十分なまでに満 たしているのだ。さらに200万円前半という価格も大きな魅力になる。

プリウス
 「プリウス」の価格は、215万円。
 必要十分な快適装備、安全装備も標準で装備されており、かなりお買い得と
 言える。ハイブリッド乗用車ながら、
 一家に1台の乗用車としてごくごく普
 通に使えるところが嬉しい

図

エンジン動力が動力分割機構で2分割 され、システム制御によって最も効率的 な組み合わせで運用される。その結果、 既存のガソリン車の2倍という低燃費と、 クリーンな排出ガス、滑らかで活発な動 力性能が得られる

 トヨタハイブリッドシステムでは、エンジン動力は、動力分割機構により、 車輪の駆動力と発電機駆動力に分割される。発進時や低速走行時、緩やかな坂 を下るときなど、エンジン効率の悪い領域では、燃料をカットしてエンジンを 止め、モーターで走行。通常走行時では、エンジン動力を2分割して、車輪の 直接駆動と、発電機を駆動して発電してモーターを駆動して駆動力をアシスト。 全開加速時には、バッテリーからもパワーを供給して、さらに駆動力を増す。 また、車両停止時には、自動的にエンジンを停止させたりもする。


前のページに戻る このページのトップへ