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VOL.18
馬力、トルクは数字だけでなく扱いやすさにも目を配ろう!

クルマの性能を語る上で、欠かすことができないのが馬力とトルクだ。
このふたつ、数字が大きいに越したことはないが、扱いやすいことも重要なのだ。

協力◎三菱自動車

エンジン性能曲線図を見ればそのエンジンの特性がわかる

 

「このクルマは、280馬力のハイパワー」だとか、「低速からトルクに余裕がある」などといった宣伝文句をよく見かけることと思う。そう言われると、な んだかすごいことのように思えるが、もうひとつピンとこないのではないだろ うか。そこで、馬力とトルクを簡単に定義づけてみよう。馬力とは、出力のこ とで、そのエンジンがどれだけの仕事をこなせるかを表したもの。トルクとは、 回転力のことで、クランクシャフトをどれだけの力で回すことができるかを表 わしたものだ。もっとわかりやすいように、具体例を挙げて説明してみよう。

▼GTO 6G72
ツインターボエンジン
性能曲線図

gto

▼パジェロ2800
Intercooler Turbo
Dieselエンジン性能曲線

パジェロ

GTOの場合、最高速度も重要視されるため最大出力を発生する 6000回転まで滑らかに出力が増加している。一方、トルクは2500回 転という低回転で最大トルクを発生しているが、これは3Lの大排気 量に負うところも大きい

パジェロの場合、大柄なRVで、加速力や登板力が要求される。 そのため、最大トルクは2000回転という低回転で発生され、最大出力も4000回転回すだけで発生している。RV本来の特性を考慮した エンジン特性だ


 上の表のGTOの6G72ツインターボエンジンの場合、馬力は280ps/6000rpm。 psは馬力を表し、1psなら1秒間に75kgのものを1m引き上げることができる。 GTOは280psなので、1秒間に2万1000kg(21t)のものを1m引き上げられるということだ。rpmは、エンジンの1分間の回点数を表しており、psとrpmは セットにして表わすことになっている。つまり、GTOの場合は、エンジンが1分間に6000回転しているときに、280psを発生しているというわけで、これが最高出力ということになる。逆に言えば、エンジンが1分間に6000回転以外の回転数の場合は、280ps出ていないということだ。トルクは426.3N(43.5kg・m)/2500rpm。 N(kg・m)は、トルクを表し、「9.8N・m≒1kg・m」はクランクシャフトから1mのところで1kg の力があるということ。GTOは43.5kg・m/2500rpmだから、馬力と同様に考え、エンジンが1分間に2500回転しているときにクランクシャフトから1mのところで43.5kgの力を発生しているというわけで、これが最大トルクということになる。もちろん、エンジンが1分間に2500回転以外の回転数の場合は、43.5kg出ていないということだ。

 これをわかりやすく図説したのがエンジン性能曲線図というもので、しっかりしたカタログをもらえれば必ず掲載されている。このエンジン性能曲線を見れば、そのエンジンの特性が一目瞭然になるのだ。トルクは、発進時や加速時、 登板時の能力に影響してくる関係上、エンジン回転数が低い状態から大きなトルクが得られることが重要になってくる。また、この曲線が滑らかなほど扱いやすいエンジンだとも言える。それに対して馬力は、そこから先の最高速度に も関わってくるもので、スポーツカーにとっては大きな意味をなすものの、セダンやRV、ワゴンなどでは、トルクがより重要視されるというわけだ。


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