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VOL.19
バッテリーって何?

電装品満載の現代のクルマには必要不可欠の装置

バッテリーはエンジンルームにあるのが普通。最近のはカバーの下でよく見えないかも。

 ふた昔くらい前までは、クルマの電装品と言えば数えるほどしかなかった。ところが今では色々なところがコンピュータ制御になっていて、パワーウインドー、オートエアコン、電動ミラーは当たり前、オーディオの消費電力は大きくなり、カーナビも使うし、RV車だったらエアコンはデュアルだし、サイドドアの開閉も電動になっているし、屋根まで開く。消費電力が増えた分、電源系も大容量になってはいるけど、後付けの電装品を増やすと、ギリギリになってしまうことも多い。
 そんな状況でバッテリーは、どんな仕事をしているのだろうか。簡単に例えると、バッテリーはマンションの屋上にある給水塔のようなものだと思えばいい。セルを回すときは溜め込んである電力を使い、エンジンが掛かったらオルタネーターから電気が流れ込んでくるから、充電量は元に戻る。走行中はオルタネーターが発電した電力をいったん溜め込んでから流すことで、安定した電力供給を行っている。これがバッテリーの主な仕事だ。この電力供給を安定させるには、大きなバッテリーの方が有利になる。消費電力が多いなら尚更なので、最近のクルマはどんどんバッテリーが大きくなっているというわけ。ただし、流れ込む電力よりも消費量の方が多い状態(エンジン停止時のオーディオや灯火類の使用、アイドリング時に多量の消費をする)が続くと持ち出しが多くなって空になる。これがバッテリー上がりなのだ。

 さてそのバッテリーの中身はどうなっているのだろうか。まず12Vのバッテリーの場合、中は6つの部屋に仕切られている。で、それぞれの部屋の中に陰極板と陽極板の2枚の板が入っていて、部屋の中には電解液(希硫酸)が規定量満たされている。難しい話は省略するけど、この電極板と電解液の化学反応によって、再充電可能な電池としての役割を果たしているというわけだ。だから、この電解液の容量が減ってしまったり、濃度が既定値から外れたりすると、バッテリーの能力は大きく減ってしまう。また、この化学変化は永久に続くわけではなく、極板の疲労などの理由によって、いずれ限界を迎えることになる。これがバッテリーの寿命で、寿命になるといくら補充電しても能力は回復しない。寿命はおおむね2年程度と言われているが、使い方次第でかなり変わる。大容量バッテリーはその分値段も高いのだから、きちんとしたメンテナンスで少しでも長く使いたいものだ。

38

B

19

R

容量と始動性を総合的に見たバッテリーの基本性能を表す数値。数字が大きいほど容量が大きい。しかし単純に大きなものへの交換は不可なのだ。 これはバッテリーの縦幅と高さを示す区分記号だ。Aが一番小さいサイズとなり、B、C、D……と大きくなっていく。乗用車ではBが一般的。 バッテリーの横幅で、この場合は19cmということ。なお幅に関しては多少1〜2cm程度なら大きくしても入るスペースがあれば殆ど問題ない。 バッテリーの端子のどちらがプラス端子なのかを示すための記号がこれ。RとLがあり、ライト、レフトの略。例えばRならばプラス端子は右側。

放電は、陽極板と陰極板とが反応し、電気を発生させる 充電は、硫酸鉛になっていたそれぞれの電極に電気を流すことで電解液は元に戻る。

トラブル解決法

もしもバッテリーが上がったら
ブースターケーブルとバッテリーが元気なクルマを用意。
 (1)赤いケーブルを上がったバッテリーのプラス端子へ
 (2)赤いケーブルの反対側を生きているバッテリーのプラス端子へ
 (3)黒いケーブルを生きているバッテリーのマイナス端子へ
 (4)黒いケーブルの反対側を上がったクルマのエンジンブロックへ
以上の順番で2台の車をつなげる。絶対にプラスとマイナスを間違えないように注意。エンジンが掛かってもすぐ切れる場合があるので、しばらくはケーブルをつなげておく。
取り外しの際は、取付時と逆の手順で。

メンテナンス術

 点検は定期的に行っておきたい。まず、現役のバッテリーの調子を知るには比重計か検電テスターが必要。検電テスターで12V以上あればOKだが、適正値は12.5V〜12.6V。比重計ではグリーンの範囲内(比重1.250以上)であればOK。黄色(比重・1.250〜1.200)なら要注意。赤(1.200以下)なら要充電だ。バッテリー液量は、側面にある液面インジケーターの範囲内に液があればOK。範囲以下でも以上でもダメなのだ。バッテリー液が足りない場合はバッテリー補充液を補充。


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