目次

◆まさか!と思うようなトラブルもある。
 ホイールナットは適正トルクでしっかり締める
■ホイールナットレンチはどんなクルマにも用意されて いるものだ■
 ホイールナットとは、ホイールを固定するためのナット。車両側のホイールボルトにホイールをはめ、ホイールナットを締め込んで固定する。
 ほとんどの人が、ホイールナットの状態をチェックすることはないと思うが、ホイールナットがゆるんで走行中にタイヤとホイールがガタついて振動が発生したり、ハンドリングがおかしくなるといったトラブルがないわけではなく、最悪の場合、脱輪することもある。そのため、ある程度重要な点検ということで、12カ月点検や車検の際の24カ月点検にはホイールナットの状態という点検項目がある。

 ホイールナットを締めたりゆるめたりする工具がホイールナットレンチだが、これはスペアタイヤとの交換時に必要不可欠なもの。そのためどんなクルマにも用意されている。スペアタイヤのスペースやジャッキとともに収められていることが多い。

 ホイールナットの点検は、このホイールナットレンチをナットにかけて、締める方向に回して、ちゃんと締まっているかを確認すればよい。この時、ギュギュッと無理やり増し締めする必要はない。車載のホイールナットレンチを使い、普通の人が強く増し締めした程度で、スチールホイールが変形したり、アルミホイールが割れるということはまずないが、ホイールボルトのネジ山が傷んだりすることはある。また、次にタイヤ交換をする際に、固く締まりすぎていると、ゆるめるのに苦労することになる。

 ホイールナットには、それぞれ締め付けトルクが定められていて、そのトルクで締め付ければよい。ちゃんとしたカー用品店やスタンドならば、最後にはトルクレンチを使って規定トルクで締め付けるはず。トルクレンチとは、指定したトルク以上では締め付けられないレンチのこと。オートバックスでももちろんトルクレンチでホイールナットを締めている。

 とはいえ、アマチュアがパンクでタイヤ交換した際や、メンテナンスでタイヤを外した際には、トルクレンチが使えるわけではない。非力な女性ならばホイールナットレンチの端を持って作業し、力のある男性ならばホイールナットレンチの柄の途中の部分を持って作業する。締め付けの目安としては、ホイールナットレンチを使ってギュッと締まったなと感じたところから、さらに90度ぐらい回しておけばよい。

 車載のホイールナットレンチはあくまでもスペアタイヤへの交換時の緊急用のもの。作業性は悪く、固く締まってしまったナットをゆるめる作業には適してない
 積極的にクルマのメンテナンスを行なうつもりなら十字レンチやクロスレンチと呼ばれるタイプのレンチを使うとよい
 オートバックスでは作業性がさらに高いインパクトレンチを使用。空気圧の力でスピーディに締めたりゆるめたりできる
 インパクトレンチでホイールナットの脱着作業を行なうが、最後には必ずトルクレンチを使用して、それぞれのクルマに指定された締め付け規定トルクで締め付ける
  オートバックスのピットに表示されているホイール締め付け規定トルク一覧表。各メーカーごとに規定トルクが指定されていて、この規定トルクにしたがって作業が行なわれる
  ホイールナットには様々な種類がある。紛失したからといって、適当なものを使ってはダメ。トラブルの原因になる

前のページに戻る このページのトップへ