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◆高速走行でハンドルが振動したらシミー現象。
 ホイールバランスが狂っている可能性が大!
ホイールの周囲に付けられている小さな部品はとても重要な部品
 自分のクルマのホイールの周囲、タイヤと接している部分に、小さな金属が付けられているのを知っているだろうか。ホイールのデザインを気にする人には嫌われる存在だが、間違っても、この金属を外そうと思ってはいけない。

 この金属はホイールバランスウエイトというもの。その名のとおり、ホイールのバランスを取るために付けられているウエイト(重り)だ。非常に少ない例だが、バランスウエイトが必要ないこともあるが、ほとんどの場合、5gや10gといったウエイトが付けられている。
たった5gならばホイール&タイヤの重量からすれば微々たるもの。外しても大丈夫と思うかもしれないが、それは大きな間違い。

 ホイールやタイヤは円形の中央や左右の中央に重心ができるように設計製造されているが、微妙な誤差ができてしまう。そのままの状態で使うと、回転の中心と重心がズレているため、振動が発生してしまう。偏心回転というもので、実は携帯電話のバイブレーター機能は、この偏心回転を利用して振動を起こしている。




   こうしたホイールバランスの狂いによる偏心回転による振動をシミー現象という。シミー現象は、一般的に高速走行で発生しやすく、特定の速度以上で起こることが多い。高速走行でハンドルにブレを感じた場合、シミー現象の可能性が高い。そのままでは安全に走行できないうえ、振動が長く続くとクルマのさまざまなパーツに悪影響が出てしまう。早急にプロによるメンテナンスを受けるべきだ。

 ホイールバランスの測定と調整には、ホイールバランサーという専用の機械が必要なため、実質的にアマチュアには測定や調整が不可能。点検では、バランスウエイトが外れたり、外れそうになっていないかをチェックする程度だ。脱落跡などを発見したら調整を受ける。

 なお、先に解説したようにバランスウエイトはわずか5gとか10gといった程度のもの。悪路走行でホイール内に泥などが付けば、この程度の重量になってしまう。多くの場合、高速走行時に飛ばされてしまうので問題ないが、乾燥して固着してしまい、ホイールバランスが狂ってしまうこともある。悪路を走行することが多いクルマの場合には、洗車の際にはホイールの裏側も含めて、泥などの付着を残さないように、確実に洗い落としておくべきだ。
 
 バランスウエイトが確実に固定されているかを確認。ゆるんでいるようならばプライヤーを使って締め付けたうえで様子をみる。それでも直らないようならばプロに依頼する
 アルミホイールに装着されているバランスウエイトの例。ホイールの縁にはさみ付けられている

 スチールホイールの場合はホイールキャップに隠されていることが多い。汚れがひどいと錆びて脱落することもある
  オートバックスのようにタイヤ装着を行なうことが可能な店には必ずホイールバランサーが用意されている。何gのバランスウエイトをどこに付ければよいかを指示してくれる
 測定結果にしたがって指定の重さのバランスウエイトを装着する。ホイールの裏側にウエイトを装着することもある
  バランス調整後に再チェックを行なった際の表示画面。左右の数字がともに0になり、上にはOKの表示が出ている。この機械さえあれば、誰でもバランス調整が可能だが……
 

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