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◆自分ひとりでも、車載のジャッキを使って
 タイヤローテーションを行なうことが可能だ
■手間と時間がかかることを覚悟すればローテーションが行なえる■

 クルマの駆動輪と非駆動輪を比べると、駆動輪のほうがどうしても摩耗しやすい。ひと昔前に比べるとバランスがよくなってきてはいるが、FF車の場合は、前輪と後輪を比べると、前輪にかかる荷重のほうが大きいことがほとんど。FF車の前後の差ほどではないが、FR車の場合も駆動輪である後輪のほうが、前輪より早く摩耗する。

 そこで、定期的にタイヤの位置を変えて、均等にタイヤを摩耗させるために行なうのがタイヤローテーションだ。以前はFF車は5000q走行ごと、FR車は1万q走行ごとにタイヤローテーションを行なうとよいとされていたが、現在ではFF車のバランスもよくなってきているので、FF車でも1万q走行ごとで大丈夫だ。

 ローテーションの基本は、駆動輪は前後で左右反対側に移動し、非駆動輪は前後で左右同じ側に移動する。つまりFF車ならば右前輪→左後輪、左前輪→右後輪、右後輪→右前輪、左後輪→左前輪という移動になる。ただし、最近のスポーツタイヤのなかには回転方向が指定されたものがある。
こうしたタイヤの場合は、左右同じ側で前後を入れ替えることになる。

   タイヤローテーションに関しては、オートバックスなどのカー用品店をはじめディーラーなどでも作業してくれるが、当然のごとく費用がかかる。しかし、前ページで解説したように、タイヤ交換に慣れているのならば、自分でできないこともない。
 4輪をすべて宙に浮かせることができるリフトがあれば簡単だが、車載のパンタグラフジャッキでも、スペアタイヤを併用すれば可能だ。
言葉で表すとややこしくなるがたとえばFF車の場合は以下の手順になる。
1.右前輪を外してスペアタイヤを装着
2.左後輪を外して元の右前輪を装着
3.左前輪を外して元の左後輪を装着
4.右後輪を外して元の左前輪を装着
5.右前輪に装着しておいたスペアタイヤを外して元の右後輪を装着
これでタイヤローテーションが完了する。トータルで5回のジャッキアップと5回分のタイヤ脱着を行なえばよい。
タイヤ交換に慣れていない人が初めてチャレンジした場合には、けっこう時間がかかるだろうが、慣れた人ならば15分もあれば終わらせることができる。
チャレンジしてみてはどうだろうか?
 
 回転方向を指定されたタイヤの場合を例にとって右側だけで前後を交換する作業をしてみると、まずは右前輪をジャッキアップしてタイヤを取り外す
 スペアタイヤを右前輪の位置に装着する。
自分で行なうローテーションではスペアタイヤが重要な役割を果たす
 スペアタイヤを装着したらジャッキを降ろす。
ホイールナットはある程度まで締め付けておけば充分
 続いて右後輪をジャッキアップしてタイヤを取り外す。このタイヤは右前輪に回ることになる。一般的なFF車のローテーションでもこのタイヤが右前輪に回る
 右前輪に装着してあったタイヤを、右後輪に装着する。ジャッキを降ろしたらホイールナットを確実に増し締めして、タイヤの装着を完了させる
 右前輪に装着したスペアタイヤを外し、右後輪の位置にあったタイヤを装着。これで前後が入れ替えられたことになる

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