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オーバーヒートはエンジンにダメージ大。
  ラジエターの液量はまじめにチェックする
不足していたら最悪の場合は水を補充してもよいがフォローが必要
 最近のクルマはオーバーヒートを起こすことが少ない。その理由としては、さまざまなことが考えられる。ファンベルトが丈夫になったうえ、ベルトを使用しない電動ファン採用のクルマが増えたこと、ラジエターコアが錆びにくくなったこと、ラジエターホースの質が向上したこと、などが複合的にオーバーヒートの発生を減らしている。

 しかし、オーバーヒートがまったく起こらなくなったというわけではない。
どんなにメカが丈夫になったとしても、冷却液が不足していればオーバーヒートは起こってしまう。現在の電子制御されたエンジンは、多少水温が高めになっても、それに応じた制御が行なわれるため、パワーダウンなどの症状が出にくい。そのため水温計を見ていないと、オーバーヒートになかなか気づかず、気づいた時には、すでにかなり状態が悪化してしまっている。大がかりな修理が必要になり、費用もかなりかかってしまう。

 冷却液はほぼ密閉された空間で使用されているもので、走行によって消費されるものではない。しかし、リザーバータンクの部分では、冷却液は大気に触れている。気温が高ければ、水分が蒸発することで、冷却液が少しずつ減っていってしまう。
   そのため定期的に液量を点検することが必要だ。きわめて重要な点検であると考えられているため、法定日常点検項目にも含まれているし、オートバックスのオープンボンネットサービスでも点検を実施している。点検方法は簡単。エンジンルームのリザーバータンクで液量を確認し、不足していたら補充すればよい。少量の補充ならば水でも大丈夫だ。ラジエター本体の液量も確認しておけば、完璧な液量の点検といえる。

 なお、ラジエターリザーバータンクの液量は冷却系統の水温によって変化する。水温が高まると、冷却系統内の圧力が高まり、余分な量がリザーバータンクに送られる。逆に、水温が低くなるとリザーバータンクから冷却系統に冷却液が送られる。

 始動前など水温が低い状態で点検すると、リザーバータンクの液量が下限の目盛りに近づいていることもあるが、目盛り以下になっていなければ大丈夫だ。水温が上がった状態で再度確認すれば、液量が増えているはず。冷えた状態で減っているからといって補充しすぎると、水温が上がった状態で冷却液があふれてしまうこともある。


 
 冷却液の量はラジエターリザーバータンクで点検。ラジエター本体の注入口付近からホースが導かれているタンクだ
 リザーバータンクの側面にはMAXとMINなどの2本の目盛りが刻まれている。
この2本の目盛りの間に液面があればOK。外側から見にくければ、キャップを開けて確認する
 たまにはラジエター本体の液量も点検するとよい。注入口いっぱいまで液がきていれば大丈夫。ラジエターキャップは、必ず冷却液が冷えた状態で開けること
  オートバックスでは試験紙を使うなどして冷却液の状態を確認。リトマス試験紙のように色の変化で液の状態が分かる
 試験紙の先端を冷却液に入れる。たったこれだけで冷却液のLLCの状態を確認することができる
 測定できるのはLLCの濃度と液の劣化状態。モノクロ写真では分からないと思うが、試験結果はほぼ良好というレベル。LLCの濃度も30%を超えている

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