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しばらく姿を消していた点火系チューニングに
 
マルチスパークという高性能点火装置が登場
電気系の装着作業だがカプラーの脱着が中心なので非常に簡単だ

 前ページで解説した高性能ハイテンションコードが点火系チューニングの入門編として盛んだった頃、つまり十数年前の話だが、さらにステップアップした点火系チューニングには、フルトラやCDIなどさまざまなものがあった。

 フルトラ(フルトランジスター点火装置)なんて、いまや死語。ほとんどのクルマがフルトラであり、さらに進化した点火装置を採用しているクルマも数多い。そのため、プラグ交換や高性能ハイテンションコード以外の点火系のチューニングが行なわれることはほとんどなくなってしまっていた。

 ところが、ここにきて新たな点火系チューニングアイテムが登場してきた。それがマルチスパークを実現する高性能点火装置だ。MDIと呼ばれている。

 マルチスパーク点火装置では低回転域では3回、中回転域では2回、高回転域では1回と、スパークの回数をコントロールすることで、燃焼状態を改善することが可能となる。

  特に、中低回転域でのトルクに対する効果が大きく、中低速からの鋭い立ち上がりや太いトルクが実現され、発進加速もスムーズとなり、全域でのパワーアップを体感できるという。けっして安価なものではないが、トルク不足を感じているのなら、使ってみる価値は充分にあるといえる。

 電気に関連したものというだけで、自分では触りたくないという人も多いようだが、MDIの装着は比較的簡単。車種別の専用ハーネスも用意されているので、これを使えばカプラーの脱着作業が中心となる。バッテリー交換ができる程度の人ならば大丈夫だ。もちろん、どうしても不安ならオートバックスなどのカー用品店に取り付けを依頼すればよい。スピーディに確実に装着してもらえる。




 
今回取り付けた用品

今回装着したのはウルトラ(永井電子機器)のMDI。汎用タイプの9500ならば対応車種が幅広く、車種別専用ハーネスが用意されていれば簡単に取り付け作業を行なうことができる。

 
 車両のイグニッションコイルに配線されている純正ハーネスのカプラーを抜く。ツメを押せば抜ける
 イグニッションコイルに専用ハーネスのカプラーを差し込む。形状が同じなので間違えることはない
 イグニッションコイルに接続されていた純正ハーネスのカプラーに専用ハーネスのプラグを差し込む
 車種別専用ハーネスと本体を接続するハーネスを接続。それぞれカプラーの形状が異なっている
  電源用のハーネスなど、すべてのハーネスを接続する。完全にロックするまでカプラーを差し込む
 バッテリーへの配線を行なう。この状態で始動を確認。始動しない場合はバイパス線の配線を行なう
 作動が確認できたらMDIにステイを固定し、さらにステイをエンジンルーム内に固定する
 本体は40℃近くまで熱くなるので、周囲にパーツがなく通気のよい場所に固定したほうがよい
 

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