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トラブルが起これば走行不能になることも多い。
  クラッチとトランスミッションも状態を確認
ギアオイルの点検は難しい。操作具合で異常を感知するのがベスト

 いまや完全に主流を外れてしまった感じのMT車だが、スポーティ走行を楽しむ人には根強い人気がある。メカニカルな部分がほとんどなので、電子制御が行なわれているパーツのように、調子が悪くなったりよくなったりを繰り返すような分かりにくい異常は起こりにくい。

 ただし、トランスミッションやクラッチに異常が発生した場合には突然、走行不能となることも多いので、つねに注意すべきだ。ほとんどの場合、操作具合や走行状況に前兆が現れてくるので、わずかでも異常を感じたら、プロに点検整備を依頼したほうがよい。

 クラッチは、ブレーキパッドと同じように、使えば使うほど摩擦材が摩耗して、最終的には使用限界となる。使用限界が近づいたクラッチでは、摩擦材が充分に機能しないため、クラッチにスリップが発生する。これにより、発進加速が悪くなったり、登り坂での加速が悪くなったりする。こうしたクラッチの滑りが発生したら、早急にクラッチディスクを交換すべきだ。  

 トランスミッション側で発生する異常は少ないが、もっともトラブルが起こりやすいのがシンクロナイザー。シンクロナイザーに異常が発生すると、1速とバックにシフトしにくくなることが多い。特定のギアだけ入りにくかったり、入れたつもりなのに勝手に抜けてしまうようになったら、プロに点検整備を依頼したほうがよい。

 

 操作時に異音が出たり、シフトレバーが大きく振動したりする場合も、点検整備が必要だ。

マニュアルトランスミッションで使用されているトランスミッションオイルは、ギアオイルと呼ばれることも多く、基本的な機能は潤滑のみ。FF車の場合はディファレンシャルギアも内蔵されているので、FR車より負担が大きいが、AT車のATFほどこまめに点検を行なう必要はない。

 オイル量の点検方法は、注入口のフィラープラグを開けて行なうが、オイル漏れが発見されないようならば、オイル量の点検を省略してもよい。実際、オイル量の点検はめんどうな作業であるうえ、オイルを見てもアマチュアが状態を判断することが難しい。だが、ギアオイルを定期的に交換していれば問題が起こることはない。
特に、フロントデフがLSDの場合は、ギアオイルの負担が大きいので、交換時期を守って早め早めに交換を行ないたいものだ。

 
 クラッチペダルの操作感に変化がないかは、つねに注意していること。ペダルが重くなったり動きが悪くなったら注意
  パーキングブレーキをかけ2速の状態でクラッチをつないでみる。すぐにエンストすれば滑りはない
 すべてのポジションにシフトしてみて、スムーズに変速できるか確認。速とバックは要注意
 走行状態でもシフトがスムーズに行なえるかを確認。シフト時に異音がしないか、レバーが異常に振動しないかも確認
 下回りを点検できる状況にあるのなら、トランスミッション本体からオイル漏れが発生していないかをチェックする
  オイル量の点検は注入口のフィラープラグを開けて行なう。レンチを使用してプラグをゆるめる
 ある程度までゆるんだら指先で操作。開けると同時にオイルが流れ出すこともあるので注意
  注入口から指先を入れてみて、オイルに触れることができればオイル量はOK。オイルの状態のチェックは難しい

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