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少しずつ悪化すると気づかないこともある。
  定期的にブレーキの操作具合を点検すべきだ
実際にペダルやレバーを操作することが基本だが点検の意識で実施

 ブレーキフルードが正常であっても、ブレーキペダルなどの操作系に異常が発生すれば、やはりブレーキが使えなくなって危険だ。そのためブレーキの操作系の点検は、法定日常点検にも盛り込まれている。

 操作系の点検の基本は、実際に操作してみて違和感がないかということ。そんなことは毎日クルマを使っていれば分かるというかもしれないが、こういった部分の異常は、少しずつ少しずつ進んでいくことが多い。ある日突然に状態が大きく変化するような異常なら、誰もが気づくが、少しずつの変化には鈍感なもの。いつのまにか、それが当たり前の状態になっていたりする。点検を行なう際には、点検だという意識を持って操作具合を確認すべきだ。ただし、点検だという意識を強く持ちすぎると、正常であるものが異常に思えてきたりしてなんだか訳が分からなくなってしまうこともある。注意が必要だ。

 そこで、数値によって結果が出る点検も実施しておく。これならば冷静に状態を判断することができる。ブレーキペダルの場合は、踏み込んだ時の床板との隙間と遊び、パーキングブレーキレバーの場合は引きしろを測定すればよい。どちらも適正値が車両取扱説明書や整備手帳に記載されているはずだ。

 

 ブレーキペダルの遊びは、ペダルに軽く力をかけただけで動く範囲を測定する。踏み込んだ時の床板との隙間は、ペダルと床板の隙間を測定すればよい。どちらも定規があれば測定できる。
床板との隙間を測定する際は、必ずエンジンを始動して、倍力装置を作動させた状態で行なうこと。


 パーキングブレーキレバーの引きしろは、ノッチ音によって測定する。ノッチ音とはブレーキレバーを引いた際にするカチカチという音のこと。レバーを完全に解除した状態から、いっぱいに引くまでに何回カチという音がしたかを数えればよい。
 どちらの場合も、測定の結果が適正値の範囲から外れていたら、プロによる点検整備を依頼すべきだ。ブレーキに関連した異常は、とにかくプロに任せるのが無難。安易な整備をアマチュアが行なうと、痛い目にあってしまうことも多い。
 なお、MT車の場合はクラッチペダルでも同様の点検を行なっておくとよい。こちらの場合も車両取扱説書や整備手帳に適正値が記載されていることがほとんどだ。


 
 ブレーキペダルの踏みしろの点検を行なう前にはエンジンを始動し何度かペダルを踏んだり戻したりし
て液をなじませる
  ペダルの動く方向に沿って定規などを当てる。軽くペダルを指先などで押してみて動く範囲を測定
 思い切りペダルを踏み込んでみて床板との隙間を測定。遊びと隙間の量が適正値の範囲内かを確認
 パーキングブレーキの引きしろを点検する前にも、何度かレバーを上下させて動きに引っかかりがないかを確認する
 まずはパーキングブレーキを完全に解除した状態にする。クルマが動き出さないようにブレーキペダルを踏んでおく
 ゆっくりブレーキレバーを引き上げていき、ロックするまでに何回ノッチ音がしたかを数えればよい
ペダル式のパーキングブレーキの場合も方法は同じ。何度かロックと解除を繰り返してから解除する
 ペダル式のパーキングブレーキの場合も方法は同じ。何度かロックと解除を繰り返してから解除する
 パーキングブレーキペダルをゆっくりと踏み込んでいきノッチ音を数える。レバーより音が聞こえにくいので注意

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