|
日頃からスポーティな走行でハードなブレーキングを多用しているクルマならば、ブレーキのききを点検する必要はないだろう。ブレーキのききには敏感になっているはずなので、ききが悪くなったら、すぐに対処
するはずだ。
しかし、ほとんどの人の場合は、ハードなブレーキングをすることなんてまずない。ところが、いざという時にパニックブレーキでフルブレーキングしたら、ブレーキが片ぎきしてスピンしかけたといったトラブルもある。一般的なブレーキングで減速や停止ができているのならば、まったくブレーキがきかないといった事態
になることは少ないが、それでもたまにはブレーキのききを点検するとよい。
もっとも効果的な点検方法はフルブレーキングを行なうことだ。時速30q程度からでかまわないので、フルブレーキングしてみて、片ぎきでクルマの位置がズレることなく、まっすぐに停止できれば大丈夫だ。
ただし、この点検を行なうには広くて安全な場所が必要。本当にスピンを起こしてしまったら危険だ。広大な駐車場のような場所がベストだが、そんな場所はなかなか見つからない。道路で行なう場合は、左右に充分にスペースが残るように、最低でも片側3車線ある道路の中央車線で行なうようにする。もちろん直線部分で行なう。微妙に路面が傾いているような場所では、片ぎきのような状態になることもある。また、最初は時速10qぐらいから始めて、徐々に速度を上げていき、最終的に40q程度で点検すればよい。
|
|
こうした点検は不安だという人は、急な坂道で点検するとよい。片ぎきの点検は行なえないが、点検しないよりはマシ。
なお、ブレーキのききを点検する際には、倍力装置の状態も点検するとよい。最近ではさまざまなブレーキアシスト装置を搭載した車種が登場してきているが、倍力装置はすべてのクルマに備えられた基本的なアシスト装置。エンジンの吸入負圧と大気圧の差を利用して、アシスト力を発生させている。
そのため、エンジン停止状態と始動状態でペダルの踏み込みを比較してみれば、正常に動作しているかが確認できる。エンジン停止状態でブレーキペダルを強く踏み込み、その状態でエンジンを始動してみる。始動にわずかに遅れて、ペダルが深く踏み込めるようになれば、倍力装置は正常に作動している。

|