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◆ディスクローターの状態が悪くなっていると
  ブレーキのききが悪くなってしまう
■キズと油膜による光を外観から確認するのがローター点検の基本だ

 ブレーキローターとも呼ばれるディスクローターは、パッドとの間で摩擦を発生させるためのもの。パッドが摩擦材なので、ローターが摩耗することはないと思っている人もいるが、実際にはローターも摩耗する。

 メーカー推奨のディスクローターの交換時期は新品時から1〜2o摩耗した時。ソリッドディスクで新品時の厚さは9o程度でマイナス1o程度が交換時期、ベンチレーティッドディスクで新品時の厚さは18〜21o程度。この場合はマイナス2o程度が交換時期だ。しかし、国産車の標準装備のディスクローターは、非常に丈夫。一般的な走行ならば、10万q走行でもここまで摩耗することはない。

 ただし、スポーティな走行でハードなブレーキングを繰り返していると、意外にローターの摩耗が進むこともある。スポーツタイプのブレーキパッドを使用していると、ローターが摩耗しやすくなることもある。

 ディスクローターは、ブレーキパッドに触れる部分だけが摩耗する。ローターの最外周部分はブレーキパッドに触れることがないため、新品時の厚さが残っている。点検時には、摩耗した部分と最外周部分の段差を基準にして、摩耗量を点検する。

 パッドの使用限界を超えて使用すると、ローターにレコード状のキズが刻まれることがある。また、パッドの表面に異物が付着し、この異物がローターにキズを残すこともある。

 

 キズが深い場合には、ブレーキのききが悪くなる。この場合は交換か研磨が必要になる。研磨してみて限界使用の厚さが残れば使用することができるが、キズが深くて薄くなってしまう場合には再使用不可。

 なお、外国車のディスクローターが減りやすいのは常識。メーカーも消耗品と考えていて、1回のパッド交換でローターが1o減っていることもある。

 また、点検でディスクローター表面に、油膜状の光る汚れがある場合は要注意だ。ドライブシャフトのブーツ破れでグリスが飛散して付着した可能性が高い。ローターのメンテナンスはブレーキクリーナーでクリーニングすればよいが、早急にブーツを交換すべきだ。

 なお、ディスクローターにサビが発生していることがあり、キーキーといったブレーキ引きずり音が発生したりする。
だが、表面だけのわずかなサビは心配無用。ブレーキを使えば簡単にサビが落ちてしまう。 








 
 タイヤ&ホイールを外せばディスクローターが露出する。クルマをしばらく使っていないと、表面が錆びていることもあるが、表面だけの薄いサビはまったく問題ない
  ローターはよく輝いているが、油膜のような光り方は要注意。グリスなどの液漏れが周囲で起こっている可能性がある
 ローター表面にキズが付いていないかを確認。凹みなどの部分的なキズができることは少ない。同心円状のキズが多い
 キズが深い場合にはローターの研磨が必要になる。ディスクのキズは指先で確認するとよく分かる。またディスクの摩耗による段差ができていないかもチェックする
 プロの場合はローターが安定して回転するかも点検するがアマチュアには難しい。少なくともローターが確実に固定されているかをチェックしておく
 厚さを測定して摩耗を点検する方法もないわけではないが、最外周部は摩耗していないことが多く正確な測定は無理

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