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◆ブレーキフルードは2年ごとに交換していく。
  スポーツ走行を楽しむのならDOT4を選択
■ブレーキフルードは空気に触れているだけで性能が低下していく

 ブレーキフルードは、空気に触れることで劣化が進む。空気中の湿気がフルードに吸収され沸点が下がってしまうのだ。ブレーキフルードで沸点が問題にされるのはベーパーロック現象があるため。

 ベーパーロック現象は、ブレーキング時にブレーキ本体で発生する摩擦熱によってブレーキフルードが高温になり、沸騰した状態。ブレーキフルードが沸騰して内部に気泡ができると、気泡がクッションになってブレーキの液圧が伝わらなくなる。つまりブレーキが使えなくなってしまうのだ。

 ハードなブレーキングを繰り返すことでもブレーキフルードの劣化は起こるが、湿気の吸収によって起こる沸点の低下がもっとも怖いため、ブレーキフルードの寿命は使用期間で考えるべき。以前は1年ごとの交換が指示されていたこともあるが、現在ではフルードの性能が向上しているため2年ごとの交換が基本といえる。

 ただし、走行距離の多いクルマやハードなブレーキングを多用する場合は、3万q走行を目安に交換したほうがよい。

 交換に際しては、ブレーキフルードのグレードに注意すること。ブレーキフルードはDOTでグレードが表示されている。現在一般的に使用されているのはDOT3、DOT4、DOT5の3種類。数字が大きくなるほど沸騰しにくく、ハードなブレーキングでも安心。基本的にはそれぞれのクルマに指定されたグレードを使用すればよいが、スポーティな走行を楽しむのなら、DOT数を上げたほうがよい。ただし、グレードを上げたからといって、寿命が長くなるわけではない。



 
DOT3が指定されているクルマにDOT4を入れてもまったく問題ない。それだけハードなブレーキングを連続しても安心できる
 
 プロはブレーキフルードの交換にもチェンジャーを使用。リザーバータンクのフルードを抜きアダプターをセット
  圧力をかけた際にアダプターが外れてしまわないようにタンクのヘリの部分を利用してアダプターを確実に固定する。車種ごとにさまざまなアダプターが用意されている
 アダプターにブレーキフルードチェンジャーからのホースを接続する。ここにも圧力がかかるので、確実にアダプターにロックできる構造にされている
 エンジンルーム側の準備は完了。接続されたホースを使用してブレーキフルードの交換が行なわれる
 各ホイールのブレーキ本体のブリーザーには、あふれた古いブレーキフルードを受けるタンクがセットされる
 あとはブレーキフルードチェンジャーを作動させるだけ。新しいブレーキフルードがクルマのブレーキ系統内に圧送されていく

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