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ブレーキフルードは、空気に触れることで劣化が進む。空気中の湿気がフルードに吸収され沸点が下がってしまうのだ。ブレーキフルードで沸点が問題にされるのはベーパーロック現象があるため。 ベーパーロック現象は、ブレーキング時にブレーキ本体で発生する摩擦熱によってブレーキフルードが高温になり、沸騰した状態。ブレーキフルードが沸騰して内部に気泡ができると、気泡がクッションになってブレーキの液圧が伝わらなくなる。つまりブレーキが使えなくなってしまうのだ。 ハードなブレーキングを繰り返すことでもブレーキフルードの劣化は起こるが、湿気の吸収によって起こる沸点の低下がもっとも怖いため、ブレーキフルードの寿命は使用期間で考えるべき。以前は1年ごとの交換が指示されていたこともあるが、現在ではフルードの性能が向上しているため2年ごとの交換が基本といえる。 ただし、走行距離の多いクルマやハードなブレーキングを多用する場合は、3万q走行を目安に交換したほうがよい。 交換に際しては、ブレーキフルードのグレードに注意すること。ブレーキフルードはDOTでグレードが表示されている。現在一般的に使用されているのはDOT3、DOT4、DOT5の3種類。数字が大きくなるほど沸騰しにくく、ハードなブレーキングでも安心。基本的にはそれぞれのクルマに指定されたグレードを使用すればよいが、スポーティな走行を楽しむのなら、DOT数を上げたほうがよい。ただし、グレードを上げたからといって、寿命が長くなるわけではない。