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◆エアコンのききが悪いのはエアコンガス不足か
  コンプレッサーの異常が原因になっている
■エアコンガスの補充は一時的なもの。徹底的なメンテナンスも必要

 夏になってエアコンで冷房をかけてみたら、去年ほどに温度が下がらないことがある。まったく冷房できないこともある。こうした冷房不能や冷房能力の低下の原因には、コンプレッサーかエアコンガスの異常が考えられる。

 エアコンの冷房の原理は、まず冷媒であるエアコンガスをコンプレッサーで圧縮して液化。これをエバポレーターで圧力を開放して気化させる。その際に気化熱によって周囲の熱を奪って冷却を行なう。気化したエアコンガスは、ラジエターに似た構造のコンデンサーで冷却されたうえで、再びコンプレッサーに送られる。

 コンプレッサーはエンジンの力で駆動されていて、動力の伝達にはベルトが使われている。コンプレッサーが故障してしまえば、冷房できないのは当然だが、コンプレッサー自体が故障することは比較的少ない。

 ベルトの張りが弱くなり、スリップが発生することで充分に回転が伝達できず、冷房能力が低下することがある。
ベルトの張りに関しては、指先で強く押してみて、たわみが1p以下ならばOK。
大きくたわむ場合は張り増しが必要だ。

   いっぽう冷媒であるエアコンガスが不足すれば、冷房能力が低下し、ガスがなくなれば冷房不能となる。エアコンガスの量は、エンジンルームにあるドライヤーの点検孔で確認できる。ドライヤーとは直径5p程度の円筒形の部品。ほとんどの場合はフロントグリル付近に配されている。点検してみて不足していたら、エアコンガスの補充を行なえばよい。これはアマチュアには無理な作業なので、プロに依頼することになる。 

 ただし、最近では点検孔を備えていない車種も多い。このような車種では、プロに点検してもらうしかない。プロの場合は圧力によって点検を行なう。

 しかし、エアコンガスは密閉された経路を循環しているもので、消耗されるものではない。エアコンガスが不足したり抜けてしまった場合は、どこかから漏れている可能性が高い。エアコンガスを補充しても、翌年には再びガスが不足することがほとんどだ。またガス補充に費用がかかってしまう。

 エアコンガスの不足が発見された場合は、本来はエアコン全体のメンテナンスを受けるべきだ。漏れている場所を確認して修理を受ければ、安心して使い続けることができる。
 
 写真中央がエアコンのコンプレッサー。撮影車では見やすい位置にあるが、下回りからしか見えない車種もある
 エアコンのコンプレッサーを駆動しているベルトの状態をチェック。ベルトの張りが弱いと、スリップして充分にコンプレッサーが働いていないこともある
 エアコンガスの状態をチェックする場合は、エアコンの設定温度をもっとも低くセットして冷房を作動させること。ファンも最強にしておいたほうがよい
 ドライヤー部に備えられた点検孔。冷房を行なっている状態で、点検孔のなかに気泡の動きが見えるようではガス不足
 エアコンガスを補充する場合は小容量のボンベを使用する。このなかに冷媒であるエアコンガスが収められている
 点検孔の周囲にあるエアコンガス注入口に注入器のホースをセット。コンプレッサーの低圧側を利用してエアコンガスを送り込む。内部の圧力を確認しながら、ガスの補充を行なう
 

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