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【Happy New Year】年明けはまだまだ寒い!冬本番の愛車の凍結対策術
厳しい寒さが続くこの時期、特に気をつけておきたいのが車の「凍結」です。朝起きて出勤のために車に乗ろうとしたら、霜や凍結で真っ白になっていた、という経験がある人は多いのではないでしょうか。この時期、毎年のように都心部でも積雪が観測されるので、予想外の事態で慌てないように準備をしておきたいものです。また、冬は凍結以外にもさまざまなトラブルが起きる可能性があるため、対処法を覚えておいて損はありません。車を守る冬支度特集については以前のコラム(【寒くなってからでは遅い?】早めの準備で愛車を守る、冬支度特集その①)をご覧ください。今回は、突然の寒波で車が凍結してしまった際の対処法・予防法をメインにご紹介します。
車が凍結する可能性のある冬、各パーツをしっかり点検しておこう
悪条件が重なりがちな冬場は、しっかりと各パーツの点検をしておきましょう。なかでも注意しておきたいのが「ラジエーターの冷却液」と「バッテリー」です。ラジエーター液が寒さで凍結すると、ラジエーターの破損などにつながる恐れがあります。予め液の濃度を濃くしておくなど、調整しておきましょう。バッテリーは、冬場は特にあがりやすくなるため、普段以上にバッテリー液の量に気を配り、少なくなっているようなら補充しておきましょう。
凍結対策は、雪など悪天候が予測できる場合にすればいいというわけではありません。冬は「放射冷却」によって天気がいい日でも冷え込みます。快晴だからといって油断をしていると、あっという間に車が凍結してしまい運転ができなくなる可能性があります。冬の間は特に気を配り、しっかりと準備しておくことが重要です。
凍結・寒さ対策のために準備しておきたいアイテム
車の凍結に注意していても、突然の大寒波など対策のしようがないケースも十分に考えられます。そこで、普段からできる以下のようなアイテムを準備しておくことをお勧めします。
▼ソフト99 解氷ガラコ トリガー
凍りついたガラスにスプレーするだけで、氷や霜を溶かすと同時に撥水被膜を形成してくれるスプレーです。これにより、溶けた氷が再度凍りつく現象を阻止できます。環境に優しいノンガスである点も、嬉しいポイントです。
▼クレトム スタンダード伸縮ブラシ FC-58
ボディに優しい先割れ毛ブラシが使用された、120 cmまで伸縮するブラシです。車のガラスや屋根についた雪や氷を落とすのに重宝します。ただ、凍結の度合いによってはあまり効果がないケースもあるので、都市部に住むドライバー向けのアイテムでしょう。
また、都市部での冬の走行は、基本的にスタッドレスタイヤがあれば問題ありませんが、豪雪地帯に住んでいたり訪れる予定があったりする人は、チェーンの準備をしておきましょう。
車の解氷に熱湯はNG?
これらのアイテムを準備しておけば、出先で車が凍結してしまった際にも安全です。また、事前に撥水剤を使用しておけば、凍結のリスクを抑えることができます。
注意しておきたいのが、凍っているからといって溶かすために熱湯をかけてしまうこと。凍り付いたガラスが熱湯によって急速に熱くなると、温度変化でガラスにヒビが入る可能性があるため、絶対に避けてください。
凍結で車が動かなくなってしまったら……
突然の寒波で事前に対策する時間がないと、エンジンがかからなかったり、走行中にバッテリーがあがって立ち往生したりするケースも。その場合、まずはエンジンジャンプスターターで一時的なバッテリー充電を試みましょう。バッテリーのつなぎ方に関しては、過去のコラム(「バッテリー気にかけてますか?」意外と知らない!? 正しいブースターケーブルの使い方) でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▼クイックバッテリーチャージャー JSC301
突然バッテリーがあがってしまったときのために、持っておいて損はないチャージアイテムです。スリムでスタイリッシュで強固なアルミボディを採用し、持ち運びに便利なコンパクトボディです。
たいていの場合、バッテリーあがりはエンジンジャンプスターターで解決できますが、あくまで応急処置ということを覚えておきましょう。1度あがってしまったバッテリーは弱くなると言われているため、急ぎメンテナンスをすることをお勧めします。それでもエンジンが始動できなかったり、車のトラブルが起きたりするようであれば、JAFなどのロードサービスに連絡しましょう。非会員だと結構な費用がかかりますし、もしもの時のためにも入会しておくと安心です。
この時期、凍結以外に注意しておくべき事象とは
凍結の他にも、冬はもう1つ注意しておきたい事象があります。それは、猫を筆頭にした小動物の車への侵入です。寒い時期は少しでも暖かい場所を求め、小動物が車のエンジンルームに入り込んでしまうケースがあります。
もしも小動物の侵入に気付かずエンジンをかけてしまえば、大惨事になることは間違いありません。小動物の命に関わるのはもちろん、巻き込んでしまえば後処理などのメンテナンスが大変なものに。最悪の場合、車を買い替える必要も出てきます。そんな事態を防ぐために、冬場はエンジンをかける前にボンネットをノックしたり、ホーンを鳴らしたりして対処しましょう。
徹底した凍結対策で、安全運転を心がけよう
この時期は常に凍結の危険性があるため、日頃から車のメンテナンスをしっかり行うことが大切。また、いざという時に備えて、凍結防止アイテムを車内に用意しておくと安心です。新年早々事故を起こさないよう、徹底した凍結対策で安全運転を心がけましょう。