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【車内で“音活”!】音質重視?コスパ重視?スピーカーの種類と、用途・タイプ別の選び方
冬の到来と共に、外出が億劫になっていませんか? それでも仕事や休日の買い物など、クルマでの移動は日常から消えることはありません。ちょっぴりネガティブな気分になりがちなこの季節は、好きな音楽で気分を上げているという方も多いのではないでしょうか。今回は、車内での“音活”をもっと楽しむための、車載スピーカーの選び方をご紹介します。
クルマで使えるスピーカーの種類
ひと口にスピーカーと言っても数多くの種類が存在し、それぞれが専門的な働きをしています。純正タイプに多く使用されている「コアキシャル」は、ひとつの軸に高音と中低音を担う2つのスピーカーを組み合わせ、ミニマムなスペースで収納できるのが大きなメリット。ひとことで言えば万能型と言えるでしょう。
一方「セパレート」と呼ばれるものは、その名の通り中低音用のスピーカーと高音域を再現するツィーターを別々に装着するもの。車内の形状に合わせて音の指向性を調整できるので、クリアな音質を手に入れられます。半面、デメリットとしてスピーカーを設置するスペースが必要になる点が挙げられます。
デジタルプロセッサーが明暗を分ける!
最近、カーナビやカーAVのカタログに「タイムアライメント」という機能が搭載されることが多くなりました。たいていの方は「この機能は何?」と思うかもしれません。タイムアライメントとは車内の音楽環境を整えるために欠かせない機能で、デジタルプロセッサーを介して自動車という特殊な状況下でも“理想的な音”へと調整してくれるシステムです。
通常、車内ではスピーカーの位置が固定されており、運転手はハンドル位置(右ハンドル、左ハンドル)によって座る場所が制限されてしまいます。すると着座位置によって最適なリスニングポイントを得ることができず、高性能なスピーカーに交換しても最適な音を楽しむことができません。そんなストレスを解消するべく適正なリスニングポイントへと調整・補正してくれるのがタイムアライメント。カーAVやナビゲーションを交換する場合、この機能が搭載されているか否かが大きな鍵になるのです。
用途、タイプ別スピーカーの選び方
臨場感あふれるハイレゾ音源には、対応できるスピーカーが必要
昨今、音質にこだわるユーザーに向けた「ハイレゾ(ハイレゾリューションの略)」と呼ばれる品位の高いデジタル音源が注目を集めています。このハイレゾは従来のCD規格であるPCM方式を採用した、量子化16bit/サンプリング周波数44.1kHzを越える24bit/96kHzの音源を意味し、より鮮明で情報量の多いなめらかな音を楽しむことができるのです。
ハイレゾの特徴である高音質の音源を再現するために開発されたのが「ハイレゾ対応」と呼ばれるスピーカーで、元の音源に対する高い信号処理能力が与えられています。臨場感のある音質にこだわるのなら、ハイレゾ対応のスピーカーを手に入れることをおすすめします。
溢れだす臨場感を再現、ハイレゾにもしっかり対応!
▼carrozzeria TS-C1730S 17cmセパレートスピーカー 工賃コミコミセット
情報量豊かなハイレゾ音源をより高い解像度で表現する17㎝径のセパレート式のスピーカー。厳選された高品位な素材を使用し、高性能を誇る振動板や磁気回路を搭載。あらゆる音源でクラスを越えた音楽再生を実現し、優れた空間描写力で鮮やかな臨場感を描き出します。交換工賃を含んだセット価格なので、手軽に交換できるのも大きな魅力でしょう。
気分をアゲてくれる重低音重視なら、ウーファーを追加するべし!
音楽を再生する際、「音圧」と呼ばれる重低音は欠かせません。ライブハウスやクラブなど、体で感じる重低音は気分を高揚させる重要なファクターと言えるでしょう。しかし、車内で重低音を再生するためには標準的なスピーカーだけでは限界があります。
重低音を再生するにはウーファーと呼ばれる専用のスピーカーを追加することが必須。ウーファーを装着することにより臨場感のあるサウンドを再生できますが、大径のスピーカーとそれを納めるボックスや装着する場所が必要になるので、愛車のスペースに合わせてタイプや取り付け方法を正しく選択しなければなりません。ウーファーを購入する場合、カーショップなどで専門スタッフに相談してみましょう。
リアスピーカーの音がこもる、後ろで音が聞こえにくい場合
ドライブ中に音楽を楽しむためには、リアスピーカーの存在を忘れてはいけません。音がこもったり、音量を上げた時にビビリ音がしたりする場合、十分な再生能力がないと判断しましょう。
こもり音を改善するには再生能力の高いスピーカーへと交換するのが効率のよい解決方法になりますが、純正のスピーカーを取り付けている部分に鉛のシートや木製のボードを追加することで解決できる場合もあります。薄いボートにスピーカーが取り付けられている場合、しっかりと共鳴できずにビビリ音が発生する、音質自体がこもるということもあるようです。加工用の鉛シートやスピーカーボードは、カーショップのオーディオコーナーでも手に入れられるので、専門知識を持つスタッフに相談してみましょう。
リアの音がこもる…とお悩みのユーザーに朗報!
▼パイオニア carrozzeria TS-STX510 サテライトスピーカー
リアのこもり音でお悩みなら、思い切ってサテライトスピーカーを追加してみませんか? 抜けのよいパワフルな音を奏でる小型スピーカーは、インテイリア性に優れたスタイリッシュなフォルムを採用しているものが多く、どんなモデルにもジャストフィット。振動性にも優れ、幅広い車種に対応しています。
初心者にもおすすめのコスパに優れた手軽なスピーカー
▼KENWOOD KFC-RS173
354車種という幅の広いモデルに対応する17cm径のコアキシャルスピーカー。強靭性に富んだマイカにカーボンファイバーを配合することにより軽量さと高剛性を実現。応答性に優れたクリアで歪みの少ない音が再現できるコスパに優れた人気モデルです。
楽しいドライブには欠かせない、愛車の音環境を再検討してみましょう
心地のよい音楽はドライブの必需品。高性能なスピーカーやBluetooth対応のユニットなど、カーオーディオの世界は日進月歩の勢いで進化を遂げています。楽しいドライブをサポートしてくれる愛車の音環境を見直して、よりベストな方法でグレードアップしてみませんか? 音が変われば気分も変わる……、愛車に最適なスピーカーを選んでカーライフをエンジョイしましょう!
