【ピットサービス紹介】パンク修理
オートバックスGUYSトーク[No.013]
AUTOBACS GUYS(オートバックスガイズ)とは、全国から選りすぐられたプロフェッショナルなメカニックたちの総称。オートバックスの精鋭たちです。スーパーオートバックス函館(北海道)で、二級整備士自動車検査員を担う天野孝宣が、パンク修理にまつわる大切なポイントをお伝えします。安全ドライブのためにもぜひ参考になさってください。
スローパンクチャーとバーストの2種類があります
「パンクは大きく分けて2種類あります。スローパンクチャーとバーストです。スローパンクチャーは釘が刺さって徐々に空気が抜けていく状態。バーストはタイヤに亀裂が入ってしまい、ホイールから剥がれてしまったり、タイヤが使い物にならなくなってしまった状態です。このうちパンク修理できるのはスローパンクチャーです」
- スローパンクチャーとは?
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タイヤに小さな穴が開いたり、ホイールが曲がってタイヤと隙間ができることで空気が少しずつ抜け出ていく状態を指します。通常のパンクとは違い空気が一気に抜け出ないため、初期状態ではスローパンクチャーに気がつかないこともありますが、そのまま走り続けるとやがて空気圧が低下し、最終的にはタイヤが破損することもあります。
- バーストとは?
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タイヤのトレッドやサイドウォールなど構造の一部もしくは全部が壊れて、タイヤの機能が一瞬で失われます。走行中に発生すると深刻な事故を招く可能性があります。
タイヤ単体で持ち込まれるパターンが多い
「パンク修理に訪れるお客様は、タイヤとホイールを持ち込まれることが多いです。徐々に空気が抜けていたり、明らかにパンクしているのに気付いてオートバックスにいらっしゃいます」
- パンクによって発生する症状
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タイヤがパンクすると様々な症状が現れます。以下のような症状が見られる場合タイヤがパンクしている可能性があります。
■ハンドルがとられる感じがする
タイヤがパンクすると左右のバランスが崩れるため左右どちらかにハンドルが取られるような感覚があります。
■異常な振動を感じる
タイヤには地面からの振動を吸収・和らげる役割があります。タイヤがパンクすると正常時より振動がダイレクトに伝わります。
■異常な音が聞こえる
タイヤがパンクするとホイールなどが路面と直接接触。また、最低地上高が低くなるためボディが擦れるなど、異常音が発生することがあります。
- パンクに気づいたときの対処方法
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■パンクしたら
・ハザードランプを点灯させ、安全に車を路肩に停車させます
・必要に応じて発炎筒や停止表示器材を利用して後続車に合図します
・後続車に跳ねられないよう車外を歩かないようにしましょう
・高速道路であれば道路管制センターに連絡します
・トラブルの状況を確認して自分で応急処置をするかロードサービスを呼びましょう
■スペアタイヤがある場合
パンクしたタイヤを応急用タイヤに替えて最寄りのお店に向かいましょう。応急用タイヤは速やかに標準タイヤに交換しなければなりません。
■パンク応急修理キットを載せている場合
修理キットの取扱説明書に従ってタイヤのパンクを補修します。補修したタイヤには、走行速度および走行距離に制限があります。急なハンドル操作や急ブレーキを避けなければなりません。速やかにタイヤを新品に交換するか、エキスパートのアドバイスを受けて修理します。
関連記事:タイヤバーストの原因とは?バーストしたときの対処方法と予防方法
修理に向いていないスタッドレスタイヤ
「基本的に、スタッドレスについてはパンク修理ができないと言われています」
一般的に、一度パンクしてしまったタイヤは交換するのが推奨されています。とりわけスタッドレスタイヤはトレッドが厚いために、異物が刺さってもどのような角度で侵入しているのかが判別しづらく、また、細かい溝(サイプ)が入っているため傷の範囲が掌握しにくいといった面もあります。このような理由からスタッドレスタイヤは一度パンクしたら交換するのが安心かつ安全です。
パンク修理の作業内容
車に装着された状態で目視チェック
「タイヤを外す前に、まず外観の側面に傷がないかチェックします。次にトレッドといわれる接地面ですね。釘などが刺さっていないかタイヤを回しながら点検します」
「この時点で釘があればパンク修理をご提案します。車に装着したままでは全体がわからない場合、タイヤを外して点検します」
「タイヤに釘が刺さっていればわかるのですが、場合によっては釘が走っている間に抜けてしまったりといったこともあります。そうなると目視ではわからないので、霧吹きや水差しで液体を使って点検するようなかたちになります。それでもわからない場合は専用のプール(水槽)に沈めて、出てくる気泡でチェックします」
- ×修理できないケース
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・トレッドの溝の深さが使用限界を超えている
・ベルトまたはブレーカが露出している
・トレッド面以外の部位にコードに達する傷や割れなどがみられる
・コード切れまたはひきずり、剥離(セパレーション)などといった損傷がある
- ◎修理可能なケース
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上記の「修理不可」に該当せず、トレッド部のコードに達する貫通傷で損傷の程度が以下の範囲であれば修理可能とされています。
・直径6mm以下
・2個(か所)以内
・周上間隔(隣の傷との近さ)が40cm以上*
*ただし直径3mm以下の釘または類似の貫通傷ではこの限りではありません
オートバックスでは外面修理で対応
パンク修理の方法は大きくわけて2種類ございます。オートバックスで実施しているのは外側から挿し込むタイプ(外面修理)です。このほかにも、タイヤをホイールから一度外して内側からパッチを貼るタイプ(内面修理)もあります」
- 外面修理とは
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・修理材をタイヤの外側から差し込んでパンクを直す方法です。
○メリット
手軽かつホイールを外さなくても修理できるため作業の待ち時間が少ない
手軽な方法であるため修理費用がリーズナブルに抑えられる
○デメリット
タイヤの正確な損傷具合が把握しづらい
基本的に完全な修理ではなく応急処置である
修理後タイヤの摩耗が進むと修理剤も少なくなるので耐久性にやや劣る
このようなメリットとデメリットから、外面修理は適切な修理剤と経験あるエキスパートの判断と作業が求められます。
実際のパンク修理のプロセス
「見つけた後はまずここが本当に貫通してパンクしているのかを点検させていただいて」
「異物を抜いたことによって、その抜く角度にもやっぱり関係性があるので、これがまっすぐ刺さっていればパンク修理できますが、斜めに刺さっているとか、中で折れ曲がっているパターンではパンク修理できない可能性もあります」
「まずは異物を少し抜いてみてパンク修理できるようでしたら、パンク修理剤を入れるための穴を拡張します」
「その穴に新しく、ゴム製のパンク修理剤を入れさせていただく流れになります」
パンク修理の可否を確かな目で確認
「タイヤの使用年数だったりですとか、本当に使える状態なのか、そこを見極めてからパンクを修理するのか、タイヤ交換をおすすめするのか判断させていただいています」
「パンク修理は基本的に応急処理になりますので、一度穴が空いてしまってパンクしたタイヤはできれば交換をおすすめしています。基本的には高速道路の走行などは控えていただきたいと思います」
パンクの早期発見にはエアチェックが有効
「釘が刺さってしまったりですとか、そういったことを防ぐのってなかなか難しいです。普段からエアが減っていないか点検していただけるとパンクにも気づきやすいので、日常的な空気圧の点検をおすすめしています」
車の適正な空気圧を知ることが大切
「お車に合った適正なタイヤ空気圧は、ほとんどのお車は運転席のドアを開けていただいたところに、ラベルが貼ってあります。ラベルが貼ってない場合は、お車に付属している取扱説明書を見ていただくと規定の空気圧が記載されています」
「オートバックスは空気圧の点検を無料で行っています。ぜひオートバックスまでお越しください」
オートバックスではパンク修理を税込1,650円〜からうけたまわっています。
タイヤに異常を感じたら、最寄りのオートバックスまでお気軽にお問い合わせください。
- 聞きたいことがあるが、お店に連絡がつかない
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誠に申し訳ございません。
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時間を空けてから再度お電話いただくか、下記お客様相談センターへお問い合わせください。
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オートバックスお客様相談センター
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受付時間 9:00〜12:00、13:00〜17:30(土・日・祝祭日を除く)
- 出張作業はしている?
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