冬のエンジンオイル交換の疑問解消!粘度は?グレードは? 冬のエンジンオイル交換の疑問解消!粘度は?グレードは?

冬のエンジンオイル交換の疑問解消!粘度は?グレードは?

衣替えがあったり、しまってあった暖房器具を出したり、気温が下がってくるとふと気になってくるのが車の冬支度ではありませんか?

バッテリーは弱ってないか、タイヤはすり減っていないか、ワイパーは劣化していないかなど、季節の変わり目に実施しておきたいメンテナンスは少なくありません。今回はウインターシーズンに備えたエンジンオイルにまつわる疑問を解消します。

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ウインターシーズンのエンジンオイル交換サイクルは?

エンジンオイルの交換サイクルは半年ごと、または走行距離にして5,000kmごとを推奨しています。いずれか早いほうのタイミングで交換したいところです。

これはウインターシーズンに限ったことではなく1年を通して同じです。ただし冬季はエンジンにとって負担が大きくなるシチュエーションが少なくありませんので、そういったタイミングの前にエンジンオイルを交換してリフレッシュすることは長い目でみればエンジンの保護につながります。

そして1年でもっともエンジンオイル交換作業の集中する時期が年末です。帰省移動の備えや大掃除の流れから年内に済ましておこうといった心理が働くのか、年の瀬の混雑は慢性化しています。エンジンオイル交換はWeb予約などを活用して混雑をスマートに避けたいところです。

エンジンオイルにとって冬は過酷な季節?

シビアコンディションとは一般的な走行状況よりも過酷な条件や環境のことを言います。例えば未舗装路を走ったり、渋滞の中を走り続けたり、峠道でエンジンに高い負荷をかけたりといった条件が当てはまります。

ウインターシーズンならではのシビアコンディションもあり、具体的には短い距離を繰り返し走行すること、いわゆるちょい乗りを繰り返すとエンジンオイルが乳化しやすくなります。

外気温が低い状況でエンジンを停止して冷えると結露が発生し、これがブローバイガスなどを通じてヘッドカバー周辺にまわり、徐々に水滴とオイルが混ざることになりオイルが乳化してしまいます。乳化はエンジンオイルの劣化を早めるのでこういった症状が見られる前にエンジンオイルを交換しましょう。

冬に最適なエンジンオイルの粘度とは?

冬に最適なエンジンオイルは低温度でも粘度が安定しているオイルです。エンジンオイルの粘度は外気温度によって変化します。環境温度による粘度の違いは、全米自動車協会(Society of Automotive Engineers, Inc.)の定めたSEA規格によってオイルのパッケージなどに表示されています。ここにポピュラーなエンジンオイルの粘度の一例を示します。

10W-30

冬季のエンジン選びで注目すべきは、記号の前半にあるWの付いた数値です。WはWinterの略で低温側粘度と呼ばれ、10Wはマイナス25度の外気温度まで対応していることを意味しますので、つまり極寒冷地を除けば10Wでも十分ということになります。ちなみに0Wならマイナス35度まで対応しています。

さすがにマイナス35度対応はオーバースペックに思えるかもしれませんが、10Wのオイルよりもエンジンを始動させるときの負荷が小さく低温下でもサラサラで燃費に対する影響が少ないといった傾向にあります。

■低温側粘度と対応外気温度
0W=零下35度
5W=零下30度
10W=零下25度
15W=零下20度
20W=零下15度

軽自動車の冬のエンジンオイルは何を選ぶ?

軽自動車のエンジンオイルはもともと冬に強い粘度のものが採用されています。例えばスズキワゴンRの純正エンジンオイルでは0W-16や0W-20、5W30などが採用されており、外気温の低下に強いだけでなく軽自動車の非力なスターターでもエンジンを始動させやすく、好燃費への要望に応えるものとなっています。

一般的にサラサラのエンジンオイルは抵抗が少なく始動性が良い上に燃費が良くなる傾向にあります。このようなことから軽自動車の冬のエンジンオイルは純正指定と同じ粘度のもので問題ありません。

気をつけたいのは、シビアコンディションで走行することが多い場合です。そもそも軽自動車はエンジン排気量が小さいため、エンジン回転数も高めです。また軽自動車の得意とするタウンライドはストップ&ゴーが頻繁に繰り返される環境です。このような場合は粘度を変えるよりも交換サイクルを早めることがエンジンをいたわることになります。

一方、高速走行や峠の登り降りなど負荷がかかる走行をされている場合は、高温下でもエンジンオイルの油切れが起こりにくい5W30をおすすめします。-16や0W-20、5W30などが採用されており、外気温の低下に強いだけでなく軽自動車の非力なスターターでもエンジンを始動させやすく、好燃費への要望に応えるものとなっています。一般的にサラサラのエンジンオイルは抵抗が少なく始動性が良い上に燃費が良くなる傾向にあります。

このようなことから軽自動車の冬のエンジンオイルは純正指定と同じ粘度のもので問題ありません。

冬はエンジンオイル漏れが多い?

エンジンは金属部品の集合体です。部品と部品の間にはガスケットやゴムなどが使われており、ここからエンジンオイルが漏れるのを防いでいます。

冬季に気温が下がるとこのガスケットやゴムが硬化してしまい、場合によっては金属部品と金属部品の隙間が広がり、ガスケットやゴムが収縮したり劣化していると切れ目ができてしまうことがあります。こうしたことが引き金となって、タペットカバーやオイルパンなどオイルの通路に関わる箇所からオイルが漏れるケースがあります。

特に気になる方は、冬季はエンジンオイル量をこまめにチェックすることをオススメいたします。

冬のエンジンオイル量のチェック方法は?

エンジンオイルのレベルチェックは冬季にかかわらず1年を通じて同じです。

エンジンオイルの量を確認するときは必ずエンジンが冷えている状態でおこないます。オイルレベルゲージを抜き取り先端を布やペーパーで拭き取ってからもう一度差し込み、再び静かに抜いてゲージの上限マークと下限マークの間に油面があれば適正量です。

足りない場合はエンジンオイルを補充するか交換するようにします。

エンジンをいたわるのに暖気運転は必要?

厳しく冷え込んだ朝、長時間駐車しておいた車のエンジン内部はオイルで潤滑されていない状態です。こういったケースではエンジンを保護するために暖気運転が有効です。

その方法は、駐車したままアイドリングを続けるのではなく走行を始めたらエンジンの回転をむやみに上げず、丁寧な運転を心がけるようにすることです。アクセルペダルは優しく踏むようにし、徐々にエンジンが暖まりエンジンオイルが正しく働く温度に上がるまでが暖気運転です。

水温計が動く、もしくは水温ランプの消灯が確認できたら暖気運転は完了です。

冬にエンジンの始動性が悪くなるのはなぜ?

極低温化ではエンジンオイルが硬くなってしまいエンジンの始動性が悪くなることがあります。ただし、最新の化学合成油などは猛暑の夏から極寒の冬まで幅広い温度で安定した潤滑性能を発揮するものがたくさんあります。

また、冬にエンジンが始動しにくくなるのはバッテリーが弱くなっている可能性もあります。始動性にお悩みの方は一度オートバックス店頭でご相談ください。

夏と冬でエンジンオイルの粘度は変えるべき?

かつて、寒い冬に柔らかいエンジンオイルを使用し、暑い夏に硬いエンジンオイルを使用するといった使い分けが珍しくありませんでした。現在の車は1年を通じて同じ粘度のエンジンオイルを使って問題ありません。

これは、マルチグレードのエンジンオイルが幅広い環境温度範囲をカバーしてくれるようになったのが、その理由です。新車を購入するときに選べる寒冷地仕様車は、クーラントが凍結しないよう濃度が高めてあったり、バッテリーの容量が大きくなっていたりしますが、エンジンオイルの粘度については標準仕様と同じです。

このことからも、エンジンオイルの粘度を季節に応じて変える必要のないことがわかります。ただし、一部の極寒冷地を走行する方には必要に応じて適切な粘度のエンジンオイルをご案内いたします。最寄りのオートバックスまでご相談ください。

冬にエンジンオイル交換と同時にやるべきメンテは?

本格的な冬を迎える前にやっておきたいメンテナンスはエンジンオイル交換だけではありません。

例えば、バッテリー。バッテリーは寒さに弱く満足に充電されなかったり放電も早まる傾向にあります。もともと劣化して性能が低下していたバッテリーならなおさら顕著です。冬の前にバッテリーをチェックして必要に応じて充電・交換するようにしましょう。

またおすすめしたいのはワイパーの交換です。とくに降雪路を走ると泥と雪が巻き上げられてフロントガラスの汚れは酷いものになりがちです。ワイパーの負担も大きいのに加え拭き取る性能が落ちていると前方の視界が悪く大変危険です。積雪に強い形状のスノーワイパーもラインナップしていますのでぜひオートバックスの店頭でお確かめください。

工賃が無料になるお得なオートバックスメンテナンスオプション

定期的にオイル交換をしつつ価格を抑えるには、オートバックスのメンテナンスオプションへのご加入がおすすめです。メンテナンスオプションにご加入いただくとオイル交換・オイルフィルターの基本工賃が無料になります。

メンテナンスオプションの加入価格は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって優遇されます)。しかも加入期間中は何度でも無料なのに加え、オイルフィルター(オイルエレメント)交換の基本工賃も無料になるので大変お得です。

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まとめ

日本の四季は愛されるべき存在である一方、車は春・夏・秋・冬とさまざまな走行環境に適応しなければならず、過酷な走行条件が揃っているとも言えます。もちろん正しくメンテナンスすることでシーズンを問わず快適にドライブすることが可能になります。

オートバックスは季節に合わせて、お客様の豊かなカーライフをサポートいたします。疑問やお困りのことがございましたら、お近くのオートバックスまでお気軽にお問い合わせください。

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