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車検の前にチェック必須!ナンバープレート表示のルールが変わります

公道を走る車はすべてナンバープレートが取り付けられていなければなりませんが、単に取り付ければよいのではなく、正しく読みとれるよう見やすく表示することが義務付けられています。誤った掲示では車検にパスしないことになりかねませんので注意が必要です。

また、令和3年(2021年)からはナンバープレート表示の基準が新しくなりました。新基準が適用されるのは新車だけですが、こちらのルールもあわせて理解しておきましょう。

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車のナンバープレートとは?

ナンバープレートは正しくは自動車登録番号標といい、車の使用者や所有者などを明確にするほか、行政が多目的(環境保全、課税、交通取り締まり、犯罪の抑止)に活用するため車を識別できるようにするための標識です。その役割からナンバープレートは見やすく取り付けられていなければなりません。

ナンバープレートに関する守るべき規則

平成28年(2016年)4月1日からナンバープレートの表示義務が明確になっており、文字や数字を読み取りやすいように表示しなければならないことが国土交通省や警察庁から告示されています。ここで紹介する項目を守らないと違法行為となり車検に通すこともできません。お車の状態を改めてチェックすることをおすすめします。

プレートにカバーを被せてはいけない
「汚れ防止」や「ドレスアップ」といったことを目的に、かつてナンバープレートに樹脂製のカバーが被せられることがありました。現在では無色透明のカバーであっても装着は認められておらず、ナンバープレートカバーは一律禁止されています。
表示が見えなくなるフレームを取り付けてはいけない
ナンバープレートの周りを縁取るようなフレームのすべてが禁止されているわけではありませんが、文字が一部でも隠れてしまうようなものは取り付けてはいけません。すべての文字が判読できないと車検には通りません。
ナンバープレートを折り曲げたりしてはいけない
ナンバープレートを折って角度をつけたりすることも禁止されています。プレートが上を向いていたり下を向いていたりすると、やはり車検には通らないので注意しましょう。
プレートを回転させて取り付けてはいけない
これは主に二輪車に装着する場合を想定したもので、ナンバープレートを縦向きにしたり、もちろん逆さまに取り付けることも禁じられています。

より詳細になったナンバープレート表示の基準

上記にご紹介したルールは、令和3年(2021年)10月1日より新たな基準が適用されました。この基準は10月1日以降に登録された車について適用されるものです。それ以前に登録された車に関するものではありませんが、今後車を乗り換えた際に気をつけたいポイントを新基準から抜粋しました。

前面ナンバープレートの角度
上下の向きについて:
ナンバープレートの取付角度は上向き10度〜下向き10度の範囲に収まっていなければなりません。

左右の向きについて:
左向き10度〜右向き0度の範囲に収まっていなければなりません。わかりにくいので補足すると、真正面から左方向へ10度までの範囲であれば傾きが認められることを意味します。
後面ナンバープレートの角度
ナンバープレート上端の高さが地上から1.2m以下の場合:
上向き45度〜下向き5度の範囲に収まっていること。つまりナンバープレートの取り付け位置が1.2m以下の車では、意外にも上へ向いていて良いことになっています。

ナンバープレート上端の高さが1.2m超の場合:
上向き25度〜下向き15度の範囲であること。背の高いSUVでも1.2mを超えることは少ないので大きなトラックなどが主な対象になりそうです。
左右の向きについて
.左向き5度〜右向き0度の範囲に取り付けられていなくてはなりません
フレーム(枠)の装着について
上辺が10mm以下で、左右辺が18.5mm以下、下辺については13.5mm以下でなければなりません。
フレームの厚さ
上辺については6mm以下であること。ただし上辺のフレーム幅が7mm以下の場合であれば厚さ10mm以下まで認められます。左右や下辺については30mm以下となっています。
ボルトカバー
ナンバープレートは上部の2ヶ所でボルト留めされています。このボルトを覆うカバーについても寸法が定められました。
直径
ボルトカバーの直径が28mm以下であること。また、番号や文字などが読み取りにくくなる場合も使用が認められません。
厚さ
フレームの厚さが9mm以下であること。この厚さとは、ナンバープレートの表面から突出している部分の寸法を指します。

ナンバープレートの変更や再交付の手続き

車の整備シーン
ナンバープレートを折り曲げてしまったり汚損した場合には新たに再発行してもらえます。このようなケースでは、文字や数字が読み取りにくい状態のまま放置せず新しいナンバープレートに付け替えるようにしましょう。

再交付には古いナンバープレートの返納が必要で、手続きのために陸運支局へ2度にわたって足を運ぶ必要があります。そのため、車検の時期が近づいていたら余裕をもって手続きするようにしましょう。
手続きに必要なもの
・自動車検査証(車検証)もしくは、そのコピーを用意します。
・申請書類は支局で配布していますので無料で入手できます。
・ナンバー代として、中型車の場合、ナンバープレート1枚あたり725円が費用としてかかります。
・汚損したナンバープレートを返納します。
希望ナンバー制度と図柄入りナンバープレート
万一、それまで付けていたナンバープレートが盗難や紛失などによって返納できない場合、従来と同じ番号のプレートを再交付してもらうのではなく新たな番号のナンバープレートを発行してもらうことになります。こういったケースにおいては希望ナンバー制を利用するのも一案です。そのほか図柄入りナンバープレートも人気を集めています。
希望ナンバー制度
希望ナンバーは4桁以下の数字の部分が選べます。ただし人気の高い番号については抽選制となっており、月~金曜日受付分を翌週の月曜日に抽選することになっています。また1枚ずつオーダーメイドとなるため、通常のナンバープレートよりも交付手数料が高くなります。費用はナンバープレートの種類、大きさ、枚数によって異なります。

抽選制になる番号:
1、7、8、88、333、555、777、888、1111、2020、3333、5555、7777、8888

全国版図柄入りナンバープレート

ナンバープレート
新しいデザインの全国版図柄入りナンバープレートが登場しています。すでに2022年度の新しいデザイン案が決定しており、2022年4月頃から2027年3月頃まで交付される予定です。

全国版図柄入りナンバープレートの交付には手数料に加え、寄付金を支払うことでフルカラー版を手に入れることも可能です。寄付金なしの場合はモノトーン版となります。

この図柄入りでも希望ナンバー制度を併せて利用できます。
ご当地ナンバープレート(地方版図柄入りナンバープレート)
全国版とは異なる、地域ごとのナンバープレートもラインナップが多彩になっています。ナンバープレートの交付金は地域によって異なります。最寄りの運輸局や運輸支局のほか、お近くのディーラーや整備工場でも確認できます。

まとめ

ナンバープレートを正しく取り付けることはドライバーの義務です。車検間際になって慌てることのないよう、ご自身の車に付いているナンバープレートの状態をこれを機会に確認してはいかがでしょうか。

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