【車庫、ついて行ってイイですか? Vol.01】ランドクルーザーをはじめ4台の“子どもたち”を愛でるオートバックス・スタッフの辰巳さん 【車庫、ついて行ってイイですか? Vol.01】ランドクルーザーをはじめ4台の“子どもたち”を愛でるオートバックス・スタッフの辰巳さん

とことん極める

【車庫、ついて行ってイイですか? Vol.01】ランドクルーザーをはじめ4台の“子どもたち”を愛でるオートバックス・スタッフの辰巳さん

車庫は大人のおもちゃ箱。オーナーが「普通だよ」「なにもない」と口にする空間には、その人の人柄や個性、趣味、これまで送ってきたカーライフが詰まっているもの。

そこで「車庫、ついて行ってイイですか?」と題して、さまざまなクルマ好きな人たちのガレージやお住いを訪ね、愛車との思い出やカーライフを語っていただきます。

“超こだわり派”のオートバックス・スタッフ、辰巳さん

第1回目は、オートバックス・スタッフ編。仕事としてガレージハウス事業に携わるにあたって、勉強のために自ら賃貸ガレージハウスを契約して住むことに。そこで生活するうちに、ますますクルマとバイクにハマってしまったという、辰巳正幸(たつみ・まさゆき)さんです。

「スーパーオートバックス43道意店」勤務時代はカスタムAVを担当。

▲「スーパーオートバックス43道意店」勤務時代はカスタムAVを担当。手がけたデモカーやお客様のクルマをイベントに出展したり、「パイオニアカーサウンドコンテスト」に入賞させるなど、敏腕ぶりを発揮!

バイクやロードバイクも並ぶスタイリッシュなガレージを拝見!

辰巳:私の住むガレージハウスへようこそ。

――非日常というか、特撮やゲームに登場する秘密基地みたいな外観ですね

▲ガレージハウスの非日常な光景を求め、撮影に訪れる企業もあるそう

▲ガレージハウスの非日常な光景を求め、撮影に訪れる企業もあるそう


辰巳:独特ですよね。管理人さんの家業との兼ね合いもあって、このような外観になったそうです。私の部屋は1階にガレージ、2階にダイニングキッチン兼リビング、3階がプライベートルームで、ワークスペースとランドリー、バスルームがあります。

では、玄関を兼ねているガレージを開けますね!

▲ガレージのスペースは、ランドクルーザー横にバイクが保管できる広さ

▲ガレージのスペースは、ランドクルーザー横にバイクが保管できる広さ


シャッターが開いたガレージは、辰巳さんの性格をあらわすかのように、チリひとつ落ちていないような清潔さ。バイクや自転車はピカピカに磨きあげられ、カーグッズやアイテムもキチッと収納されています。

――ガレージの中にはバイクが2台に自転車が3台、そしてトヨタの「ランドクルーザー70」。バイクやロードバイクは、詳しくないのですが……

辰巳:緑色のバイクはカワサキ「ZRX400」。黒いほうは、同じくカワサキの「Z900RS」。赤いマウンテンバイクがフェラーリの「CX50」。白いロードバイクはブリヂストン「アンカーRS8」。折りたたみ自転車は76ルブリカンツです。

▲賃貸物件のためガレージ内に固定具を打ち込むことはできないが、工夫して各車両の保管場所を確保

▲賃貸物件のためガレージ内に固定具を打ち込むことはできないが、工夫して各車両の保管場所を確保


――カワサキがお好きなんですね

辰巳:一番、漢(おとこ)を感じさせてくれるバイクですから(笑)

ロードスターにクラシック・ベンツも…実はクルマは4台所有!

――辰巳さんはランクルのほかにも複数台、クルマを所有されているとか

辰巳:所有していますが、ご覧の通り、ガレージ内は1台しか入りません。ほかのクルマは、地元である京都で保管しています。ここは単身赴任で住んでいる部屋なんです。そのため、イベントに合わせてクルマを入れ替えるために京都と行き来しています。

――ここ(都内)から京都まで片道500キロはありますが、自走で!? 他にはどんなクルマをお持ちなんですか?

辰巳:もちろん、自走です!帰省は新幹線ですが、イベント関連でクルマを入れ替えする際はコンディション確認も兼ねて長い距離を走らせますね。

片道500キロも、好きな音楽を流していれば、アッという間ですよ。ランクルのほかには、マツダ「ロードスター(NB型)」、メルセデス・ベンツ「Gクラス(G350d)」。それと、メルセデス・ベンツの「280SE3.5(W108 型 )」です。所有順にロードスターを長男、Gクラスを次男、ランクルを三男、280SEを四男と呼んでいます

▲お部屋も紹介していこう。

▲お部屋も紹介していこう。2階のダイニングキッチン兼リビングルームは辰巳さんの趣味が詰め込まれたスペース


――言葉から深い思い入れを感じます。乗り物が好きになったのは、いくつからでしょう

辰巳:物心がついた頃には、ですね。ただ、当時は特定の車種が好きというよりも、実家の商売で父が運転する配達用バンに乗るのが大好きでした。

初めて所有した愛車は、叔父からもらった真っ赤な日産「サニー」で、これはよく乗りましたね。まだ、フェンダーミラーが当たり前の時代の話です。

――辰巳さんはオートバックスのガレージハウス事業に就くにあたって、ご自身でガレージハウスを探し、借りたとのこと。なぜ、自社のガレージハウス「BACSPOT」への入居ではなかったのでしょう

辰巳:勉強のためです。ガレージハウス事業は2019年からスタートして、社内公募で採用してもらった2021年から担当になりました。前々からガレージハウスにも興味がありましたし、「ガレージハウス事業に関わるなら、自分もガレージハウスを知らなくては」と、職場への通勤圏内で 賃貸物件を探したんです。

なかなか空き物件は見つからなかったのですが、たまたまこの物件と巡り合うことができて、入居しました。ここに住むことで得られた多くの知見は、実際に「BACSPOT」の設備や運営に反映させています。

▲F1とARTAが好きという辰巳さん。特に鈴木亜久里監督のファンで、直筆サイン入りミニカーも

▲F1とARTAが好きという辰巳さん。特に鈴木亜久里監督のファンで、直筆サイン入りミニカーも


――得た知見とは、具体的にどのような?

辰巳:ガレージハウスは構造上、エアコンがあってもガレージ階は底冷えしてしまうんです。でも、クルマやバイクが好きなら、やっぱりガレージで時間を過ごしたいじゃないですか。

それに、「時間を忘れて自らの手で愛車をピカピカにしたい」・「ガレージ階には足元から暖める設備がいるな」とか「自分専用の洗車スペースがほしいな」 「愛車を眺めたり、感じながら過ごせるスペースがほしいな」といったことは、住んでみてわかったことですね。

――なるほど、ためになります。

辰巳:また、私たちは「ガレージハウスを求めているのはクルマのオーナーが大半」との先入観を持っていたのですが、実際にはバイクオーナーも多くて、考えを改めました。

20年ぶりに中型バイク(ZRX400)を購入したのも、バイクオーナーの気持ちを知るためです。その後、バイクオーナーさんに感化され、大型バイクが欲しくなりZ900RSを予約、それから大型二輪免許を取得しました。 順番が逆ですが(笑)。

▲オーディオにもこだわる辰巳さん。「BACSPOT」ヴィンテージ・オーディオのサービスも検討している

▲オーディオにもこだわる辰巳さん。「BACSPOT」ヴィンテージ・オーディオのサービスも検討しているそう

4台の愛車を手に入れた背景とそれぞれの魅力

――では、話をクルマに戻しまして、各愛車を迎え入れた経緯や、それぞれの魅力を教えてください

辰巳:長男、ロードスターは店舗勤務時代に通勤兼、接客用デモカーとして迎え入れて、愛車歴は20年以上。仕事でつらいときや不安なときに寄りそってくれた、健気で可愛い相棒です。

オープンにして走ることで五感が刺激され、一体感を味わわせてくれます。免許を返納予定の75歳まで乗り続けるつもりでいます。

▲1999年モデルで、ミッションが入らなくなるエアコンが効かなくなるなど   不具合を経験。

▲1999年モデルで、ミッションが入らなくなるエアコンが効かなくなるなど不具合を経験。トラブルを乗り越えるたびに愛着が深まるそう(辰巳さん撮影)


次男のGクラスは10年前の購入です。無骨でタフなクロカン四駆が好きで、今のランクル70の前にも「初代ランドクルーザー・プラド(71系型)」「ランドクルーザー80」「ランドクルーザー200」を乗り継いでいたのですが、一度はGクラスに乗ってみたくて乗り換えました。ちなみに、クルマが汚れるのが嫌なのでオフロードは走りません(笑)。

ディーゼルエンジンですが静粛性は良く、エンジンの振動も気になりませんね。当初はGクラスから「ランドクルーザー300」へと乗り換える計画だったのですが、受注停止に……。彼への愛着が湧いて手放すことができなくなってしまい、いまのランクル70を増車する形になりました。

▲佇まいの上品さから、フォーマル的な担当として活躍(辰巳さん撮影)

▲佇まいの上品さから、フォーマル的な担当として活躍(辰巳さん撮影)


三男のランクル70は4年前の購入です。アガリの一台と想定していたのですが、購入を予定していたランクル300の受注停止と、70系の中古相場の上昇が契機となって、購入に踏み切りました。

勇ましいうなり声とは裏腹に、まったく加速しないディーゼルエンジン。小回りは効かず、フワフワした乗り心地、内外装デザイン、「オート~」とは無縁の装備など古臭さを感じますが、それらが彼の最大の魅力だと思っています。走行中はうるさくて揺れますが、不思議と長距離運転で疲れません。

▲ランクル70は、初代ランクルプラドに乗っていた頃から乗りたかった憧れの一台。

▲ランクル70は、初代ランクルプラドに乗っていた頃から乗りたかった憧れの一台。手に入れたのは当時からほしかった5速MTのFRPトップ(ミドルボディ・74型)


――もう一台はクラシックのメルセデス・ベンツですね。この中では異色な感じがします。

このメルセデス・ベンツ280SE3.5は、1972年生まれで一番の年上ですが、1年半前に迎え入れたので四男扱いです。

彼は「BACSPOT」のご入居者様や私が住んでいるガレージハウスのオーナーさん、クルマ好きの友人たちとクルマ談義を交わす中でクラシックカーへの興味が湧き、勉強が必要だと感じて購入を検討し始めました。
当初は、若い頃に見て強く印象に残っているメルセデス・ベンツの「S123 」という1970~1980年代のステーションワゴンを探していたのですが、コンディションの良いクルマに出会えず……。そんな中、店頭に並んでいた目を惹く内外装色の彼(280SE)に一目惚れして決めましたね。

▲この1年で様々なクラシックカーイベントに参加

▲「GO!GO!ラリーin熊本」や「軽井沢モーターギャザリング」・「THE銀座RUN」[ヴェトロモンターニャ高野山]などこの1年で様々なクラシックカーイベントに参加(辰巳さん撮影)

▲マルーンのボディ色とブラウンの内装色の組み合わせに一目惚れ(辰巳さん撮影)

▲マルーンのボディ色とブラウンの内装色の組み合わせに一目惚れ(辰巳さん撮影)


――クラッシックカーを所有することで、カーライフは変わりましたか?

辰巳:大きく変わりましたね。それまでもクラシックカーオーナーの皆さんとは仲良くさせてもらっていましたが、やはりそれはお客様であったり、友人として。280SEを所有することで、同じクラシックカーオーナーの目線でお話できるようになったと思います。まだまだ、圧倒的に得るものばかりですけどね!

また、SNSを通じて勧誘いただき入会した「Old Mercedes Club」の皆様の存在も大きいですね。同じクルマに乗っている方がたくさんいらっしゃるので、多くの不安が解消されました。

彼のおかげで世界が広がり、ラリーといったクラシックカーイベントへの門戸が開かれて、人の輪が大きく広がったのも大きな変化ですね。

▲リビングの一角に、これまでに参加したイベントの記念品が飾られている

▲リビングの一角に、これまでに参加したイベントの記念品が飾られている

「クルマ好き」をオープンにしたことで人生が楽しくなった!

辰巳さん:実は店舗から本社勤務になりガレージハウス事業に携わるまで、クルマ趣味を隠していたんですよ。さまざまな価値観をお持ちの方がいらっしゃいますし、特にこだわりの強い1台や複数台の所有となると、贅沢に見えてしまわないか、周囲にどう受け取られるかを考えて、つい慎重になってしまっていました。

――その気持ちは、わかります。でも、なぜオープンに?

辰巳:愉しいガレージライフを提供する担当者が、クルマ(バイク)好きであるのは当たり前! クルマ好き、バイク好きを公言してお客様目線でガレージライフを愉しむことで、オートバックスらしいガレージハウスを提供できると思ったからです。結果、仕事と趣味の境目がなくなっていますけどね(笑)。「BACSPOT相模原」の竣工イベントで宣材写真の撮影をしたいので愛車のクルマ/バイクで協力してほしいと社内募集をかけたところ、想像した以上の人数が集まってくれて、これは嬉しかったですね。

やっぱりオートバックスは、クルマ好き・バイク好きが集まる会社なんだなって、再認識できました。おかげで社内の輪も広がりました。

▲奥様は辰巳さんの乗り物趣味を理解……というか匙を投げている!?

▲奥様は辰巳さんの乗り物趣味を理解……というか匙を投げている!? ラリーイベントではコ・ドライバーを務めてくれているとのこと


――それでは最後になりますが、今後、なにか予定していることがあったら教えてください

辰巳:オートバックスと「BACSPOT」、そしてクルマ好きやバイク好きのお客様をつなげて、全員が満足できるイベントが開催できないかを模索しています。

その最初の成果として、2026年11月1日に開催される「THE銀座RUN」というツーリングイベントは、グループ店舗の「A PIT AUTOBACS SHINONOME(東京都江東区)」がスタート地点に決まりました。

みなさんの車庫、ついて行かせてください!

クルマとバイクへの愛があふれる辰巳さん。軋轢をおそれずに明るく、前向きな姿勢で自身のカーライフやガレージハウスに取り組むことはもちろん、「すべてのクルマ/バイク好きにもっと楽しんでほしい」というメッセージが印象的でした。

今後もロードスターらお子さんたちに元気をもらいながら、充実した日々を走り抜けるのでしょう。

こちらをご覧の皆さん。もしオートバックスに来店中、オートバックスマガジン編集部に「車庫、ついて行ってイイですか?」と声をかけられたら、どうか協力していただけますよう、よろしくお願いいたします!

取材・文:糸井賢一
写真:飯島隆
編集:木谷宗義/type-e+ヒャクマンボルト

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