車種別ノウハウ
タイヤサイズやマッチするタイヤの種類、そしてタイヤ交換の方法まで。トヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア(型式R80系、年式2014~2021年)」のタイヤ交換について解説します。
▲撮影車両は3代目「ヴォクシー」の後期型(2017年発売)Xガソリン車
ここでは3代目「ノア/ヴォクシー」と「エスクァイア」に、ぴったりなタイヤの選び方や交換の目安、DIYでの入れ替え方法、そしてプロに依頼する場合の料金まで、タイヤに関する疑問にお答えします。
▲撮影車は15インチスチールホイールに樹脂フルキャップを被せた「X」グレード
<3代目ノア/ヴォクシーの純正タイヤ・ホイールサイズ>
・Si/ZS:205/55R16 アルミホイール
・G/V:195/65R15 アルミホイール
・X/X:195/65R15 スチールホイール(樹脂フルキャップ付)
※グレード名称は「ノア/ヴォクシー」の順
※エスクァイアは全車195/65R15 アルミホイール
中古車を購入した場合は、サイズの異なる社外ホイールを装備しているかもしれませんが、その場合はサイドウォールでサイズを確認できます。なお、駆動方式(FF・4WD)による違いはありません。
▲タイヤサイズはサイドウォールのどこかに必ず刻印がある
タイヤの表記は「タイヤ幅(mm)/扁平率(%)/リム径(インチ)」で表され、「195/65R15」であれば、タイヤ幅が195mm、扁平率が65%、リム径が15インチという意味。最後の「91H」は、ロードインデックス(荷重指数)と速度記号を示しています。
★ポイント
ドレスアップのためにアルミホイールのインチアップを検討している方もいらっしゃると思います。サイズ変更をともなうタイヤ交換は車検非適合となる場合もありますので、オートバックスのスタッフとよく相談のうえご検討ください。
▲△のところのトレッド面を見ていくと「少し高くなっているところ」がある
▲溝が浅くなって周囲が「少し高くなっているところ」(画像:赤丸内)と同じ高さになっていたら即交換を
スリップサインが出た(スリップサインがトレッド面と同じ高さになった)タイヤは「整備不良」として車検に通らず、公道で使用すると道路交通法違反により罰則の対象となります。
スリップサインの出たタイヤでの走行は非常に危険で、安全なうちにタイヤを交換するのが理想です。
タイヤは4輪が均等に摩耗するわけではありません。摩耗の仕方は駆動方式や重量配分などで異なりますが、多くの場合、前輪か後輪のどちらかが先に摩耗します。スリップサインの確認は1輪で終わりにするのではなく、少なくとも前輪と後輪で確認します。
もし1輪だけスリップサインが出ている、あるいは内側や外側が極端に摩耗しているタイヤがあったら、ホイールアライメント(タイヤの取り付け角度)に不具合が出ている可能性があります。その場合はオートバックスの店舗スタッフにご相談ください。
▲ショルダー部(角の部分)だけ溝がなくなったタイヤ
ボディーが大きく、また車高も高い「ノア/ヴォクシー」は、カーブを曲がるときにショルダー部(角の部分)に負担がかかりやすく、トレッド面に溝はあってもショルダーだけツルツルになるケースも。その場合は、スリップサインが出ていなくても交換が必要です。
▲深いひび割れが確認できたら、溝があっても交換を ※写真:ACフォト
▲ピンチカットと呼ばれるタイヤの「コブ」も危険
このような異常を見つけたら、すぐオートバックスの店舗スタッフにご相談ください。
▲中古車を購入したときはぜひチェックしておきたい
★ポイント
タイヤを縁石などにぶつけたときは、ホイールが歪んでいないかもチェックしてください。ホイールが歪んでいると、空気が漏れたり走行時に振動が出たり、まっすぐ走らなくなったりする可能性があり、危険です。
なお、オートバックスではタイヤ無料点検を実施していますので、愛車のタイヤが気になる方は、お気軽にご利用ください。
▲靴を履き替えたときのようにタイヤで乗り心地や走りは変わる
現在のホイールデザインやタイヤサイズに不満がなく、経済性を重視する方は、ホイールをそのまま利用し、タイヤのみを交換するのがおすすめです。
▲タイヤの種類によりトレッド面のパターン(溝の形状)も異なる ※写真:PIXTA
★ポイント
街乗りがメインなら「低燃費タイヤ」がオススメです。高速道路を長時間走る方や、騒音を低減して乗り心地をよくしたい方は、静粛性の優れる「コンフォートタイヤ」がいいでしょう。
タイヤの価格は、性能やメーカー、サイズによって大きく異なります。ご自身の予算に合わせて、最適なタイヤを選びましょう。
★ポイント
オートバックスでは低価格と高性能を両立した、プライベートブランド「マックスラン」を展開するほか、中国大手タイヤメーカー「リンロン」の製品を取り扱っており、いずれもオススメです。
「自分でタイヤ交換に挑戦したい!」と考えている人もいるでしょう。しかし、ホイールから古いタイヤを外して新しいタイヤを組む(取り付ける)には、「タイヤチェンジャー」と呼ばれる専用のツールが必要になり、DIYで行うには難易度が高い作業です。
▲「タイヤチェンジャー」の扱いにも熟練の技が求められる
また、廃タイヤは家庭用一般ごみとして処分ができないため、オートバックスなどのショップに持ち込み、有料で引き取ってもらわねばなりません。さまざまな面から、タイヤの組み替えは、個人が行うには現実的ではありません。
ですが「クルマから夏タイヤを外し、替わりにスタッドレスタイヤを取り付ける」「タイヤがパンクしたので、スペアタイヤに入れ替える」といった、ホイールと組んであるタイヤを入れ替える作業なら可能です。
とはいえタイヤ交換はクルマの安全に関わる重要な作業。正しい手順と注意点を理解しておくことが必須となります。
▲上が「トルクレンチ」、下は「クロスレンチ」 写真 pixta
▲オートバックスでは各種工具も取り揃えている
▲ジャッキアップが必要な作業では、安全のために輪止めをすることを習慣化しておこう
ジャッキが地面に沈み、倒れてしまわぬよう、作業は平坦で硬い場所で行います。また、作業中に「ノア/ヴォクシー」が動かないよう、パーキングブレーキをかけて輪止めをしておきましょう。
▲フルキャップ (ホイールキャップ)は、スチールホイールにはめ込まれているだけ
ホイールナットを覆うフルキャップを外します。フルキャップはナットなどで固定されているわけではないので、力で引っ張れば外れます。
固いようなら大きめのマイナスドライバーやヘラなどを使用すると外しやすくなります。スチールホイールやフルキャップを傷つけないよう、注意しましょう。
▲クロスレンチを使用すると作業しやすい
車体をジャッキアップする前に、接地した状態でホイールナットを半周から1周程度、反時計回りに緩めておきます。
この時、ホイールナットがひどく緩めづらかったら、前回の装着時にキツく締め付け過ぎた証拠です。
▲オートバックスのピットでは車体を一気に持ち上げるリフトを使用
ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、ゆっくりと車体を持ち上げます。
▲タイヤとホイールは想像以上に重いもの。両手で支え、しっかりと持って外すこと
▲外したナットをなくさないように注意
緩めておいたナットをすべて外し、両手でしっかりと押さえながらゆっくりとタイヤを取り外します。取り外したタイヤは異常がないか、確認しておきましょう。
▲一緒にブレーキパッドの厚みや、ブレーキローターに段差がないかも確認しておこう
▲トルクの設定方法はトルクレンチによって異なる。説明書を読み、正しく設定すること
▲ナットを締めるときはトルクレンチを使って規定トルクで締める
全部のタイヤ交換が終わったら、車体をゆっくりと元の位置に戻します。ジャッキがおりたら、ホイールナットを対角線上に均等に締め付けていきます。
「走行中に外れないよう、キツく締めたい」と、ホイールレンチの上に乗って体重をかける人もいますが、締め付け過ぎは破損の原因になります。必ずトルクレンチを使用し、取扱説明書に記載された「締め付けトルク」で締め付けましょう。
「ノア/ヴォクシー」の締め付けトルクは103N・mです。
▲ホイールナットを締め終わったら、フルキャップの装着を忘れずに
▲試運転と増し締めは安全のために必ず実施する
交換後、適正な空気圧になっているかを確認。問題がなければ低速で試運転を行い、振動や異音がないことをチェックします。
走行により、わずかにホイールナットが緩むことも。100kmほど走行したら再度、ホイールナットの“増し締め”を行います。
★ポイント
トルクレンチを使わずに手感覚で締め付けると、締め付け不足による脱輪や、締め付けすぎによるボルトの破損などの原因になります。規定トルクは厳守しましょう。
▲オートバックスではタイヤの無料点検を実施している
DIYでのタイヤ交換は確かに魅力的ですが、クルマの安全に関わる重要な作業だからこそ、「プロに任せるのが一番安心で確実」です。
特に、タイヤの組み換えやバランス調整は専門の機械が必要になるため、DIYでは不可能。廃タイヤの処分も必要です。
オートバックスでは、専門知識・技術を持ったスタッフがタイヤ選びから交換、取り付け、さらには廃タイヤの処分まで、一貫して行います。
お客様の用途や予算に応じたタイヤ選びもお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。なお、タイヤ交換の料金・工賃は、交換するタイヤの種類やサイズ、店舗によって異なります。