体内にアルコールが吸収される仕組み
まずは、体内にアルコールが吸収される仕組みについて知っておきましょう。口から入ったアルコールは、肝臓で処理されます。アルコールは、ADH(アルコール脱水素酵素)やMEOS(ミクロゾームエタノール酸化系)によって分解され、アセトアルデヒドとなります。アセトアルデヒドは、飲み過ぎた後に起きる頭痛や動悸などの原因だとされています。
そして、肝臓内のALDH(アルデヒド脱水素酵素)によって酢酸へ分解され、最終的に水と二酸化炭素へと分解されます。それらは尿や汗、呼気などに含まれて体外へ排出されるのです。
アルコールが抜ける時間の目安
お酒が身体から抜けるまでの時間について
純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコール処理に要する時間
例えば、純アルコール量20gで体重60kgの場合は、次のように計算します。
純アルコール量20g÷(60kg×0.1)=約3.3時間(約3時間23分)
純アルコール20gは、アルコール度数5%のビール500mlに相当します。
車の運転は何時間後からできる?
車の運転が何時間後からできるのかを考える際は、お酒のアルコール量を算出し、それをアルコールが身体から抜けるまでの時間を求める計算式にあてはめましょう。アルコール量は、お酒の量や種類で大きく異なります。代表的なお酒のアルコール量について詳しく見ていきましょう。
ビール
ワイン
ウイスキー
焼酎
日本酒
チューハイ
アルコール検査導入にあたっての注意点
緑ナンバーの車を保有する事業所は、安全運転管理者によるアルコール検査が法律で義務付けられています。白ナンバーの車を保有する事業所においても、2022年4月1日より、乗務前後の目視での点呼および酒気帯びのチェック、2023年12月1日からは、アルコールチェッカーによる検査が義務付けられました。アルコール検査を導入する際は、次の2点に注意しましょう。
目視確認の際に前日の飲酒量について確認する(飲酒量と時間も確認)
アルコール検知器の数値を必ず確認する
最後に
そのため、飲み過ぎた場合は翌日の夕方までは運転しないなど、慎重に行動するべきでしょう。白ナンバー事業者のアルコールチェックが義務化される中、今一度アルコールとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。