アルコールチェッカー、正しく使用できていますか？｜オートバックス公式ブランドサイト

アルコールチェッカーの「誤検知」はなぜ起きるのか？

アルコールチェッカーは、呼気に含まれるアルコールをセンサーで検知して測定します。一般的には以下の2種類の方式があります。

低コストで導入しやすい一方、温度や湿度の影響を受けやすく、精度が落ちやすい。

警察や業務用で広く利用されており、精度が高く安定している。校正と呼ばれる精度の調整など、メンテナンス費用も高く、維持費がかる。

いずれの方式も、保管環境が悪かったり、センサーの寿命が近づいたりすると、誤検知や正しく測定されないことがあります。そのまま使用を続けると、酒気帯び状態を見逃す、あるいは点呼がスムーズに進まず形骸化するなど、トラブルに発展しかねません。

アルコールチェッカーを正しく保管することは、精度を維持するために必要です。特に事業所で複数人が共用する場合は、次のポイントを徹底しましょう。

センサーは熱や湿気に弱いため、車内や窓際に放置するのは厳禁。
推奨温度範囲は多くの機種で0〜40℃程度。

消毒用アルコールや芳香剤、整髪料などが揮発してセンサーに影響する場合があります。
特に点呼所では、手指消毒液を測定機の近くに置かない工夫が必要です。

ホコリや異物の侵入を防ぐ。
共用時には使用後に必ず元の場所に戻すルールを作ることで紛失防止にもつながります。

アルコールチェッカーは「使えば使うほど劣化する」機器です。メーカーの取扱説明書に従った定期的なメンテナンスが不可欠です。

燃料電池式では6か月〜1年ごとにセンサーの校正が推奨されています。
校正を怠ると、実際の数値よりも低く表示されるなど重大な誤差が生じる恐れがあります。
校正はメーカーや販売代理店に依頼するのが一般的です。

センサーには寿命があります。一般的には1〜2年で交換が必要。
使用頻度が多い企業ほど劣化が早いため、管理者は交換時期をカレンダーや管理システムに登録しておきましょう。

使い捨てマウスピースを定期的に交換することで衛生面を確保。
吸入口にホコリがたまると測定値に影響するため、柔らかい布で拭き取りましょう。

このような使い方していませんか？よくあるアルコールチェッカーの誤った使用例には以下のようなものがあります。

車内に放置 → 夏場の高温でセンサー劣化

消毒液をすぐに噴霧した手で操作 → 揮発したアルコールを誤検知

測定前にうがい薬やマウスウォッシュを使用 → 一時的に数値が上昇

保証期限切れのまま運用 → 精度保証がなくコンプライアンス違反の可能性

安全運転管理者にとって、点呼業務にアルコールチェッカーは欠かせません。次の3つを意識することで、日々の管理がスムーズになります。

校正・センサー交換の実施日、次回予定日を一覧化。
機器ごとに責任者を割り当てる。

保管場所・取り扱い手順を文書化し、全ドライバーに周知。
使用前に口の中にアルコール成分が残らないよう注意喚起。

測定結果をデータ化して管理することで、機器の不具合や異常値を早期に発見可能。
メンテナンス時期のアラート機能があるシステムも有効。

アルコールチェッカーは「導入して終わり」ではなく、日々の保管・メンテナンスが正確な測定のカギを握ります。適切に管理できていないと、点呼そのものが形骸化し、万一の事故時には企業の社会的信用を大きく失うリスクがあります。

ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、
■保管は直射日光・湿気を避ける
■校正・センサー交換を定期的に実施する
■使用ルールを明確にして全員で徹底する
といった基本を押さえ、「正しく測れるアルコールチェック体制」を構築してください。

アルコールチェッカーを正しく使い続けるには、保管やメンテナンスだけでなく、「管理の仕組み」も重要です。
点呼の記録が紙やエクセルで分散してしまうと、交換時期の把握や測定データの確認が煩雑になり、せっかくの安全対策が形骸化してしまいます。

✔ 測定結果をクラウドに自動保存
✔ アルコールチェック時の自動撮影機能でなりすましを防止
✔ 毎日の点呼記録、日報作成、期日管理すべてを一元管理
といった機能で、日々の安全運転管理業務を「確実かつ効率的」に運用できます。

「アルコールチェッカーを正しく使えているか不安」「管理が煩雑で手間がかかっている」と感じる方は、ぜひ一度FLEETGUIDEをご検討ください。

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