車種別ノウハウ
カメラの数や性能といった種類から、配線の通し方などの取り付け方法まで、スズキ「ジムニー(型式JB64、年式2018年~)」のドライブレコーダーについて解説します。
交通事故、あおり運転、当て逃げ、車上荒らし――。どんなに安全運転を心がけても、路上では常にトラブルやアクシデント、心ない悪意に巻き込まれる可能性があります。万が一にそなえ、正確に状況を記録してくれるドライブレコーダーは、今や必需品といえるでしょう。
しかし、「種類がたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない」「自分で取り付けできるかな?」などなど、購入に踏み切れない方もいるのでは?
この記事では現行型「ジムニー(型式JB64、年式2018年~)」のオーナーに向けて、ドライブレコーダーの選び方、DIYでの取り付け方法、そしてプロに任せた場合の料金や工賃まで、詳しく解説していきます。
▲現行型「ジムニー」(型式JB64、年式2018年~)
ドライブレコーダーは、クルマの前後や車内の映像、音声を記録する機器です。主な役割は以下の通りです。
▲価格重視、機能重視、画質重視など、さまざまな観点から選べる
「ジムニー」にドライブレコーダーを取り付ける際、どのような点に注目して選べばいいのでしょうか?
選び方のポイントは大きく4つあります。
ドライブレコーダーで最も重要なのは、「いざという時に映像が鮮明に記録されているか」。そこで注目すべきは、下記の3点です。
▲左は100万画素、右は370万画素の映像。ナンバーの鮮明度に注目
最低でもフルHD(1920×1080、200万画素)以上の画質を選びましょう。高画質であれば、ナンバープレートの文字や周囲の状況をより鮮明に記録できます。最近では4K対応モデルも増えてきています。
▲左は視野角115度、右が137度。映っている範囲の違いがよくわかる
視野角(しやかく)は、広ければ広いほど、より広い範囲を記録できます。フロントカメラは水平120度以上、リアカメラは水平100度以上を目安に選ぶといいでしょう。
▲天気やトンネルなどで急に明るさが変わる場合に映像を鮮明にする補正機能
HDRは「ハイダイナミックレンジ」、WDRは「ワイドダイナミックレンジ」のことで、逆光やトンネルの出入り口など、明るさの変化が激しい場所でも白飛びや黒つぶれを抑え、鮮明な映像を記録できる画像補正機能です。特に夜間走行が多い方には、必須といえるでしょう。
▲特にヘッドライトで白飛びしがちな夜間はHDR機能が必須
夜間に強いドライブレコーダーを選ぶなら、ソニーのCMOSイメージセンサー「スタービス:STARVIS」採用モデルがオススメです。セルスター、コムテック、ユピテルなど、国内の主要ドライブレコーダーメーカーで採用されています。
2つのカメラで前後を撮影するのは、もはや当たり前。最近では側方も映せる360度カメラタイプや車内カメラつきもあります。
▲写真の製品:「COMTEC HDR003」
最もシンプルなタイプで、前方のみを記録します。価格もリーズナブルで手軽に導入できることがメリットである一方、後方録画ができないため追突や煽り運転には対応できません。
▲写真の製品:「carrozzeria VREC-DZ810D」
フロントとリアの2つのカメラで、前後を同時に記録します。後方からの追突やあおり運転対策にもなり、現在主流のタイプです。「ジムニー」にも、このタイプがおすすめです。
▲写真の製品:「Yupiteru Q-21」
車内を含め、全方位を記録できるタイプです。側方からの衝突や、車内でのトラブルなど、より広範囲をカバーしたい方にオススメです。
さらに、リアカメラを追加した製品もあります。ただし、死角がゼロになるわけではない点に注意が必要です。
▲写真の製品:「PAPAGO GoSafe 640GE」
前方・後方に加え、側方用カメラや室内用カメラを搭載することで、あらゆる箇所の映像を記録。側方カメラは側面衝突や追い越し時の事故やトラブルを、車内カメラは車内トラブルを記録できます。360度カメラと組み合わせた製品も。
▲写真の製品:「CELLSTAR CS-2000SM」
ドライブレコーダーのリアカメラを、後方視界を確保するデジタルインナーミラーとして活用。暗い夜や雨の日も明るい後方視界を得られるだけでなく、荷物や乗員で後方視界が妨げられることもなくなります。
▲クルマを離れてからも一定時間、録画を続けてくれる駐車監視機能
駐車中にエンジンを停止していても、衝撃を感知して自動的に録画を開始する機能です。当て逃げやいたずらなどの被害に遭った際に役立ちます。
近年のドライブレコーダーはどれも性能が高く、多機能になっていますが、それでも製品によって機能は異なります。どんな機能があるかを、あらかじめチェックしておきたいものです。
★ポイント
Wi-FiやBluetoothでスマホと連携できるモデルなら、スマホで手軽に映像を確認できます。SDカードを持って帰ってパソコンに接続して……という手間がなくオススメです。
ドライブレコーダーを「自分で取り付けたい!」という方のために、DIYでの取り付け方法を解説します。
ただし、内装の脱着や配線処理といった専門的な知識や技術も必要になるため、少しでも不安を感じる場合は無理をせず、プロに依頼することをオススメします。
・ドライブレコーダー本体
・microSDカード
・両面テープ
・内装/内張りはがし(プラスチック製がオススメ)
・配線ガイド(配線を隠す際に便利)
・検電テスター(電源の確認に必要)
・ギボシ端子、圧着ペンチ(配線を加工する場合)
・絶縁テープ
・ヒューズ電源(ACC電源を取り出す場合)
・ヒューズクリップ
・マスキングテープ/養生テープ(仮止め用)
・脱脂クリーナー
・軍手/作業用手袋
新品ドライブレコーダーを購入すると、microSDカードや両面テープなど必要なアイテムは同梱されています。
▲まずは養生テープで装着する位置を確認しよう
まずはドライブレコーダーをガラスに貼り付けます。このとき、いきなり両面テープで貼り付けずに、先にマスキングテープや養生テープで仮止めして、最も良い取り付け場所を決めておきましょう。
取り付け位置が決まったら、脱脂クリーナーで取り付け面をきれいに拭き、油分を取り除いてから両面テープで本装着します。脱脂が不十分だと、両面テープの粘着力が弱まり、走行中に外れる可能性があるので、しっかり拭いてから装着してください。
▲取り付け場所はフロントガラスの「上部から20%以内(赤い部分)」
つまり、視界の邪魔になる場所には取り付けず、「フロントガラスの上部から20%以内」、または「ルームミラーの裏側」に設置せよということ。「本体のモニターが見やすいから」とガラスの下端に取り付けるのもNGです。
なお、リアカメラの設置範囲に関する規定は特にありませんが、やはり後方の視界を確保しやすい場所を選びましょう。
★ポイント
フロント・リアともに、ワイパーの拭き取り範囲内に収まるようにドライブレコーダーを設置すると、雨の日でも鮮明な映像を記録しやすくなります。
ドライブレコーダーの配線は、基本的にAピラーやBピラーの内張りの中を通して隠していきます。内張りの中を通すときは、無理に押し込んでコードを損傷させないように注意を。
また、内張りを外すときは、内装剥がしツールを使うと、スムーズかつ傷をつけずに作業できます。
▲「ジムニー」でAピラーからインパネ横を添わせる例
▲リアカメラ配線は写真のような上部のほか、フロアやステップを通す方法もある
ドライブレコーダーの電源の取り出し方は、いくつか方法があります。
▲「ジムニー」のアクセサリーソケットは、シフトレバーの左上あたり
アクセサリーソケット(シガーソケット)に、ドライブレコーダー付属のアダプターを差し込むだけで完了です。「ジムニー」のアクセサリーソケットはシフトレバーの左上部にあり、「12V/120W」と記されたキャップを外して使います。
最も手軽な方法ですが、電源ソケットを一つ占有してしまう点、配線が露出してしまう点、駐車監視機能が使えない点(エンジンOFFで電源が切れるため)がデメリットです。
まずはこの方法で試してみて、気になるところが出てきたら別の方法を検討するのもいいでしょう。
▲ヒューズ電源の一例「amon E579 低背ヒューズ電源 20A」
▲「ジムニー」のヒューズボックスは助手席側のグローブボックス下、発煙筒の上にある
▲黒いカバーを外すとヒューズが出てくる
取扱説明書でヒューズボックスの場所を確認し、蓋を開けます。「ジムニー」のヒューズボックスはグローブボックス下の奥、発煙筒の上に位置します。
▲ヒューズボックスのカバーに描かれた、ヒューズ位置の図
「ジムニー」の場合、32番の「アクセサリーソケット(ACC2)」が15Aと容量に余裕があるので、ドライブレコーダーに利用されることが多いようです。
▲急なヒューズ切れに備え、購入したヒューズクリップはグローブボックスなどに入れておきたい
▲検電テスターもオートバックスで購入できる。写真は「エーモン A49 検電テスター」
★ポイント
ACC配線がとれるヒューズの場所は、同じ「ジムニー」でもグレードや仕様、年式などによって異なる場合があります。必ずご自身の車の取扱説明書をご確認ください。
常時電源とは、エンジンを切っても常に通電している電源です。駐車監視機能を使う場合は、この常時電源とACC電源の両方から給電できるドライブレコーダーと、それに対応した配線キット(直結配線コード)が必要になります。
常時電源もヒューズボックスから取り出すことが多いですが、バッテリー上がりのリスクがあるため、電圧監視機能付きの直結配線コードを使用するなど、専門的な知識と注意が必要です。
DIY初心者には難易度が高いので、駐車監視機能を使いたい場合はプロに依頼することをオススメします。
▲電源が入るだけでなく、きちんと録画できているかも確認しよう
すべての配線が終わったら、エンジンをかけ、ドライブレコーダーが正常に起動し、録画が開始されるか確認します。フロントカメラ、リアカメラの画角を調整し、録画される映像に問題がないか確認しましょう。
動作確認ができたら、内張りを元に戻し、配線が露出しないようにきれいに隠します。余った配線は結束バンドなどでまとめ、走行中にカタカタ音がしないようにしっかり固定しましょう。
★ポイント
車体がコンパクトな軽自動車の「ジムニー」の場合、配線の余りが多く発生します。そのままにしておくと、引っ掛けて配線が切れてしまうこともあるので、必ずきれいにまとめて固定しましょう。
「やっぱり自分で取り付けるのは難しそう……」と感じた方もご安心ください。プロに任せるという選択肢もあります。自分で取り付ければ工賃はかかりませんが、時間と労力、そして愛車やせっかく買ったドライブレコーダーを壊してしまうリスクを考えると、プロに任せるほうが断然、オススメです。
取り付け工賃は、およそ8,000円~20,000円程度(カメラの数、車種、配線の方法、店舗によって異なります)。オートバックスでは、経験豊富なプロのスタッフが、お客様に最適なドライブレコーダーを「ジムニー」に取り付けます 。
▲電源の取り出しやアース線の接続など難しい作業も確実に行う
★ポイント
電源を取るのも配線を隠すのも、実際にやってみると難しいものです。特に電源は失敗すると車両の不具合を起こすこともあるので、少しでも不安があるようでしたら私たちにお任せください。
スズキ「ジムニー」にオススメのドライブレコーダーについて、選び方からDIYでの取り付け方法、そしてプロに任せるメリットまで解説しました。
ドライブレコーダーは、もしもの時に頼りになる大切なアイテムです。ご自身のスキルや時間、予算に合わせて、最適な方法で取り付けを進めてください。
「自分で取り付けるのはちょっと……」と感じたら、無理は禁物です。プロの手に任せることで、安心して「ジムニー」でのドライブを楽しめるようになります。
オートバックスは全国展開しており、信頼と実績がありますので、ぜひ検討してみてください。安全で快適なカーライフのために、ドライブレコーダーの導入を強くオススメします。