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vol.36

 

「ドライブレコーダーを持っていますか?」 ドライブレコーダーの映像は証拠になるの?わかりやすく解説、交通事故の判例・保険事情

「ドライブレコーダーを持っていますか?」 ドライブレコーダーの映像は証拠になるの?わかりやすく解説、交通事故の判例・保険事情

オートバックス・ドットコムのメールマガジンで行った「ドライブレコーダーを持っていますか?」というアンケートでは、「すでに所有している」という方が全体の約2割、「持っていないが検討している」という方が約5割、「まったく検討していない」という方が3割という結果になりました。

円グラフ

すでに持っている方に装着理由をお聞きしたところ、「事故発生時の映像を録画できるから」という理由がダントツでした。そんな事故当時の映像ですが、裁判ではどのように扱われているかご存じですか?

事故当時の映像は証拠になるのか?

ドライブレコーダーの映像は、裁判において「決定的な証拠となる」と考えている方が多いです。しかしながら、実際には証拠能力があるかどうかは「裁判官にゆだねられる」と言われています。つまり、映像が残っているからといって必ず裁判に勝てるわけではないのです。

また、保険の決め手となると過失割合を決めるのは警察や裁判所ではなく「保険会社」です。過失割合は過去の「判例(はんれい)」に基づいて決められる、ということも覚えておきましょう。

実際にドライブレコーダーの映像が採用された事例その1

事故概要

乗用車とタクシーによる衝突事故が発生。タクシー側が乗用車に対し、信号無視が原因で事故が起きたと修理代を請求したものの、乗用車側はこれを拒否し、示談は決裂。その後は少額訴訟に発展します。

判決結果

タクシーに搭載されていたドライブレコーダーの映像が決定打となり、乗用車側の申し出によって修理費を払うことで和解。

この判例について

タクシー側は裁判に発展するまでドライブレコーダーの存在を隠していたようです。この映像を提出しなければ、乗用車側が否を認めることはなかったでしょう。

実際にドライブレコーダーの映像が採用された事例その2

事故概要

乗用車が片側二車線の道路を走行中、右車線を走っていたタクシーが急な車線変更で割り込んできて衝突。タクシー側に大きな過失があったと乗用車側が主張。裁判に発展します。

判決結果

裁判官は「乗用車が右車線を走行していた」ことを認定。乗用車側の主張を退けます。

この判例について

簡単に言えば「乗用車側が嘘を付いていた」ということです。タクシーに搭載されていたドライブレコーダーの映像を弁護士が調べたところ、後続車(乗用車)の動きがフェンダーミラーに映っていることを確認。この映像が決定的な証拠となり、乗用車側の主張が退けられたと考えられます。

過去の事例や判例によって変わる

上述にもあるように、判決や保険の過失割合は過去の事例および判例によって変わります。最終的な結果は裁判が終わるまでわからないものの、間違いなく言えるのは「ドライブレコーダーの映像は強い武器になる」ということです。最近はリーズナブルかつ多機能なレコーダーが各メーカーから登場しているので、万が一に備えて設置することをオススメします! 

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