【ピットサービス紹介】ATF/CVTF交換

オートバックスの整備品質[No.017] ATF/CVTF交換
AUTOBACS GUYS(オートバックスガイズ)とは全国のオートバックスから選りすぐられたプロフェッショナルなメカニックたちの総称です。愛知県のオートバックスで二級整備士、自動車検査員を担う安井宏太郎が、ATF/CVTF交換にまつわるオートバックスの誇る整備品質について解説します。

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ATF/CVTFとは?

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いずれもトランスミッションに不可欠なオイル

「ATFとCVTFはどちらもミッションオイルです。いずれもエンジンからタイヤに伝わる回転を減速するトランスミッションに使われます。ただし、オートマチックと、CVTに使われるオイルは似ているようでいて、性質そのものは異なります。互換性はないので注意しましょう」

ATFはオートマチックトランスミッションフルードの略で、CVTFはコンティニュアスリーバリアブルトランスミッションフルードの略です。ATFは一般的なオートマに、CVTFはCVT(無段変速機)に利用されます。

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ATFとCVTFでは働きが異なります

「ATFは動力を伝える役割に加えて、変速の役割も担っています。CVTFはCVT内部にあるベルトなどの金属部品が摩耗しないよう潤滑するほか、動作油としての働きもあります」

オートマチックトランスミッションでは、ミッション内部を循環するATFがクラッチ操作やギアチェンジを行う作動油・潤滑油でありながら、回転を伝える働きもあります。一方、CVTFは、CVT内部のブーリーやベルトを潤滑するのが主な役割です。

ATFとCVTFの劣化の要因は?

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ATFもCVTFも劣化が避けられません

「フルードは油ですので、空気に触れることで劣化します。また、走行中は高温になりますので、徐々に性能が低下してしまいます」

ATFもCVTFも空気や熱の影響で徐々に酸化します。また、トランスミッション内部の金属パーツが摩耗することでフルードには金属粉が混じるようになります。

劣化した際の症状・リスクは?

ピット作業シーン

劣化したフルードがトラブルを招くこともあります

「ミッションが滑るですとか、アクセルを踏んでも進まないといった症状に気付いた段階では、トランスミッションそのものに不具合が発生しています。フルードを交換して改善することはありません。このような不具合が発生する前にフルードを交換することによって、トラブルなどのリスクを抑えられます」

ATFやCVTFを無交換のまま走り続けると、酸化物質や金属粉、水分などが混ざりあってスラッジが各部に堆積することがあります。スラッジの堆積がトラブルを招くリスクがあるので、定期的にフルードを交換するようにします。

どの車でも交換は可能?

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交換の目安はATFが走行距離30,000km、CVTFが走行距離40,000km

「ATFの交換目安は走行距離30,000kmから。CVTFの交換目安は走行距離40,000kmからをおすすめしています」

推奨される交換サイクルをオーバーしてしまい無交換のまま走行距離60,000km以上を走ってしまったケースでは、トランスミッションそのものの詳細チェックが必要になるケースもあります。

車種によっては交換に対応できないこともございます

「近年、トランスミッションの開発が進み、さまざまなものが存在します。オートバックスで交換できる車種と、できない車種がございます。理由は、その車種専用のフルードを取り扱ってないから、というケースがほとんどです」

大まかな作業の流れは?

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レベルゲージの有無で作業の流れが異なります

「フルードのレベルゲージが備わっている車の場合であれば、アイドリングで油温を上げてから油量をチェックします。確認したら、専用のチェンジャーを使って交換します」

エンジンオイルと同じように、トランスミッションにも油量を確認するためのレベルゲージが備わっている車があります。

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レベルゲージが備わっているお車の場合

「レベルゲージが刺さっている穴に専用のチェンジャーのホースをセットして、交換するフルードの量を設定します。交換量は整備解説書などで確認します。専用チェンジャーはフルードを一定量入れたら、一定量を抜いて、アイドリングさせながらオイルを混ぜる。これを繰り返しています。車種によって、この繰り返しをオートマチックで動作させるパターンと、マニュアルで抜いたり注いだりを繰り返すパターンを使い分けています。交換作業が完了するとチェンジャーがストップするので、レベルゲージで油量を確認した後、さらにアイドリングでフルードの温度を上げてから。改めて油量をチェックして完了です」

適切な油量を測るには油温を作動温度にしなければなりません。新しいフルードは温度が低いので、アイドリングさせつつ油温を上げながら慎重に交換を進めます。

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レベルゲージが備わっていないお車の場合

「レベルゲージがない車種であれば、車をリフトアップします。トランスミッションに備わるオーバーフローバルブと呼ばれるメンテナンス用のバルブを緩め、ここに専用チェンジャーのアタッチメントを接続して、フルードを交換します。この時も、油温によって油量が変わりますので、必ず適正な温度に上がるまでアイドリングさせてからチェックします。最後にドレンボルトのパッキンを新品に替えて、規定トルクでボルトを締め付けたら、フルードが漏れていないか、滲みがないか確認をします。最後にダブルチェックで作業完了です」

オートバックスでは作業の安全性と正確さを徹底するため、お車の担当メカニックとは別のメカニックが、油量や締め付けトルクなどを改めて確認します。これをダブルチェックと呼んでいます。

まとめ

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ATFやCVTF交換の所要時間は約30分から

「ATFとCVTFの交換作業時間は30分からをご案内しています。交換工賃は、軽自動車なら税込7,150円から。普通乗用車は8,800円からのご案内となっています。ATF、CVTFでわからないことがあれば、お近くのオートバックスまでお問い合わせください」

ATFやCVTFの交換は、お車のコンディション維持に欠かせないメンテナンスです。ぜひオートバックスをご利用ください。

オイル交換とはなにを指す?
オイル交換の『オイル』とは、一般的に自動車のエンジンオイルを指します。
種類は鉱物油・部分合成油・全合成油があります。
車種やエンジン特性、気候条件をはじめとする地理的な環境、使い方などによって、適合するエンジンオイル粘度が変わります。
安全で快適なカーライフのためには、最適なオイルを選ぶとともに、適切なタイミングで定期的に交換することが大切です。
オイル交換の頻度を多くするとどうなる?
エンジンオイル交換をやりすぎることによる問題は特にありません。
シビアコンディションと言われるエンジンに負担がかかるような状況が多い場合は、早めの交換がおすすめです。
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