車のバッテリー交換にかかる費用は?費用を抑えて安全に交換する方法

車のバッテリーは、エンジンの始動をはじめ、ヘッドライトやカーナビなど電装系の部品・装備に電気を送る大切なものです。

ただ、車のバッテリーは劣化するため、定期的に点検・交換が必要です。バッテリー交換には、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?

この記事では、バッテリー交換が必要な理由や寿命を延ばす方法、交換にかかる費用のほか、交換方法などについてご紹介します。

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車のバッテリーの役割は電装系へ電気を送ること

車のバッテリーとは、繰り返し充電ができる電池のことで、正式には「蓄電池(二次電池)」といいます。車のライトやウィンカー、エアコン、カーナビ、カーオーディオなど、電装系部品へ電気を供給するのがバッテリーの役割です。

車のバッテリーの役割として最も重要といえるのは、エンジンを始動させる「スターターモーター(セルモーター)」を電気で回すことでしょう。エンジンが動かなければ、車は走ることさえもできません。一方で、バッテリーが劣化して性能を発揮できなければ、車は急に停止してしまう可能性があります。バッテリーのメンテナンスは、しっかりと行う必要があるのです。

蓄えていた電気がなくなった状態である車のバッテリー上がり

「バッテリー上がり」とは、バッテリーに蓄えられていた電気が放電し、電気不足になった状態を指します。

バッテリーが上がると、スターターモーターが回らない、ヘッドライトがつかないほか、カーナビなど車内の電装品も使えなくなります。最悪の場合、スマートキーが使えなくなり、車に入ることすらできません。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が発表しているデータによれば、2021年度のJAFロードサービス出動理由の1位は「バッテリー上がり」です。その数は、車・バイク合わせて879,403件にも上り、全体の約40%を占めています。

出典:JAF「2021年度 JAFロードサービス出動理由TOP3」(2021年4月~2022年3月累計)

車のバッテリーが上がる原因
車のバッテリー上がりが起きる主な原因として挙げられるのは、ヘッドライトや室内灯を消し忘れてエンジンを切り、そのまま放置して過放電してしまうことです。また、車を長期間運転しない場合にも、バッテリーはカーセキュリティ装備などに電気を使っているため、バッテリーが上がる可能性があります。

バッテリー自身が、少しずつ自己放電している点にも注意が必要です。さらに、バッテリーが経年劣化で寿命を迎えて上がってしまうことも。

仮にバッテリー上がりを起こしても、完全放電させていなければ、エンジンを始動して充電すると再び使えることもあります。ただし、完全放電させてしまうと、新品バッテリーに交換しなければいけない可能性もあるのです。

車のバッテリーの交換時期の目安

車のバッテリーの交換時期としては、通常のバッテリーで2年、高性能バッテリーで3年が目安となります。

バッテリーは車の電気供給を一手に引き受ける部品です。使えば使うほど劣化していく消耗部品ですが、反対に使わなければ蓄電する機会が少なくなり、バッテリーの劣化が進行します。

バッテリーが上がれば本体にダメージを与えるので、バッテリーの寿命はさらに短くなるでしょう。だからこそ、バッテリーの定期的な点検・交換が必要なのです。

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車のバッテリー交換を判断するポイント

車のバッテリーは、日々さまざまな理由によって劣化していきます。下記のような症状が出たら、バッテリーを交換するタイミングです。
症状1. エンジンがかかりにくい
車のエンジンを起動させるスターターモーターを回すには、大量の電気が必要です。バッテリーが上がっていると、スターターモーターを回す電気が足りません。

「キュルキュル…」と回そうとしている音はするものの、起動しないのであればバッテリーの劣化を疑うべきでしょう。

バッテリー上がりまではしていなくても、スターターモーターを回してエンジンが起動するまでの時間が普段より長くかかるようであれば、バッテリーの電気残量が少ない、あるいは劣化している可能性があります。このような状態は、交換が必要な時期に差し掛かっているといえます。
症状2. エンジン稼働中で停車時のヘッドライトが暗い
車のエンジンをかけて停車しているときに「ヘッドライトが暗い」と感じたら、バッテリーの劣化を疑ったほうがいいでしょう。

ただ、日中の屋外だと、ライトの明るさを正確に判断できません。また、いったん走り出すと、バッテリーへの充電が行われるためヘッドライトの明るさが回復します。

そのため、バッテリー劣化の判断は、暗い場所や夜間のアイドリング中に確かめるようにしてください。
症状3. アイドリングストップの動作に問題がある
エコカーのアイドリングストップ機能の動きに支障を感じたときも、バッテリー交換を検討すべきタイミングかもしれません。アイドリングストップ機能とは、車が信号待ちなどで停止した際にエンジンを自動的にストップさせることで、燃費向上に貢献する機能です。

アイドリングストップは一時停車すれば必ず機能するわけではなく、「ブレーキを踏んで完全停止した」「アクセルペダルを踏んでいない」「平坦な場所での停車」など、いくつかの作動条件があります。

このほか、バッテリーの充電状態が良好でなければ作動しないメーカー・車種もあります。アイドリングストップの作動条件が整っているにもかかわらず作動しないのであれば、バッテリーの交換時期かもしれないのです。
症状4. パワーウインドウやワイパーの動きが鈍い
パワーウインドウやワイパーといった電気で動く装備の動きが鈍いことも、バッテリー劣化を確かめられるサインです。

これらは、バッテリー劣化が原因でない場合もあるため、ほかのサインとあわせて交換を判断するようにしてください。
症状5. 車のバッテリー液の変色、または電圧低下、本体が膨張している
車のバッテリーの劣化は、見た目でも確認可能です。例えば、バッテリー液は希硫酸を使用しているため、本来は無色透明です。バッテリーが劣化していくと、徐々に色が濁っていきます。

また、バッテリー液面が「LOWER LEVEL」(最低液面線)近くまで低下している場合は、ただちにバッテリー用補充液の補充が必要です。万が一、バッテリー液にふれると危険なので、カーディーラーやカー用品店でチェックしてもらうといいでしょう。

バッテリーの劣化をチェックしてもらうのであれば、電圧も併せて調べてもらうと安心です。バッテリーの平均電圧である12.5~14Vを下回るようであれば、バッテリーの性能低下サインです。

バッテリー本体にヒビや割れ、欠けがあったり、液漏れや膨張していたりするときも、交換を検討してください。
注意点:最近の車のバッテリーは劣化しにくいため、突然寿命が来る
最近の車のバッテリーは性能が向上し、劣化しにくくなっています。いつまでも問題なくエンジン始動ができるため、ドライバーが劣化に気づかないことがあります。

しかし、以前に比べ、ドライブレコーダーやUSB接続するカーアクセサリーなど、電気を必要とする車の装備は増えており、バッテリーにかかる負荷は高くなる一方です。

上記に挙げたようなバッテリー劣化の兆候が顕著に表れず、あるいはそれに気づかず、ある日突然、バッテリーが寿命を迎えるおそれもあるため、定期的な点検は必ず行うようにしてください。

車のバッテリーの寿命を延ばす方法

車のバッテリーは消耗品ではありますが、できるだけ長持ちさせたいもの。ここで、車のバッテリーの寿命を延ばす方法をご紹介します。
バッテリーを定期的に点検する
車のバッテリーの定期的な点検は、事前にバッテリー上がりなどのトラブルを回避できるようになるため、結果的にバッテリーの寿命を延ばすことにつながります。

自分でバッテリーの状態を確認する際には、まずバッテリー液の量を確認しましょう。液面が「UPPER LEVEL」(最高液面線)と「LOWER LEVEL」(最低液面線)のあいだの半分以下になっていたら、「UPPER LEVEL」までバッテリー補充用の精製水を補充してください。精製水はカー用品店などで販売しています。くれぐれも、水道水を追加しないようにしてください。

バッテリー液が極端に少なかったり、前回点検時から減りが極端に早かったりした場合は、バッテリー液漏れの可能性もあります。液漏れは車のボディの腐食につながるので、カー用品店などでのプロの目による確認が必要です。

このほか、バッテリー液の比重(充電状態)や端子のゆるみ・腐食、本体のヒビや割れ、欠けなどもチェック項目として挙げられますが、専用の器具も必要となるため、プロの整備士に委ねるのが安心です。バッテリーの点検は、カー用品店やガソリンスタンド、カーディーラーなどで行えます。

ちなみにオートバックスでは、バッテリーの点検を無料で行っています。点検内容はバッテリー液残量やケース変形、バッテリー端子のチェックのほか、専用テスターを使っての電圧チェックも実施しているのでおすすめです。
定期的に車を走らせてバッテリーに充電する
車のバッテリーは、ヘッドライトや室内灯をつけっぱなしにするようなミスをしなくても、自然放電していくもの。定期的に車を走らせてバッテリーへの充電を心掛けるのが、寿命を延ばすコツのひとつです。

特に通勤・通学や買い物など、日常の足として車に乗らないドライバーの場合は「1ヶ月以上、車を動かしていない」ケースもあるので注意したいところ。バッテリー容量の60%以上放電すると、始動できなくなる可能性が高まります。

目的がなくても、週に1回程度は10km程度、時間にして30分程度連続走行し、バッテリーへの充電を行いましょう。アイドリングやわずかな距離の走行、渋滞のノロノロ運転では、バッテリーに十分な充電ができないので注意してください。
バッテリー上がりを起こさないようにする
車のバッテリーの寿命を延ばすには、バッテリーにできるだけ負担を与えないようにすることも、有効な手段のひとつです。

特にバッテリー上がりは、バッテリーに対して大きな負担を与えます。すぐに充電すれば回復しますが、バッテリーが上がった状態で長時間放置したりすれば、充電しても元の状態に戻すことは難しくなるのです。上がった状態で放置してしまったバッテリーが充電しても回復しなかったら、カー用品店などで交換するのをおすすめします。

季節で見ると、夏や冬はエアコンを稼働させることが多いため、電気の需要・供給のバランスが崩れやすく、バッテリートラブルが発生しがちなので注意が必要です。
気温が低い季節・場所での運転前には点検する
冬場の低い気温により、バッテリーの性能が低下することがあります。バッテリー内のバッテリー液が冷えると化学反応が鈍り、蓄電量が少なくなって電気容量が低下するからです。

バッテリーの充電能力が落ちているにもかかわらず、エアコン稼働で電気使用量は増えるので、バッテリー上がりを起こしやすくなります。ですから「寒冷地仕様車」は、バッテリー容量が大きなものに変更されているのです。

バッテリーにとってベストな気温は20~25℃。0℃だと、約2割の性能低下が起きるといわれています。冬の朝・夜や、スノーレジャーなどで降雪地帯へ行った際、電気容量が低下したバッテリーだとエンジンがかからなくなるおそれも。冬季や降雪地帯へのドライブ前には、バッテリー点検をしておきましょう。

車のバッテリーの交換方法

車のバッテリー交換を行う必要が生じた場合、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、バッテリーを交換する方法を4つご紹介します。
カー用品店で交換する方法
ガソリンスタンドで交換する方法
ガソリンスタンドで給油や洗車のついでにバッテリーを点検してもらい、交換してもらう方法があります。ガソリンスタンドは店舗数も多いため、気軽に寄れるのが最大のメリットです。

デメリットとしては、すべてのガソリンスタンドがバッテリー交換に対応しているわけではないこと、選べる商品の数が少ないこと、工賃が比較的高いことや事前予約が必要になる場合もあることなどが挙げられます。
カーディーラーで交換する方法
車検や法定点検の際に、カーディーラーでバッテリーを交換してもらうのも方法のひとつです。

車検や法定点検であれば、車の状態を総合的にチェックしてもらえるので、当然のことながらバッテリーが劣化しているのかどうかもわかります。バッテリー交換もエンジンオイル交換などといっしょに作業依頼することで、時間的な節約ができるのがメリットです。

ただし、交換には純正品を使用するため、バッテリー本体の部品代が高くつくことがネックといえるかもしれません。
自分でバッテリーを購入して交換する
車のバッテリー交換を行う際に、自分で交換作業を行えば工賃はかかりません。バッテリーはインターネットのオンラインショップなどで安く購入できるので、必要なのは廃棄費用だけです。

あるいは、自分で安く入手したバッテリーを、整備工場やガソリンスタンドに持ち込んで交換してもらう方法もあります。

ただし、ネット注文で愛車に適合するバッテリータイプを間違えて購入したり、整備工場に持ち込みを断られたりするリスクもあります。自分で交換する場合は、慣れない作業でケガをするおそれもあるでしょう。

車のバッテリー交換にかかる費用

「室内灯をつけっぱなしにして、バッテリーを完全放電させた」など、バッテリーの寿命が訪れる理由はさまざまです。バッテリー交換には、どのような費用がかかるのでしょうか。ここでは、車のバッテリー交換にかかる費用をご紹介します。
バッテリー本体の費用
車のバッテリー本体の費用は、車種やタイプによってかなり幅があります。標準的なバッテリーであれば4,000円程度、ハイブリッド車用の補機バッテリーなど高いものであれば4万円以上の商品もあります。

一般的に国産車用よりも、輸入車用のほうがバッテリー本体費用は高い傾向があり、アイドリングストップ車やハイブリット車などエコカー用のバッテリーは値段が高くなります。
車のバッテリー交換の基本工賃
車のバッテリー交換を依頼した場合、バッテリー交換の工賃がかかります。工賃は、下記のようにカー用品店やガソリンスタンド、カーディーラーなど、どこへ依頼するのかによって異なります。

また、交換工賃はメーカー・車種によっても変わってきます。一般的には国産車よりも輸入車のほうが、ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが交換工賃は高くなっていきます。

■バッテリー交換にかかる費用の目安(一般車用の場合)

  工賃
カー用品店 無料~約3,000円
ガソリンスタンド 無料~約3,000円
カーディーラー 約1,000~3,000円
自分で交換 無料

なお、オートバックスでは、交換工賃は税込550円~、作業時間は10分~です。
※車種により基本工賃を超える場合がありますので、詳しくは最寄りの店舗へお問い合わせください。

取り外した古いバッテリーの廃棄費用
車のバッテリーを交換した際、取り外した使用済みバッテリーはどうなるのでしょうか。バッテリー液(希硫酸)は人体に有害なため、自治体による通常のゴミ収集に出すことができません。

交換工賃を安く済ませようと自分でバッテリーを交換しても、使用済みバッテリーは専門の回収業者に約500~1,500円(+出張費)を払って引き取ってもらう必要があります。数百円で買い取ってもらう方法もありますが、買取業者を探す手間などが生じてしまいます。

■バッテリー廃棄費用の目安(一般車用の場合)

  廃棄費用
カー用品店 無料~約3,000円
ガソリンスタンド 無料~約3,000円
カーディーラー 無料~約500円
自分で交換 約500~1,500円+出張費

オートバックスでは交換工賃の税込550円~に使用済みバッテリーの破棄費用も含まれています。

車のバッテリーの種類

車のバッテリーを交換するときに注意すべきなのが、バッテリーの種類です。

バッテリーは「適合」が重要であり、車種によって適合するサイズ・種類が異なります。基本的には、新車時から搭載されているバッテリーと同じ種類を購入することをおすすめします。

ここでは、車のバッテリーの種類について見ていきましょう。

一般車用バッテリー

一般車用のバッテリーには、「40B19L」といった記号がついているのをご存じでしょうか。この記号で、バッテリーの性能ランク(数値が大きくなるほど高性能)、幅×高さの区分(「A」→「H」の順で大きくなる)、横幅、+端子の位置がわかるようになっています。

幅×高さの区分は、バッテリーを真上から見たときの短いほうの側面(短側面)のサイズを指します。なお、バッテリーのプラス側短側面の+端子位置が左か右かを表す「L」や「R」の表示は、バッテリーサイズが「F」~「H」の場合にはないのでご注意ください。

■一般車用バッテリー「60B19L」の意味

記号 60 B 19 L
意味 性能ランク 幅×高さの区分 横幅 +端子の位置

エコカー用バッテリー(アイドリングストップ車用)

アイドリングストップ機能がついた車の専用バッテリーには、「Q-85R」といった記号がついています。下記のように、外形寸法区分(「J」→「X」の順で大きくなる)やバッテリーの性能ランク、+端子の位置などがわかる仕組みです。

ちなみに、アイドリングストップ車に一般車用バッテリーを搭載すると、アイドリングストップ機能が正しく作動しなくなったり、燃費悪化やバッテリーの早期劣化につながったりするおそれがあります。購入時には注意が必要です。

■エコカー用バッテリー(アイドリングストップ車用)「Q-85R」の意味

記号 Q 85 R
意味 外形寸法の区分 性能ランク +端子の位置
※+端子が左側にある場合は表記なし

エコカー用バッテリー(ハイブリッド車用)

ハイブリッド車の補機用バッテリーには、「S34D20R」といった記号がついています。「S」は、バッテリー内部で発生するガスを外に漏らさない「Sealed」を意味するもの。この構造を持つバッテリーは制御弁式(VRLA)バッテリーと呼ばれています。

これ以外のバッテリーの性能ランク、幅×高さの区分、横幅、+端子の位置がわかる記号は、一般車用と同様です。

■エコカー用バッテリー(ハイブリッド車用)「S34D20R」の意味

記号 S 34 D 20 R
意味 制御弁式構造 性能ランク 幅×高さの区分 横幅 +端子の位置

輸入車用バッテリー

輸入車用のバッテリーは、製造国やメーカーごとに異なります。また、交換時には特殊な工具が必要となることも。購入したカーディーラーやカー用品店など、専門性を有する整備士がいるお店で、車名・年式などを伝えて交換してもらいましょう。

自分で車のバッテリーを交換するときの手順

車のバッテリー交換は、自分で作業を行うことが可能です。最後に、バッテリー交換を自分で行う際に必要なものや流れなどを解説します。
車のバッテリーを交換する際に必要なもの
バッテリー交換に必要なものとしては、下記のとおりです。

<バッテリー交換に必要なもの>
・新しいバッテリー
・スパナやラチェットレンチ
・保護用メガネ
・汚れてもいい服装
・ゴム手袋
・養生テープ
・ワイヤーブラシ
・サンドペーパー
・メモリーバックアップ用電源

スパナやラチェットレンチは、バッテリーを取り外すときにナットをゆるめる際に必要です。作業中、目や体を保護するための保護メガネや服装も用意してください。

作業はゴム手袋や養生テープなど、絶縁できるものを使用しながら行います。端子が錆で汚れているのであれば、端子を磨くためのワイヤーブラシやサンドペーパーなどがあると理想的です。
手順1. 古いバッテリーを車から取り外す
古いバッテリーを車から取り外すには、まず車のエンジンを停止させて、キーを抜きます。ライトなど電装系のスイッチもオフにしてください。バッテリーが搭載させている場所(ボンネットなど)を開き、バッテリー端子についているカバーを外します。バックアップする場合は、バックアップ用電源を接続してください。

バッテリーの端子は、車に電気を送るケーブルの先端についているバッテリーターミナルに取り付けられています。-端子(細いほう)から+端子(太いほう)の順に、接続されているバッテリーターミナルを外していきます。

端子がサビで汚れていた場合、ワイヤーブラシなどで磨くといいでしょう。端子部分は感電するおそれがあるため、絶対に素手でふれないように注意してください。取り外したターミナルに養生テープを巻いておくと、ショート防止に有効です。

続いて、バッテリーを固定しているステー(固定金具)を外します。ステーは、スパナやレンチを使ってナットをゆるめますが、この際、スマートフォンなどで写真を撮っておくと、取り付けるときに役立ちます。バッテリーを固定しているステーとボルトを外したら、車からバッテリーを取り外してください。バッテリー本体はなるべく垂直に持ち上げます。
手順2. 新しいバッテリーを車に取り付ける
車のバッテリーの取り付け方は、基本的には外し方の反対です。まず、新しいバッテリーをステーに取り付け、スパナやレンチを使ってナットで固定します。締め方がゆるいと事故につながりますので注意してください。

バッテリーを固定したら、+端子から-端子の順にバッテリーターミナルに取り付けます。バックアップ機器を接続している場合はターミナル取り付け後にはずしてください。+端子を取り付けているときに、スパナなどの工具が-端子にふれないように気をつけましょう。
手順3. 車のバッテリーを自分で交換する際の注意点
車のバッテリーは蓄電する部品のため、感電のおそれがあります。作業手順を誤ると、ショートしてスパーク(火花)が発生し、最悪の場合は車両火災に発展する可能性があります。

空気が乾燥している季節には、あらかじめバッテリー以外の金属(車のボディなど)にふれて、静電気を除去しておく必要があります。バッテリーを乾いた布で拭くと、静電気が生じやすいので注意してください。

バッテリー交換の際に古いバッテリーを取り外すと、電気供給が途切れるため、車内の時計やカーナビ、オーディオなどの設定がリセットされることがあります。交換中のバッテリーの代わりとなるバックアップ電源を用意し、電装系の設定を保護するようにしてください。

車のバッテリー交換ならオートバックスにおまかせ

バッテリー交換は、必要な道具と手順さえ守れば、自分でも作業できます。ただし、一歩間違えるとショートや車両火災につながる恐れがあります。

作業の手間やリスクが少しでも不安なら、ぜひオートバックスに相談・依頼してください。最後に、オートバックスでのバッテリー交換のメリットをご紹介します。

> オートバックスのバッテリー交換・ワイパー交換・その他作業

使用済みバッテリーは追加費用なしで廃棄処分へ
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車によってはバッテリー交換の際に、車両側のリセット作業が必要となる場合があります。オートバックスでは、リセット作業やメモリーのバックアップ作業も同時に行います。

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