② ウェットグリップ性能 科学的な視点から見ると、タイヤの転がり抵抗とグリップ力は相反する関係にあるといえます。路面をグリップする力は主に路面とタイヤとの接地摩擦から生じるものなので、グリップ力を弱めれば転がり抵抗も小さくなるからです。特に路面が濡れて滑りやすい状態の場合はその傾向が顕著です。
しかし省燃費を目的としていても、安全に走行するためにはタイヤのグリップ力が不可欠です。そこで濡れた路面での制動能力も指標となったのです。
技術が進歩した近年では、素材やトレッドパターンの開発によって転がり抵抗とウェットグリップ力の両方が飛躍的に向上しています。