タイヤのみ組み換えだと作業工賃は安くなる?デメリットなども紹介

タイヤ交換には、ホイールはそのままでタイヤのみを交換する「組み換え」という方法があります。組み換えは、ホイール代などの部品代がかからず、タイヤだけを変えるのだから作業工賃もかからなそう…と考える人もいるのではないでしょうか。

この記事では、タイヤの組み換えのメリット・デメリットや、組み換えのタイミングや方法のほか、作業工賃の費用相場などについてご紹介します。

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タイヤの組み換えとはホイールからタイヤのみを外し、別のタイヤを取り付ける作業

タイヤの組み換えとは、ホイールからタイヤのみを外し、タイヤを取り付ける作業のことです。タイヤ交換には下記のような工程があり、タイヤの組み換えはその中の1つです。

■タイヤ交換の作業工程

順番 作業内容 作業名
1 車体からホイールごとタイヤを取り外す タイヤの脱着
2 ホイールからタイヤを外す タイヤの組み換え
3 ホイールにタイヤを取り付ける タイヤの組み換え
4 車体にタイヤのついたホイールを取り付ける タイヤの脱着
<タイヤ交換の方法の種類>
・タイヤ+ホイールを交換する(履き替え)
・ホイールは再利用し、タイヤのみを交換する(組み換え)

タイヤ+ホイールを取り外して、別のタイヤ+ホイールに交換する作業は、「タイヤの脱着」作業のみで、これを「タイヤの履き替え」といいます。一方、ホイールはそのまま利用してタイヤのみを交換する場合は、「タイヤの脱着」と「タイヤの組み換え」の2種類の作業が必要です。

なお、タイヤの組み換えには、「タイヤチェンジャー」という専用工具が必要です。また、タイヤを組み換えた後は、「ホイールバランス調整」という作業を行ったほうが良いでしょう。この作業は、カー用品店やタイヤ専門店などに依頼するのが一般的です。

タイヤの組み換えのメリット・デメリット

タイヤの組み換えには、いくつかのメリットとデメリットがあります。ここでは、具体的な例を挙げて解説していきましょう。

タイヤの組み換えのメリット

タイヤの組み換えには、2つのメリットがあります。具体的には、次のようなものが挙げられます。

・タイヤのみの費用で済む
タイヤの組み換えにおいては、ホイールをそのまま利用することから、商品の購入にかかる費用はタイヤの金額のみです。タイヤ+ホイールを交換する「タイヤの履き替え」に比べてホイールを購入する必要がなく、総額として安くなります。

タイヤの溝の減り具合が早いなど、頻繁にタイヤの交換が必要になるときは、中長期的に費用を抑えられるメリットがあるのです。

・所有するホイールが1セットで済む
タイヤの組み換えは、ホイールをそのまま利用するのが特徴です。そのため、例えば夏タイヤから冬タイヤに交換する際、同じホイールを利用できます。ホイールを2セット所有する必要がなく、ホイールの保管に困ることもありません。

タイヤの組み換えのデメリット

費用面などでメリットがあるタイヤの組み換えには、デメリットもあります。具体的には、下記のような5つのデメリットがあります。

・作業料金が高くなる
タイヤの組み換え作業では、専用工具を使い今ホイールについているタイヤを外し、新しいタイヤを組み付ける作業が発生するため、作業料金が高くなる傾向があります。

・タイヤチェンジャーで組み換えをするのでお店に持ち込む必要がある
タイヤの組み換え作業は、タイヤチェンジャーという専用工具を利用して、ホイールからタイヤを取り外さなければなりません。タイヤからホイールを取り外すには、非常に大きな力が必要になるからです。

タイヤチェンジャーを購入したりタイヤチェンジャーで作業したりすることは、個人にとってはハードルが高いでしょう。そのため、タイヤの組み換えをするなら、カー用品店やタイヤ専門店といったタイヤチェンジャーを設置している店舗に持ち込まなければならないのです。

・タイヤ交換時にタイヤが傷みやすい
ホイールからタイヤを取り外すためにタイヤチェンジャーで引き伸ばされたタイヤには負荷がかかり、痛みやすくなります。

1~2回であれば大きな問題はありませんが、何度も繰り返すとタイヤが変形したり、骨格ともいえる「ワイヤー」が伸びたりして、タイヤが使えなくなることもあるので注意が必要です。

・タイヤだけで保管すると変形しやすい
ホイールについていないタイヤだけの状態で保管すると、タイヤの重さで円形を保持できなくなります。円形を保持できず変形したタイヤは、装着後に走行すると異常な振動を感じたり、空気が漏れたりすることがあります。

一方で、タイヤ+ホイールで保管した状態では、タイヤに空気が入っているため、タイヤの円形を保持できるのです。

・ホイールバランス調整によって作業時間が長くかかる
タイヤの組み換え作業では、最後にホイールバランス調整という作業が発生するため、トータルの作業時間が長くなるのがデメリットといえます。このホイールバランス調整とは、ホイールにタイヤを取り付けた状態で重さを360°均一にし、バランス良くタイヤを回転させるよう整える作業のことです。

タイヤの組み換えのタイミング

タイヤの組み換えをするタイミングは、タイヤの溝の深さやタイヤの状態、走行距離、使用年数などで判断できます。下記の表を参考にしてください。

■タイヤの組み換えのタイミング

チェックポイント 判断の目安
溝の深さ 溝の深さが2mm以下(1.6mm未満はスリップサインが出るので早急に組み換えが必要)
状態 ひび割れ、亀裂、傷、偏摩耗など
走行距離 夏タイヤの場合、約20,000~約30,000km
使用年数 製造から約3年

タイヤの組み換えの方法

タイヤの組み換えは、実際にどのような方法で行うのでしょうか。ここでは、順を追って作業内容をご紹介します。

車からホイールごとタイヤを取り外す

まずは車を停車させ、輪止めをして固定します。タイヤが地面に接地している状態で、レンチでホイールナットを軽く緩めます。このとき、ナットはつけたままで完全には外しません。

次に、車をジャッキやリフトで、タイヤが2~5cm程度浮くまでジャッキアップ(またはリフトアップ)し、ホイールナットをすべて緩めてホイールごと取り外します。

ホイールからタイヤを取り外す

続いて、ホイールからタイヤを取り外します。先にエアバルブの内側にあるバルブコアを取り外し、タイヤの空気をすべて抜き、それからタイヤチェンジャーを使ってホイールからタイヤを取り外します。

ホイールにタイヤを取り付ける

ホイールとタイヤを分離したら、ホイールのリム部分に溜まっているタイヤのカスを掃除します。そして、タイヤチェンジャーで別のタイヤをホイールに取り付けます。

ホイールバランス調整をする

別のタイヤの組み換えが完了したら、ホイールバランス調整を行います。ホイールバランス調整では、ホイールバランサーと呼ばれる専用機器を使用します。調整手順は下記のとおりです。

<ホイールバランス調整の手順>
1. ホイールにゆがみやへこみなどがないかチェックする
2. ホイールについている古いバランスウェイト(鉄製の重り)を外す
3. タイヤの溝に異物が入っていないかチェックする
4. ホイールバランサーに、タイヤ・ホイールを固定する
5. タイヤ・ホイールのサイズに合わせて設定値を入力する
6. ホイールバランサーで測定する

ホイールバランサーの測定結果をもとにして、ホイールにバランスウェイトを取り付け、再度ホイールバランサーで測定します。すべて重さが均一になれば作業完了です。

車にホイールごとタイヤを取り付ける

ホイールバランス調整が終わったら、ホイールごとタイヤを車に取り付けます。ジャッキなどで車が浮いている状態のまま、ホイールナットを8割くらいの力で仮締めします。地面に降ろしてから、トルクレンチで本締めをして作業完了です。

タイヤ交換が必要な理由

そもそもタイヤの交換は、なぜ必要なのでしょうか?ここでは、タイヤ交換が必要な理由をご紹介します。

ゴム製品であるタイヤは劣化する消耗部品だから

タイヤのゴムは一見丈夫そうに見えますが、走行距離にかかわらず自然に劣化していく特性があります。ゴムが劣化すると次第に硬くなっていき、ひび割れしやすくなります。下記のような原因でもタイヤは劣化するので注意してください。

<タイヤが劣化する原因>
・空気圧不足
・タイヤへの過負荷
・油性タイヤワックスの利用
・紫外線、乾燥

劣化や摩耗は重大なトラブルの原因となるため

タイヤの劣化や摩耗を放置したまま走行を続けると、パンクやバーストにつながったり、ハイドロプレーニング現象を起こしたりするなど、重大なトラブルにつながるおそれがあります。

タイヤの溝が1.6mm未満の状態で走行すると道路交通法違反となり、罰則対象です。タイヤのスリップサインが出たら1.6mm未満になったことの証なので、早急にタイヤ交換をしましょう。

ちなみにオートバックスでは、タイヤの溝が2mm以下になった時点で、タイヤ交換をおすすめしています。このときのタイヤ交換の目安となる走行距離は、約30,000kmです。もちろん、タイヤのすり減り具合は、走行距離だけでなく車の使用状況によっても異なります。

タイヤの組み換え・履き替え費用の相場

オートバックスでは、タイヤの組み換え・履き替え作業を行っています。タイヤ組み換え・履き替えの費用は、下記のとおりです。

■オートバックスのタイヤ交換作業の費用相場

作業内容 費用(税込)
組み換え:タイヤのみ交換(1台分) 4,400円~
組み換え:タイヤのみ交換(1本) 1,100円~
履き替え:タイヤ+ホイール交換(1台分) 4,400円~
履き替え:タイヤ+ホイール交換(1本) 1,100円~
ホイールバランス調整(1台分) 4,400円〜
ホイールバランス調整(1本) 1,100円~

※上記は作業工賃のみの金額です。タイヤなどの費用が別途かかります。

作業工賃だけで比較すると、1台分のタイヤの組み換えは、タイヤ+ホイールの「履き替え」での交換の倍の金額がかかります。さらに、タイヤの組み換えでは、ホイールバランス調整の作業工賃が追加でかかるため、履き替えするほうが作業工賃は安くなるといえるでしょう。

タイヤの交換にかかる費用を少しでも抑えるために、新しいタイヤをネット通販などで安く購入し、業者に持ち込んで組み換え作業を依頼しようと思う人もいることでしょう。

ただし、タイヤの持ち込みを受け付けているかどうかは、業者や店舗によって異なります。また、タイヤの持ち込みは可能でも、持ち込み料がかかることでかえって割高になるケースもあり、注意が必要です。

タイヤ販売店No.1のオートバックスで履き替えをしよう

ホイールはそのままで、タイヤのみを取り外し、別のタイヤを取り付ける「タイヤの組み換え」は、商品代としてはタイヤの購入費用のみで済むことがメリットです。ただし、作業時にタイヤへ負荷がかかり劣化が早まるほか、作業工賃を含めた費用が高額になるデメリットもあります。

タイヤの交換時期や費用総額を長い目で考えるなら、タイヤ+ホイールを交換する「タイヤの履き替え」を選んだほうが良いでしょう。

オートバックスでは、タイヤの組み換え・履き替え作業を受け付けています。タイヤ交換作業は、経験豊富なスタッフが行うので安心です。

また、履き替えにあたってタイヤ+ホイールの保管場所に困る場合には、「タイヤ保管サービス」もご利用いただけます。ぜひ、2022年度にも6年連続でタイヤ販売店No.1に選ばれ、タイヤ購入先としてお客様から支持され続けているオートバックスでのタイヤ交換をご検討ください。

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