車のバッテリーを交換しないと燃費が悪化する?定期点検が必要な理由
        車のバッテリーは、エンジン始動時にスターターモーター(セルモーター)へ電気を供給する役割を担う部品です。エンジンが回転しているときは、オルタネーター(発電機)によってヘッドライトなど電装系部品へ電気を供給し、同時にバッテリーも充電されるようになっています。
車のバッテリーをきちんと交換しなかった場合、バッテリーが劣化し、エンジンがかからなくなるといった事態を招きます。また、バッテリーの電気を多く使うハイブリッド車においては、燃費性能が低下することもあるのです。
この記事では、車のバッテリーと燃費の関係、バッテリーを定期的に点検・交換すべき理由のほか、燃費を保つバッテリーの選び方について解説します。
        
     
    
    
        エコカーのバッテリーと燃費の関係
        
        
        
            
            
                
                アイドリングストップ車やハイブリッド車などのエコカーにおいては、バッテリーの劣化は燃費に関係してくるのでしょうか。ここでは、それぞれのタイプのエコカーのバッテリーと燃費の関係について解説します。
                
             
         
        
        
        
        
        
        
        
            
                - アイドリングストップ車:燃費向上と引き換えにバッテリー劣化が早い
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                車が停まるとき、自動的にエンジン停止するアイドリングストップ機能は、燃費向上には貢献するものの、それと引き換えにバッテリーの劣化が早くなります。
 
 アイドリングストップ時には、エンジンを停止させているのでガソリンは使いません。しかし、そのあいだの電装系部品への電気供給はすべてバッテリーから行われ、再びエンジン始動する際にもバッテリーから電気を供給します。バッテリーの電気を最も使うのは、スターターモーターでエンジンを回すタイミング。それがアイドリングストップのたびに行われるため、バッテリーへの負荷は非常に高くなります。
 
 アイドリングストップ車は高負荷に備えた専用の12Vバッテリーを搭載しているとはいえ、やはり劣化のスピードは早いのです。
- ハイブリッド車:2つのバッテリーで負担を軽減している
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                アイドリングストップ車と同じエコカーに分類されるハイブリッド車。ハイブリッド車も、同様にバッテリーの劣化は早いのでしょうか。その答えは「No」です。
 エンジンだけでなくモーターでも走るハイブリッド車は、メインバッテリーと補機バッテリー(サブバッテリー)という2つのバッテリーを搭載しています。
 
 メインバッテリーがモーターを駆動するための高電圧の電力を供給します。一方、一般車と同じように電装系部品への電力を供給するのは補機バッテリーの仕事です。役割分担によって、ハイブリッド車はバッテリーの負担を軽減させています。
 
 モーター駆動を担当するメインバッテリーには、リチウムイオン電池などを使用しているため5~10年(または100,000km)単位で交換すれば問題ありません。一方で、補機バッテリーは一般車と同様に劣化する上、ECU(車載コンピューター)にも電力供給しているため、バッテリー上がりを起こせばハイブリッドシステムを起動することができなくなり、車自体を動かせなくなります。
 
        
        バッテリーを定期的に点検・交換すべき理由
        
        
        
            
            
                
                車のバッテリーは、定期的な点検・交換が必要です。続いては、バッテリーを定期的に点検・交換すべき理由をご紹介しましょう。
                
             
         
        
        
        
        
        
        
        
            
                - バッテリーは本来、2~3年に一度は交換する消耗品
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                車のバッテリーは、エンジン始動のためのスターターモーター(セルモーター)だけでなく、ライト類やエアコンなど、電装系への電力供給をすべて担っています。この負荷を考えれば当然ですが、交換を前提とした部品です。
 
 交換時期としては、2年(高性能バッテリーは3年)が目安です。エンジン停止状態で電装系を使えば使うほど劣化は早くなりますし、反対に長期間車に乗らなくても、バッテリーが蓄電できないため性能は低下するでしょう。バッテリー上がりなどのトラブルがあれば、バッテリーの寿命はさらに短くなります。
 
 ですから、2~3年という交換はあくまで目安として考え、「1回でエンジン始動できない」「停車時のヘッドライトが暗い」といった異変を感じたら、早めに点検・交換をするようにしてください。
- 近年、バッテリーの性能は上がっているが、急に寿命が来ることがある
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                近年の車のバッテリーは、高性能化が進んでいます。バッテリーの性能は寿命を迎えるぎりぎりのタイミングまで維持できるようになったので、つい点検を忘れてしまうこともあるかもしれません。
 
 ですが、近年の車は、カーナビやドライブレコーダーなど電装系の負荷が増す一方。ある日突然、バッテリーの電圧が急激に低下し、寿命を迎えるケースもあります。
 
 バッテリーはきちんと定期点検を行い、「エンジンがかかりにくい」「ヘッドライトが暗い」といった劣化サインに注意しましょう。メンテナンスフリーバッテリーも同様で、バッテリー液の汚れなどで劣化の確認は可能です。
- 大容量バッテリーに交換するとたくさんの電装品に対応できる
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                車のバッテリーには、大容量タイプもあります。大容量のバッテリーは、通常のバッテリーに比べて充電される電気量が多くなります。
 
 注意したいのは、バッテリーの容量が大きくなると、たくさんの電装系部品を搭載してもバッテリーが上がらなくなるといったことがメリットで、燃費が向上するわけではありません。カーナビやドライブレコーダー、USB接続で電子機器を充電するなどの際には有効です。
 
        
        燃費を低下させないためのバッテリーの選び方
        
        
        
            
            
                
                車のバッテリーが劣化すると結果的に燃費が低下するため、バッテリー劣化のサインを目安に交換する必要があります。バッテリー交換でまず注意すべきなのは、車に適合したバッテリーを選ぶことです。バッテリーは、一般車用やエコカー用などが販売されています。
ここでは、車のバッテリーの種類と選び方をご紹介しましょう。
                
             
         
        
        
        
        
        
        
        
            
                - 一般車用バッテリー
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                一般車用のバッテリーには、「60B19L」といった記号がついています。下記のように、この記号によってバッテリーの性能ランク(数値が大きくなるほど高性能)、幅×高さの区分(「A」→「H」の順で大きくなる)、横幅、+端子の位置がわかる仕組みです。
 
 幅×高さの区分は、バッテリーを真上から見たときの短いほうの側面(短側面)のサイズを指します。なお、バッテリーのプラス側短側面から見て+端子の位置が左か右かを表す「L」や「R」の表示は、バッテリーサイズが「F」~「H」の場合にはありません。
 
        
        
        
        
        ■一般車用バッテリー「60B19L」の意味
        
            
   
| 記号 | 60 | B | 19 | L | 
   
| 意味 | 性能ランク | 幅×高さの区分 | 横幅 | +端子の位置 | 
         
        
         
        
        
        
        
            
                - エコカー用バッテリー(ハイブリッド車用)
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                ハイブリッド車の補機バッテリーには、「S34D20R」といった記号がついています。「S」は、バッテリー内部で発生するガスを外に漏らさない「Sealed」を意味しており、この構造を持つバッテリーは制御弁式(VRLA)バッテリーと呼ばれています。
 
 これ以外のバッテリーの性能ランク、幅×高さの区分、横幅、+端子の位置がわかる記号は、一般車用と同様です。
 
        
        
        
        
        ■エコカー用バッテリー(ハイブリッド車用)「S34D20R」の意味
        
            
   
| 記号 | S | 34 | D | 20 | R | 
   
| 意味 | 制御弁式構造 | 性能ランク | 幅×高さの区分 | 横幅 | +端子の位置 | 
         
        
         
        
        
        
        
            
                - 輸入車用バッテリー
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                輸入車用のバッテリーは、製造国やメーカーごとに異なります。購入したカーディーラーやカー用品店など、専門性を有するお店で車名・年式などを伝えて探してもらいましょう。
 
 適合するバッテリーの在庫がないケースもありますので、輸入車の場合は劣化の兆候が見られたら、できるだけ早く交換するようにしてください。
 
        
        バッテリー交換工賃の目安
        
        バッテリー交換を行う際の工賃の目安としては、通常のバッテリーやアイドリングストップ車のバッテリー交換であれば、下記の価格帯となります。
        ■バッテリー交換にかかる費用の目安
        
            
   
|  | 基本工賃 | 廃棄料 | 
   
| 自分で交換 | 無料 | 約3,000円 | 
   
| カー用品店 | 無料~約 3,000円 | 無料~約3,000円 | 
   
| ガソリンスタンド | 無料~約3,000円 | 無料~約3,000円 | 
   
| カーディーラー | 約1,000~3,000円 | 無料~約500円 | 
         
        なお、ハイブリッド車の補機バッテリー交換は、一般車よりも作業工程が多いため、基本工賃だけでなく追加工賃が発生することもあります。
         
        車の燃費をキープしたいなら、オートバックスでバッテリー点検・交換を
        
        
        
            
            
                
                車のバッテリーを交換しても、燃費が向上するわけではありません。ただし、バッテリーを点検せず、劣化を放置すると、結果的に燃費悪化につながります。
バッテリーはエンジン始動をはじめ、電装系すべてに関わってくる重要な部品です。安心・安全なカーライフを送るためにも、定期的にバッテリー点検・交換しましょう。
バッテリー点検・交換については、ぜひオートバックスにご相談ください。最後に、オートバックスでのバッテリー点検・交換のメリットをご紹介します。
                
             
         
        
        
        
        
        
        
        
            
                - 使用済みバッテリーは追加費用なしで廃棄処分へ
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                オートバックスでは交換基本工賃の税込2,200円~に、使用済みバッテリーの廃棄費用も含まれています。使用済みのバッテリーは適切に廃棄処分しなければなりません。オートバックスに交換後の使用済みバッテリーの廃棄処分もお任せください。
                
                
- バッテリー交換に伴う車両側のリセットやメモリーのバックアップも万全
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                車によってはバッテリー交換の際に、車両側に対してリセット作業が必要となる場合があります。オートバックスでは、リセット作業やメモリーのバックアップ作業も同時に行います。
 
 カーナビの登録情報や電動シートポジションの設定なども継続利用できます。バッテリー交換後に、改めて入力したり設定しなおしたりすることもありません。
- バッテリーの無料点検やバッテリー液補充も実施
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                車のバッテリー交換が必要かどうか、自分では判断がつかないこともあるでしょう。そのようなときもオートバックスにお任せください。
 
 オートバックスでは、バッテリーの無料点検やバッテリー液の補充も行っています。オイル交換やタイヤ交換のタイミングはもちろん、バッテリー点検だけでも、お気軽にご相談ください。
 
 オートバックスはお客様の快適なカーライフを全力でサポートしています。どんなことでもお気軽にご相談ください。ご来店をお待ちしております。オートバックスのバッテリー交換(費用・交換時期・予約) 
 
    
    
        
        
        
        
            
                - ピット作業ができる車種は?
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                国産車はもちろん、輸入車も作業可能です。
 一部特殊なお車は作業できない場合もございますので
 ご心配な場合は最寄りの店舗にお問い合わせください。お問い合わせはこちら 
- ピット作業の費用・時間は?
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                目安工賃・目安作業時間は下記よりご確認ください。
 ※車種・作業内容によって変わります。ピットサービス・メニュー一覧