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車のエアコンフィルターの選び方・交換方法

カーエアコンのフィルターは消耗品であり、定期的に交換することで車内の環境を快適に保ってくれます。またエアコンそのものを保護する働きもあります。近年、エアコンフィルターは高機能タイプが増えており、ほこりやちりを取り除くだけでなく気になる臭いや花粉、アレル物質を取り除くものに人気が集まっています。このためエアコンフィルターの選択ひとつでエアコンの機能をアップグレードしたかのような効果まで期待できるようになっています。ここではエアコンフィルターの選び方や交換方法などを解説します。



目次

エアコンフィルターの交換時期


1年ごとに1度、または走行10,000~12,000kmごとに1度の交換が目安

カーエアコンにもご家庭の空気清浄機などと同じように空気中の異物などを取り除くフィルターが備わっています。一部の古い車を除いて現在の車ではほぼ標準装備になっており、もはやエアコンフィルターの存在は欠かせないものと言えます。このフィルターの交換を怠って使い続けると、目詰まりを起こしてしまったり臭いの発生原因にもなるので注意が必要です。

カーエアコンのフィルターは使用開始から1年もしくは走行10,000~12,000kmを目安に交換することをおすすめします。消臭のために活性炭を利用するタイプでは活性炭の寿命が約1年であるため脱臭機能も低下します。また高機能タイプのエアフィルターには抗ウィルス、抗菌、防カビなどといった効果がありますが、やはり1年を目安にその効果も期待できなくなります。

ちなみに豪雪地帯においては滑り止めのタイヤチェーンによってアスファルトが削られて粉塵が舞います。こういったダストの多いエリアでは1年ごと、10,000~12,000kmごとにこだわらず、早めの交換が推奨されています。


フィルターは使い捨て・洗浄して再使用できない

原則としてすべてのエアコンフィルターは使い捨てタイプになっており、再使用することはできません。仮に水洗いやエアブローなどでゴミを吹き飛ばしてもフィルターの繊維奥に吸着されたほこりやちりなどは取り除くことができません。また一見して汚れていないように見えても目詰まりしていることも珍しくありません。ただしフィルターをチェックして表面に付着している枯葉やムシなど大きなゴミを取り除くといった掃除は有効です。


喫煙車は早いサイクルでの交換が必要

カーエアコンのフィルター交換は1年ごと、もしくは走行10,000~12,000kmごとが目安になりますが、お車が喫煙車である場合は早めの交換をおすすめします。フィルターにニコチンなどの汚れが堆積するとエアコンの効きが低下します。また車室内で芳香剤などを使用することで脱臭効果が著しく低下することがあります。臭いが気になりだしたら交換しましょう。

エアコンフィルターの役割


室内環境を良好に保つ

エアコンフィルターには室内環境を快適に保つ働きがあります。そもそもほこりやちりをキャッチするものでしたが、最近では除菌・抗菌アイテムに注目が集まっていることもあり、菌やウイルスを除去するタイプにも人気が高まっています。フィルターが除去できる代表的なものとして、ほこりやちりに加えて、PM2.5、黄砂、花粉、火山灰などがあります。PM2.5は微小粒子状物質のことで、空気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの1000分の1)以下の小さな粒子のことを表します。

髪の毛の太さの約30分の1と非常に小さいため、肺の奥まで入ることで呼吸器系への影響に加え循環器系へも影響があるとされています。車内から発生するものとしては、繊維ほこりのほかダニやダニのふん、菌やカビなどハウスダストと同様に健康被害が懸念されるものが少なくありません。最新の高機能フィルターでは次のようなものが取り除けたり、抑制できるようになっています。また臭いの原因となるホルムアルデヒドなどの排ガス臭、アンモニアを中心とする体臭やペット臭も取り除いてくれます。

エアコンフィルターで除去できる例*
ほこり・ちり
虫・落ち葉
黄砂
火山灰
PM2.5(微小粒子状物質)
花粉
ウイルス
菌・カビ
ダニ・ダニのフン
ディーゼル煤煙
排ガス臭
タバコの煙や臭い
ペット臭・体臭
*すべてのフィルターで除去が可能というわけではありません


エアコンそのものを保護する

エアコンユニットはブロアファンと呼ばれるコンパクトかつパワフルな送風機を備えています。外気導入、内部循環いずれのモードを問わず空気はエアコンフィルターを通ってからこのブロアファンに送りこまれます。あらかじめゴミやほこりが取り除かれるため、ブロアファンへの異物混入を防ぐことで機械的なダメージを抑えられるようになっています。続いてブロアファンからの送風はエバポレーターを通り抜けます。エバポレーターは熱交換器の一種で、ラジエターと同じように細かいフィンの集合体となっています。エアコンフィルターが空気に含まれるゴミやほこりなど不純物を取り除いてくれるので、エバポレーターのフィンが目詰まりすることがありません。このように、フィルターにはエアコンそのものを保護する役割もあります。

エアコンフィルターの交換方法


汚れのチェック

エアコンのフィルターが汚れると次のような症状が現れます。エアコンフィルターそのものを取り出して確かめる前に、汚れの兆候を見て取ることができます。


エアコン口から吹き出る風が弱い

ほこりやちりなどによってフィルターが目詰まりすると、通気抵抗になってエアコンの吹き出し口から出てくる風の勢いが弱まります。エアコンの効きが悪くなるばかりではなくエアコンの負担が大きくなるので燃費の悪化も招きます。エアコンの効きが弱いと感じたらフィルターの汚れが原因であることが珍しくありません。


気になる臭いがする

エアコンフィルターを交換するきっかけを尋ねたアンケートで、「ニオイが気になったから」が理由の1位になったという結果もあります。フィルターにほこりやちりが堆積すると、そこに水分が付着することでカビや菌が繁殖する温床となります。これが臭いの一因です。エアコンの風に臭いを感じたら要交換のサインと言えます。


フィルターを取り出して汚れを見る

実際にフィルターを取り出してその汚れを確認することができます。ただし、エアコンフィルターを取り出す手間はかかりますので、すでに交換してから1年近く経過している場合はチェックにとどまらずフィルターを交換するのが合理的です。


交換の手順

使う直前に開封する

脱臭効果のために活性炭を利用するタイプなど、密封した袋に入っているフィルターもあります。こういったフィルターは開封後は速やかに取り付けて利用するようにしましょう。開封したまま長期保管していると効果の一部が損なわれることがあります。


エンジンを停める

フィルターの交換作業を始める前にエアコンを内気循環に切り替えてからエンジンを停止させます。


エアコンフィルターの格納場所を確認する

国産車の場合、エアコンフィルターはグローブボックスの奥に格納されていることが一般的です。一部には運転席や助手席の足元あたりに収まっているなど車種によって違いはありますが、いずれも比較的容易に交換できるよう配慮されています。実際の格納場所は取扱説明書などに記載されています。以下に代表的な交換手順をご紹介します。


グローブボックスを外す

グローブボックスを開いてボックス脇にあるダンパーステーを外してから、グローブボックスそのものを引き出して取り外します。


フィルターカバーを開ける

グローブボックスを外した奥に四角いフィルターカバーが見えます。カバーのツメを丁寧に解放してカバーを外します。スクリューで留まっている場合もあります。


フィルターケースを引き出す

フィルターカバーを外してフィルターケースを引き出します。このフィルターケースにエアコンフィルターが収まっています。


裏表に気をつけて装着する

古いフィルターを外して新しいフィルターと交換します。このときフィルターの表裏が逆にならないように気をつけます。フィルターには装着方向を示すマークなどが記載されています。


逆の手順で元に戻す

取り外したときと逆の手順で取り付けます。

エアコンフィルターの選び方


車種との適合を確かめる

エアコンフィルターに統一規格はありません。カーエアコンメーカーが車種に合わせて独自に設計しており、メーカーによって異なるほか、同一メーカーであっても形状やサイズが異なるため、お乗りの車種に合ったものを選ぶ必要があります。

車種に正しくフィットするフィルターを選ぶには車検証に記載されている「型式」と「初年度登録年月」を確認します。その上でエアコンフィルターメーカーの適合表でマッチングを照らし合わせます。適合表はオートバックス店頭に備え付けられた冊子のほかメーカーのホームページにも掲載されています。


エアコンフィルターメーカーの適合検索データベースの例

> ボッシュ

> デンソー

> PIAA

種類・価格の相場

カーエアコンのフィルターはバリエーションが豊富で予算と目的に合わせて選べます。以下に代表的なものとして、消臭タイプ、抗菌・抗ウイルスタイプ、抗アレルギータイプなどをご紹介します。


消臭タイプ

もっともベーシックなものです。ほこりやちりをキャッチするほか臭いを吸着する活性炭層を備えています。ほこりっぽい環境を走行することが多く走行距離も長め、リーズナブルかつこまめに交換したい方におすすめです。花粉対策にも効果があります。
価格の目安:2,000円(2,200円税込)〜


抗菌・抗ウイルスタイプ

高い集塵能力に加えて菌やウイルスの増殖も抑えてくれるタイプです。フィルター自体やエアコン内にカビや菌が繁殖するのも抑制するのでカビ臭も抑えられます。幅広いドライバーにおすすめのフィルターです。
価格の目安:3,000円(3,300円税込)〜


抗菌・抗ウイルス・抗アレル物質タイプ

菌やウイルスに加えアレルギーの原因となる物質も取り除いてくれます。より快適な車内環境を求める方におすすめです。
価格の目安:4,000円(4,400円税込)〜


オートバックスのエアコンフィルター交換工賃

オートバックスではエアコンフィルターの交換作業も承っています。エアコンフィルターの交換サイクルは1年毎や10,000~12,000km毎の走行距離でおこなうのがおすすめです。また、車検を受けたタイミングやエアコンを洗浄したタイミングでエアコンフィルターを交換するのがスマートです。


エアコンフィルター交換工賃

工賃の目安
エアコンフィルター交換 税込1,100円~
作業時間の目安 15分~

まとめ

カーエアコンのフィルターは消耗パーツです。家庭用エアコンのフィルターのように掃除して繰り返し使うことができず、車内空間を快適に保つには定期的な交換が欠かせません。1年に1度、10,000~12,000km毎に1度の交換をおすすめしています。ご自身で交換するのが不安に感じたりお乗りの車に適合するフィルターの型式などがわからない場合は、お気軽にオートバックス店頭までお問い合わせください。お客様のカーライフに寄り添った最適なフィルターをご提案いたします。さわやかな空調で快適なドライブをお楽しみください。

オススメ商品


オートバックスではバリエーション豊富なエアコンフィルターを取り揃えています。おすすめのフィルターに加えて人気のアクセサリーをご紹介します。



ボッシュ・エアコンフィルターアエリストプレミアム

植物由来のポリフェノールおよび抗菌剤配合のプレフィルター、特殊高機能活性炭層、帯電超極細不織布アフターフィルターの3層構造となるプレミアムなタイプです。塗布されたポリフェノールの働きにより、ウイルスやアレル物質を効果的に抑制します。テスト(サンドイッチELISA法)によると24時間でダニや花粉を99.9%低減するなど、不快な物質をブロックしてくれます。より快適なドライブを求める方におすすめします。

税込4,378円


デンソー・エアコンフィルター

高集塵、抗ウイルス、抗菌・防カビ、脱臭をバランスよく兼ね備えたタイプのフィルターです。立体構造帯電不織布ろ材に、独自の高機能フィルターを組み合わせています。この高機能層には抗ウイルス剤・抗菌剤が塗布されており、フィルターに付着したウイルスや菌・カビの繁殖を抑制します。また活性炭層も備えており、車外から侵入する排ガス臭もカットします。自動車メーカー純正部品と同等の性能を求めながら、リーズナブルなものをお探しの方へおすすめします。

税込3,278円


PIAA・エアコンフィルターコンフォートファイン

2層構造のフィルターを採用しています。1層目は集塵層となるスタンダードな不織布であり、2層目は帯電する高集塵層となっています。この静電気の働きにより空気の通気性を保ったまま微粒子をキャッチできるのが特徴です。ベーシックながらも集塵力に優れたフィルターです。

税込2,178円

製品 ほこり・ちり 花粉 PM2.5 脱臭 菌・カビ ウイルス アレル物質
ボッシュ・エアコンフィルターアエリストプレミアム
デンソー・エアコンフィルター ×
PIAA・エアコンフィルターコンフォートファイン × × × × ×


PIAA カーエアコン用抗菌消臭剤 わさびデェール

フィルターにクリップで留めるだけで抗菌・消臭効果が得られるアクセサリーです。わさび由来の成分によって空気を清浄化するとともに、エアコン内部に拡散することでカビなどの働きを抑える効果があります。ほとんどの車種に装着することができるので、不快な臭いに敏感な方へおすすめします。
税込2,528円

よくある質問


エアコンフィルターの場所がわからない

オートバックスではエアコンフィルターの無料点検を行なっています。また、バリエーション豊富な製品の中からお乗りの車種に適合する最適なフィルターをご提案いたします。お気軽にご相談ください。


フィルターを交換しても臭いが取れない

フィルターを交換してもカビ臭などが解決されない場合は、エアコン内部が汚れている可能性があります。エアコンの臭いの主な原因としてエバポレーターに増殖したカビや菌が挙げられます。エバポレーターはラジエターと同じく熱交換器の一種であり、フィンの集合体です。このフィンが結露することでカビや菌の温床になります。オートバックスではエバポレーターの清浄も承っています。洗浄液の泡で包み込むように除菌するとともに、撥水効果で結露した水滴を吹き飛ばし、カビ・菌の増殖を効果的に抑えることができます。お車によっては作業できない場合もございますので、詳しくはお近くのオートバックスまでお尋ねください。

エアコン消臭除菌
施行価格の目安 4,000円前後〜(※実施していない場合もございますので、お近くの店舗にお問い合わせください)
施行時間の目安 約30分〜


フィルターを交換してもエアコンが冷えない

フィルターの目詰まりが原因ではなくエアコンガスが減っている可能性があります。この場合、ガスの充填によってエアコンの冷気を取り戻すことができる可能性があります。また、エアコンガスは使用年月にともなって劣化するので、数年に一度は入れ替えを行うことをおすすめします。充填・入れ替えの費用は車種やガスの使用量によって異なります。詳細は最寄りのオートバックス店頭までお問い合わせください。

その他作業 Q & A

A 国産車はもちろん、輸入車も作業可能です。
一部特殊なお車は作業できない場合もございますので
ご心配な場合は最寄りの店舗にお問い合わせください。
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A 目安工賃・目安作業時間は下記よりご確認ください。
※車種・作業内容によって変わります。
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