エアコンフィルター交換や空気清浄アイテムで快適ドライブを実現 withコロナ時代、車内のウイルス対策にも役立つ知識をご紹介

車での移動ならプライベート空間を保てます! 目的地までの足には、車・電車・バス・飛行機・船など、さまざまな手段はありますが、「車内」という空間ごと移動できる点で、車は他の交通手段とは異なる利点があります。 プライバシーを保つことができ、感染症対策にもなるので、目的地までの移動を安心と感じる人も多いと思います。そのためには車内の除菌やウイルス除去も疎かにできません。

ドライブに求められる感染症対策とは?

ドライブ中の車内

車内で想定される感染の経路

感染症にはさまざまなものがあり、特に冬季にはインフルエンザや感染性胃腸炎(ノロウイルス)などが流行します。ご自宅はもちろん、車内もクリーンにすることで快適かつ安心にドライブがより楽しめるようになるはずです。まずは車中で考えられる感染経路について考えてみましょう。
飛沫感染
咳やくしゃみなどによってウイルスや菌を含む飛沫が口から飛び散ることがあります。これを吸い込むことで感染が広がることを指します。
空気感染
飛沫感染と同じですが、咳やくしゃみによって飛散した菌やウイルスが乾燥した車内の中を浮遊することがあります。これを吸い込むことによって感染するケースです。
接触感染
感染者に直接触れるだけでなく、感染者の触れたステアリングやシフトノブ・ドアノブ・スイッチに触れることで広がる感染です。
感染ルートを断つのに有効な成分
次に、上記のような感染経路を断つのに有効な成分を挙げます。中にはすでにご家庭で利用されているものもあるのではないでしょうか。
次亜塩素酸ナトリウム
主に、塩素系漂白剤のことす。 厳密にはご家庭で使われている塩素系漂白剤の主成分となるアルカリ性物質を指し、新型コロナウイルスなどに対する消毒にも利用されています。人体への刺激が強いだけでなく、部品の素材によっては材質そのものにダメージを与える可能性もあります。
次亜塩素酸水
「次亜塩素酸水」は次亜塩素酸を主成分とする酸性の溶液です。 酸化作用により新型コロナウイルスを破壊し無毒化する効果があり、また感染力を一定程度弱めることも確認されています。電気分解などによって作られ食品の消毒などにも使われていますが、利用に際しては吸い込まないように注意しなければなりません。 ちなみに上記の次亜塩素酸ナトリウムと名前こそ似ていますが、まったく異なるものです。
二酸化塩素
「二酸化塩素」は無機化合物の一種で強い酸化力をもちます。特定のアミノ酸を酸化することによってウイルスや菌を除去する働きがあります。水道水の消毒や小麦粉漂白処理など、食品添加物としての使用が認められているものです。
界面活性剤
ウイルス対策には市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効とされています。 界面活性剤はウイルスの「膜」を壊すことで無毒化する働きがあり、また以下に紹介する9種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効であることが確認されています。

・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(濃度0.1%以上)
・アルキルグリコシド(濃度0.1%以上)
・アルキルアミンオキシド(濃度0.05%以上)
・塩化ベンザルコニウム(濃度0.05%以上)
・塩化ベンゼトニウム(濃度0.05%以上)
・塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(濃度0.01%以上)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(濃度0.2%以上)
・純石けん分(脂肪酸カリウム(濃度0.24%以上)
・純石けん分(脂肪酸ナトリウム(濃度0.22%以上)

出典:経済産業省
アルコール消毒剤
アルコールにはウイルスの膜を壊すことで無毒化する働きがあります。 濃度70%~95%以上のエタノールを利用します。また一部には60%台であっても一定の有効性があるという報告もあります。合成樹脂によってはアルコールに弱い部品もあるので、使用にあたっては注意が必要です。

車内の空気を丸ごと清浄する

エアコンフィルター交換
ご家庭にあるものでも上手に活用すれば手軽に車内をクリーンに保つことができますが、洗剤やクリーナーは用途や対象物が細かく定められていることが一般的です。その理由は、洗浄力を効果的に発揮させるためなのはもちろん、素材によっては相性が悪く素材や材質そのものにダメージを与える可能性があるからです。車内のインテリアは、金属・樹脂・布・不織布・革・木・ガラスなど、たくさんの素材で構成されています。間違った組み合わせで内装にダメージを与えないよう留意する必要があります。

また、車内では構造が入り組みなかなか手が届かないところがあります。家庭用のテーブルをサッと拭くようにはいかず、手間がかかってしまうことも車特有の事情と言えるでしょう。

そこで活用したいのが車内専用の製品です。 車内の素材や部品、また車内空間そのものを対象としているものもあるので、効率よく手軽に車内のウイルス除去・除菌をすることができます。 手軽かつ簡単であればお掃除も手につきやすく継続することもでき、結果として車内をよりクリーンな状態に保てることになります。ここでは上手に活用したいカーアイテムをご紹介します。
エアコンフィルター

抗ウイルス、抗菌タイプのエアコンフィルターに交換する

抗ウイルス、抗菌タイプのエアコンフィルターに交換する
車は窓を開けることで比較的簡単に換気することができますが、その一方で花粉のシーズンになると不用意に窓を開けたくありませんし、道路の埃や排ガスのニオイなども気になります。エアコンの外気導入であれば、ほとんどの車はエアコンフィルターを通ってからクリーンになった外気が車内に届く構造になっています。 一方で、エアコンフィルターは菌やウイルスの温床になりやすいのも事実です。
その対策として、昨今のエアコンフィルターは抗ウイルス・抗菌タイプのものが選べます。このようなエアコンフィルターはウイルスや菌を無力化したり働きを抑える機能が備わっています。例えば、お茶やコーヒーなどに含まれるポリフェノールがあり、抗菌・抗ウイルス効果があることが広く認められています。そこで植物由来のポリフェノールの仲間をフィルター層に導入することで捕集したウイルスの働きを抑制する製品が年々ポピュラーになっています。

エアコンフィルターは消耗品のため少なくとも1年に1度の交換が推奨されています。次の交換のタイミングで、こういった抗菌・抗ウイルスタイプのエアコンフィルターを選んでみてはいかがでしょうか。

車載専用のイオン発生機や加湿機などを利用する

ウイルスは乾燥した空気を好みます。室温が低く空気が乾燥しているとウイルスが感染力を維持する時間が長くなるとされています。とりわけ車内は乾燥しやすい傾向にありますので、車載の加湿器などを利用して車室内の湿度を適切に保つようにしましょう。湿度は40~60%が理想とされています。
また、プラズマクラスター発生機なども人気です。プラズマクラスター(プラズマクラスターイオン)は水分子(H2O)から水素(H)を分けた「OHラジカル」のことで、電荷を帯びたイオンです。このイオンがウイルスや菌などに付着するとその表面にあるタンパク質から水素を奪って水分子に戻ります。このようにイオンが水素を奪うことでウイルスの作用が抑制されます。しかも、空気中に浮遊するウイルスに対して効果が期待できるので、車室内の空気をよりクリーンにするのに役立ちます

ウイルス除去・除菌効果を備えた消臭剤を利用する

シート下やドリンクホルダーに置くだけのタイプ

消臭剤には、ニオイを解消するのに加え、安定化二酸化塩素などを空気中に拡散して菌やウイルスに付着させることで室内をクリーンにするアイテムがあります。特定の条件下においては設置してから24時間後にウイルスが検出されなくなったテストデータもあります。比較的安価なのに加え、ドリンクホルダーやシートの下などスペースを有効活用できるので使いやすいのも特徴です。

インパネやファブリックシートを除菌する

除菌消臭スプレー

布シートなどに除菌消臭スプレーを利用する

ファブリックシートや、プラスチック製品やゴム製品などに吹き付けることでウイルスや菌に対しても効果のある消臭スプレーがあります。人が手で触れるスイッチ類などにも布に吹き付けてから拭き取ることで利用できます。またアルコールや塩素を含まない中性タイプを選べば、チャイルドシートなどにも安心して使えます。使用に際しては製品の取扱注意を守るようにしましょう。
ウェットティッシュ

ドリンクホルダーに収まる除菌ウェットティッシュを利用する

除菌アイテムとしてお馴染みのウェットティッシュもおすすめです。 噴霧すると吸引してしまう恐れのあるスプレータイプに対して、車内に座ったままいつでも利用できるメリットがあります。厚手のものであれば、コンソールの小物入れやドリンクホルダーの底などの汚れと一緒に拭き取るのに適しています。

まとめ

ご家庭にあるウイルス除去・除菌アイテムを車内に持ち込んで上手に利用することが可能です。 一方、カーライフを前提に車ならではの車内事情を考慮して開発された車内専用の製品は使いやすさの面で利点があります。上手に使い分けてクリーンな車内環境を構築しましょう。オートバックスでは多彩な除菌・ウイルス除去アイテムを取り揃えています、ぜひお近くのお店までお越しください。

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