梅雨の長雨に備えて視界不良を解消
ワイパーの交換で気をつけるべきポイント5選
集中豪雨、局地的大雨、ゲリラ豪雨……。ドライブ中にバケツをひっくり返したような大雨に驚かされたことがありませんか? 年々こうした大雨が増えており、気象庁のデータによると1時間の降水量が50mm以上となった豪雨の平均発生回数は、直近10年間(2012~2021年)では年間約327回にもなるそうです。これは統計を取り始めた1976~1985年の年間平均発生回数の約226回に比べて約1.4倍にも増加しているとのことです。 増加する傾向にある突然の大雨にも慌てず、安全かつ快適にドライブするには日頃のメンテナンスが欠かせません。ここではその一つであるワイパーを交換するときに気をつける点について解説します。
※出典:気象庁
ワイパーの働き
水滴を取り除くのではなく薄い水の膜を作る
ワイパーの仕事はガラス面から水滴や水膜を取り除くのではなく、厳密には均一な厚さの水膜をガラス表面に形成することで、ガラス越しの視界に歪みやニジミができないようにしています。ちなみに形成される水膜の厚さは0.1ミクロンという薄いものです。
ところが、ワイパーゴムが劣化するとゴムそのものが硬化して柔軟性が失われ、ウインドウガラスに均一な力で密着できなくなります。
- 砂や虫、花粉などを取り除く
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ガラス面に付着した砂や虫といった汚れを取り除く役割もあるため、汚れを払拭する際に生じたゴムの傷などが原因となって均一な厚さの水膜が作れなくなってしまったりもします。
ワイパーの交換で気をつけるべきポイント5選
視界を良好な状態に保つことはセーフティドライブに必須です。ワイパー交換で留意すべき5つのポイントをご紹介します。
- 1.交換すべきタイミングを見過ごさない
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ワイパーゴムの交換目安は半年に1度、最低でも1年に1度は交換する
ワイパーゴムは消耗品ですの半年ごとの交換を推奨しています。また1年を経たずとも、繰り返し作動しているにもかかわらずフロントウインドウのガラス面にスジ状の跡が残る、ところどころに吹き残しがある、ビビリ音など異音が発生するといったケースでは、速やかに交換しましょう。「少々、視界が悪くても我慢」は禁物です。
- 2.ゴムの交換かブレードの交換かを見極める
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ワイパーの交換には、ワイパーゴムの交換とワイパーブレード(新しいワイパーゴムが付属)の2通りがあります。ワイパーゴムはガラス面に直接触れるゴムパーツであり、ワイパーブレードは曲面のガラスにワイパーゴムを均一な力で押し付けるものです。いずれも消耗品であり、ワイパーゴムを交換するケースとワイパーブレードごと交換を推奨するケースがあります。ケース別にみていきましょう。
拭き取った跡にスジ状の線が残っている場合
ワイパーが動く方向に沿ってスジ状の跡が残ってしまうことがあります。 主な原因としては、ワイパーゴムが劣化によって柔軟性を失うことやゴムの接触部分が傷付いていることなどがあります。交換したばかりなのにこのような症状が見られた場合は、ワイパーゴムとガラス面の間にゴミや埃が溜まっていないか確認しましょう。
交換する部品→ワイパーゴム
ワイパーを作動させるとビビリ音が出る場合
ワイパーを動かした時にゴムがガラス面の上で跳ねるようなビビリ音が響く場合は、ワイパーゴムを交換した方が良い可能性があります。またガラス面をよく洗浄するようにします。
交換する部品→ワイパーゴム
拭き取った跡にニジミがある場合
拭き取った後のガラス面がにじんだようになっている場合はワイパープレードを交換した方が良い可能性があります。ワイパーブレードの劣化や何らかの変形によってゴムを正しくガラス面に押し付けることができなくなっているケースが想定されます。
交換する部品→ワイパーブレード
拭き取ってもムラや拭き取られていない部分がある場合
キレイに拭き取られている面と拭き取られていない面が混在している場合はワイパーブレードごと交換した方が良い可能性があります。
交換する部品→ワイパーブレード
ブレードの金属部品がサビている場合
ワイパーブレードの金属部分がサビている場合、錆が進行するとワイパーブレードのしなやかさが失われます。その結果、払拭性能が劣るようになってしまいますので、このような場合もワイパーブレードごと交換します。
交換する部品→ワイパーブレード
>自分でワイパー交換をする方法についてはこちら
3.取り付け位置に合ったタイプを選ぶ
運転席側と助手席側、リアガラスで長さが異なる
ワイパーゴムやワイパーブレードは車種ごとに形状や長さが異なり、かつフロントウインドウの運転席側と助手席側、リアガラス用はそれぞれ長さの異なることが一般的です。うっかり間違って選んでしまうことも珍しくないため、運転席側用と助手席側用がセットになっている商品があるくらいです。また、ガラス面に撥水コートを施している場合は撥水タイプのワイパーゴムを選ぶようにしましょう。
- 4.ワイパー交換と同時に関連メンテナンスを行う
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ワイパーゴムやブレードを交換したら、次のようなメンテナンスも同時に行うと交換した効果やメリットをより感じられます。
ガラス面の油分を取り除く
フロントウインドウのガラス面にワックスの油分、路面から巻き上げられた油分などが付着すると、ワイパーゴムが密着しにくくなりビビリ音や拭きムラの原因になることがあります。また、油分によってワイパーゴムの劣化が進むこともあるので、ワイパーゴムを交換したときはあわせてガラス面を洗浄するようにしましょう。
- ウインドウウォッシャー液も忘れずに補充する
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ワイパーは雨水を払拭するだけでなくガラス面の汚れを落とす働きもあります。ウォッシャー液を使わないでワイパーを作動させると、ワイパーゴムが傷つくのに加え砂埃などでガラス面にも傷をつけてしまうことにもなりかねません。ウォッシャー液はドライブの前にチェックすべき日常点検ですが、ワイパー交換時に改めて補充するようにします。
- 5.撥水コート施工車には撥水コートタイプを利用する
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フロントウィンドウのガラス面に撥水コートを施している場合は、撥水タイプやグラファイトラバーのワイパーを選びます。一般的なラバータイプのワイパーを選ぶとスムーズにガラス面を滑らなくなるケースがあるためです。また、撥水タイプやグラファイトラバーであれば、施工した撥水コートも持続しやすくなるメリットもあります。
ワイパー交換をオートバックスにおまかせいただくメリット
ワイパーゴムの交換はドライバー自身がDIYで交換できるメンテナンスで交換には工具も必要ありませんが、一方でオートバックスに交換をおまかせいただく方も少なくありません。
- 車種にマッチしたワイパーが手に入る
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店頭にはあらゆる車種を網羅できるようさまざまなワイパーを豊富に取り揃えています。少しでも製品選びに不安を感じられましたら、店頭スタッフへお気軽にお声がけください。車種へのマッチングはもちろんお客様のライフスタイルにぴったりな製品をご案内いたします。
- ワイパーをお得に交換できる
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オートバックスではワイパーの交換工賃は税込330円とお得です。また、作業時間の目安は10分からとなっています。さらにメンテナンス会員になるとワイパーは何度交換しても基本工賃は無料です。メンテナンス会員の加入費用は年間で税込1,100円。これにはエンジンオイル、オイルフィルター、エアフィルターなどさまざまな交換工賃が無料になる特典も含まれていますので、愛車を労わる方ほどお得にメンテナンスいただけます。
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まとめ
ワイパーゴムやブレードの交換はオートバックスをご活用いただければお得にメンテナンスしていただくことができます。 ワイパーゴムやワイパーブレードに加え、撥水コート剤やウォッシャー液など、関連するメンテナンスのアイテムが豊富に揃っていますので是非ご利用ください。雨のドライブも備えあれば憂いなし、快適かつ安全です。もちろん突然の豪雨にはスピードをいつも以上に抑えて、十分に車間距離をとって走るように心がけましょう。