車検 基礎知識

車の整備シーン

ユーザー車検を受けられる陸運局とは?受付時間や具体的な流れを解説

車検のタイミングが近づいて、「ユーザー車検なら陸運局で安く車検を受けられると聞いたものの、実際のところは?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、陸運局とはどこにあるのか、車検費用はどれくらい安くなるのか、メリットばかりではなくデメリットもあるのだろうか、そんな疑問にお答えします。

目次

ユーザー車検とは?


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車検に合格するタイヤの基準

ユーザー車検とは、自分の車の検査をユーザー自身が受けることを意味します。自動車整備工場(認証工場)や民間車検場(指定整備工場)などに委託するのではなく、ユーザー自身が車を国の検査場に持ち込んで検査を受ける方法です。ただし、検査が不合格になればユーザー自身が点検整備をやり直して再度検査を受けるか、指定整備工場等で点検および整備して再び検査を受けなくてはなりません。

ユーザー車検を受けられる陸運局とは?


国土交通省に属する行政機関のこと

車は国に届け出て登録し、ナンバープレートを取り付け、封かんされてはじめて公道を走ることができます。2020年時点での自動車保有台数は8,185万台にのぼり、これらの登録に関わることを陸運局が行っています。
参考:国土交通省

全国に存在する運輸局と管轄する都道府県

・北海道運輸局
・東北運輸局(青森県、岩手県、宮城県、福島県、秋田県、山形県)
・関東運輸局(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)
・北陸信越運輸局(新潟県、長野県、富山県、石川県)
・中部運輸局(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、福井県)
・近畿運輸局(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
・中国運輸局(広島県、鳥取県、島根県、岡山県、山口県)
・四国運輸局(香川県、徳島県、愛媛県、高知県)
・九州運輸局(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)
・沖縄運輸局


運輸支局と自動車検査登録事務所

我々ドライバーがユーザー車検などで訪れるのは運輸局ではなくその下部組織である運輸支局、さらにその配下の自動車検査登録事務所です。登録や変更などが必要になったら車が登録されているエリアを管轄する陸運支局や検査登録事務所へ向かいます。また軽自動車の登録や変更などについては軽自動車検査協会が携わっています。

> 全国の運輸支局や検査登録事務所を探す

> 軽自動車検査協会

陸運局(運輸支局)や検査登録事務所でできることは?


ユーザー車検のほか各種の登録や変更ができる

陸運局では車の登録にまつわる届出、また車が法律に基づいて道路を走れる状態にあるのか検査を受けることができます。引っ越して使用の本拠が変わったり、車の売買によって名義変更が必要になったり、汚損したナンバープレートを変更したりといったことも可能です。車検については業者や個人を問わず陸運局で受けることができます。このうち個人が車を持ち込んで継続車検を受けることを一般にユーザー車検と呼んでいます。

陸運局でできること

・車検(継続検査)
・新車や中古車を登録してナンバープレートを取り付ける(新規登録)
・氏名や住所、使用の本拠の位置などを変更する(変更登録)
・車を売買などによって譲渡、譲受する(移転登録)
・車の使用をやめたり、廃車にする(抹消登録)
・ナンバープレートを変更する(番号変更)
・汚損したり紛失した車検証を再発行する(再交付)

陸運局の受付時間は?


陸運局が登録や変更、検査申請を受け付けているのは、年末年始を除く平日のみです。土、日、祝日は閉まっています。またユーザー車検は午前、午後それぞれの時間帯で可能ですが、午前であれば11時45分までに検査の申請を完了しておく必要があります。申請時に書類の不備などによって時間をロスすると午前中に検査コースへ入れず、お昼を跨いで午後になってようやく検査を受けられたということもあります。万一検査に不合格になってもその日のうちに再検査が可能です。不具合箇所を点検・整備して再検査を受けることを考えると、午前のうちに一度検査を受けておくことをおすすめします。時間には余裕をもって行動するようにしましょう。

登録・検査申請受付可能日

12月29日から1月3日を除く平日(土・日・祝日を除く)


登録申請受付時間

午前8時45分~11時45分
午後13時~16時


検査申請受付時間

午前8時45分~11時45分
午後12時45分~15時45分

ユーザー車検のメリット


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わざわざ時間と労力を割いてユーザー車検を受けるのには、相応のメリットがあるからです。ここでは代表的なものをご紹介します。


車検の費用を抑えられる可能性がある

車の車検を受けるときに必要となる主な費用には、法定費用や点検整備費用、そしてパーツ代とその交換にともなう工賃などがあります。法定費用はどこに依頼しても、またユーザー車検を行っても同額です。一方、点検整備やパーツの交換などを車の使用者自身が行えば、点検整備料金やパーツ交換工賃が発生しないことになります。

運輸局が目安として提示する継続車検で発生する法定費用の例

中型乗用車の例
検査手数料 1,600円(印紙400円、証紙1,200円)
自動車重量税 24,600円*
自賠責損害補償責任保険 20,010円*
合計 45,810円
*車によって自動車重量税の税額や、自賠責保険の加入料金は異なります。


車への愛着が湧いたり、車の知識を養える

本来、車の点検や整備は車の所有者が日常的に行うべきものも多く含まれています。その積み重ねによって車のコンディションが維持されることになります。また、そのような日常点検の延長としてユーザー車検に挑戦して車のコンディションを理解し不具合を改善することは、車への愛着が増すだけでなく車に対する知識を養えるといったメリットもあります。

ユーザー車検のデメリット


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ユーザー車検にはコスト面でのメリットがある一方で、デメリットとして捉えられていることもあります。


専門知識が必要である

車の整備は専門知識を必要とするものが多く、整備のための工具や、内容によっては専用のツールが必要になることもあります。


車に不具合があった場合に時間も労力もかかってしまう

車のコンディションが整っておりユーザー車検に合格したのであればよいのですが、不合格となってお店に不具合の整備を依頼しなければならなくなったとき、そのための費用が発生してユーザー車検のメリットが薄れてしまうこともあります。


手続きや手順がやや複雑

陸運局の窓口ではユーザー車検を受けに来たドライバーが困っていれば懇切丁寧に教えてくれますので、わからないことがあれば積極的に尋ねるようにしましょう。ただ、申請書への記入方法や検査の手順はやや複雑で、結果として敷居の高いものになっています。


平日に車を陸運局に持ち込まなければならない

陸運局がユーザー車検を受け付けているのは年末年始を除く平日ですので、平日に車を持ち込む予定を立てられることが前提となります。


特定整備への対応も必要になってくる

以前は重要部品の整備は分解整備と言われていましたが、現在では電子的な整備も含めて特定整備と呼ばれるようになっています。特定整備には、OBDIIと呼ばれるポートを利用した電子的な診断も含まれています。このため、エアバッグやブレーキ、ABS、エンジンなどの警告灯が点灯している場合は、専用の診断機を利用して不具合箇所を特定し整備することが必須となっています。車検を受けるときに警告灯が点いたままになっている車は検査を受けられないと規定されています。このように、状況によってはユーザー車検の難易度が上がっている面もあります。

ユーザー車検の流れ


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陸運局でユーザー車検を受けるときの手順と用意するもの

陸運局でユーザー車検を受ける場合の手順、流れをご紹介します。

1.点検および整備を行う

車の点検や整備を行います。点検や整備に不慣れな場合、自信のない場合は最寄りの整備工場などお店に依頼することもできます。ちなみに定期点検整備は検査の前ではなく検査の後に行っても良いとされています。


2.点検整備記録簿をつける

点検・整備の実施に基づいて点検整備記録簿に作業内容を記録します。チェック記号に従って記入します。また現在では、定期点検整備記録簿は特定整備記録簿とも呼ばれるようになっています。


3.事前に検査を予約する

検査を受けたい日程が決まったら最寄りの陸運局に検査の予約を入れます。予約がないと受けられませんが、継続検査は全国どこの陸運局でも受けることができます。言い換えると、もしも近くで予約が取れない場合は離れた検査場に申し込む方法もあります。


4.必要な書類を揃える

上記の作業と並行して以下のものを揃えておきましょう。自動車重量税納付書と印紙、継続検査申請書、自動車検査票、手数料納付書、印紙・証紙については、陸運局のまわりにある行政書士の事務所で検査の当日に入手することもできます。

・自動車検査証(車検証)
・自動車税納税証明書(登録自動車は提示の省略が可能)
・点検整備記録簿
・自賠責保険(共済)証明書
・自動車重量税納付書と納税額の印紙
・自動車検査票(軽自動車検査票)、手数料納付書、印紙・証紙
・継続検査申請書(第3号様式、軽自動車は軽専用第2号様式)

> 申請用紙をダウンロードする


5.陸運局の受け付け窓口に行く

予約した日に陸運局に行きます。万一、車検が切れている場合は仮ナンバーなどを用意して移動します。陸運局のユーザー車検の窓口で予約確認を行い、書類のチェックを受けます。書類に不備があった場合は指摘されますので修正します。書類が受理されたら検査コースに並ぶ前に検査を見学しておくと流れが理解できて安心です。


6.検査コースに並んで検査を受ける

陸運局の受付で指示された検査コースに並びます。ホイールカバーなどは外しておきましょう。検査員の指示と案内表示に従って検査を受けます。

・同一性の確認(車と車検証を照らし合わせます)
・灯火類などの外まわり検査
・直進安定性をみるサイドスリップ検査
・ブレーキ検査
・スピードメーター検査
・排ガス検査
・ヘッドライト検査
・オイル漏れなどの下まわり検査


7.検査に不合格になったとき

不合格になった項目を点検および整備してから再び検査コースに戻ります。


8.検査に合格したとき

継続検査受付窓口に書類を提出すると新しい車検証(自動車検査証)と車検ステッカー(検査標章)が交付されます。記載内容に間違いないかを確認して新しい車検ステッカーと古い車検ステッカーを貼り替えます。

オートバックス車検のメリット


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ユーザー車検の大きなメリットのひとつは車の維持費を抑えられることです。そのメリットを重視するとき、ユーザー車検だけではなくオートバックスの車検を選択肢に加えていただくドライバーも少なくありません。


事前の車検見積りでご自身のカーライフにマッチしたプランを練ることができる

オートバックスでは車検の前に実車をチェックして車検費用を見積もることができます。ご自身の車の車検がいくらかかるのか、手間と時間、労力とコストなどを天秤にかけられます。また、オーナー一人ひとりのカーライフにマッチした車検プランをご提案いたします。さらにお支払い方法は、現金やクレジットカード、各種電子マネー、ショッピングローンもご利用いただけます。

メンテナンスカードの9つのメンテナンスメニュー

・ワイパー交換の基本工賃無料
・エンジンオイル交換の基本工賃無料
・オイルフィルター交換の基本工賃無料
・タイヤローテーション無料(年1回)
・タイヤパンク修理の基本工賃無料
・バッテリー交換の基本工賃無料
・エアフィルター交換の基本工賃無料
・ウォッシャー液の点検補充が無料
・タイヤ空気圧の点検・補充が無料

まとめ


ユーザー車検はコスト削減の面で気になる選択肢です。また車いじりの一環として楽しみながらトライしてみるのも有意義と言えます。もちろんユーザー車検の手間や労力、不合格になったときのコストを考慮すると、万人におすすめできないのも事実です。オートバックス車検であればご自身のカーライフにぴったりの内容をお選びいただけるだけでなく、車検後も車に乗り続けていく上で必須となるコストもスマートに抑えられます。オートバックス車検なら見積りも車検も事前のご予約が可能です。ぜひご活用ください。

> オートバックスで車検・車検見積りを予約する

車検 Q & A

A 車検とは安全・環境基準への適合を一定期間ごとに国が検査するものです。一方、点検・整備とは自動車ユーザー(自動車ユーザーから依頼した自動車整備取扱業者を含む)が必要な時(12ヶ月点検等)に自動車を点検し、その結果に応じて必要な整備を行うことをいいます。 なお、道路運送車両法では、日常点検および定期点検の実施が自動車ユーザーに義務づけられていることもお忘れなく。車検のみならず、点検・整備も自動車ユーザーの義務なのです。
A 車検は国が定めた自動車の検査制度で、自動車の安全と環境保全(公害防止)を確保するために必要なものです。すべてのドライバーが安心・快適なカーライフを満喫するための基本的なルールなのです。
その他詳細はこちらをご確認ください
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