車検でタイヤのはみ出しの許容範囲は?不適合なタイヤのリスクも解説

車検においてタイヤのはみ出しは原則禁止ですが、許容される場合もあります。不適合なタイヤのほか、そのタイヤを装着するリスクについて解説します。

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車のタイヤはかつて、タイヤを覆う「フェンダー」からのはみ出しが一切認められていませんでした。現在は、ある程度のタイヤのはみ出しは認められています。ただし、許容範囲を超えるタイヤのはみ出しは車検不適合とされ、リスクも伴うため注意が必要です。

この記事では、車検でタイヤのはみ出しが許容される範囲と不適合となるタイヤの装着リスクのほか、はみ出したままにすると起きることについて解説します。

車検でタイヤのはみ出しが許容される範囲

2017年に保安基準が一部改正され、同年6月以降に新基準で型式指定された9人乗り以下の乗用車に限り、タイヤのはみ出しは上記範囲なら適合とされるようになりました。車検においてタイヤのはみ出しが許容される範囲は、下記のとおりです。

<車検でタイヤのはみ出しが許容される範囲>
・タイヤを真上から見て前に30度、後ろに50度の範囲
・上記範囲内で最外側部のタイヤのみのはみ出しが10mm未満

注意したいのは、ホイールやホイールナット・ホイールキャップのはみ出しについては認められていないことでしょう。また、10人乗り以上の乗用車や貨物用の自動車も、原則としてこの許容範囲の対象外となっています。

車検で不適合となるタイヤ

車検で不適合となるタイヤは、どのようなタイヤなのでしょうか。ここでは、車検で不適合となるタイヤについて解説します。

10mm以上はみ出したタイヤ

フェンダーから10mm以上はみ出したタイヤは、車検で不適合となります。道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第178条「車枠及び車体」では、下記のように定義されています。

<保安基準におけるタイヤ突出の定義>
タイヤの次に掲げる部分以外の部分の直上の車体(フェンダ等)より車両の外側方向に突出していない車枠及び車体
(1) サイドウォール部の文字又は記号がサイドウォール部から突出している部分
(2) サイドウォール部の保護帯及びリブ並びにこれらと構造上一体となってサイドウォール部から突出している部分(突出量が10mm未満である場合に限る。)

出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2025年1月10日現在)」

残り溝が1.6mm未満のタイヤ

タイヤの残り溝が1.6mm未満の車は整備不良として扱われ、車検不適合の対象です。新品タイヤは8mm程度の溝があるのが一般的ですが、残り溝が大幅に減った状態は要注意です。1.6mm未満の状態で公道を走行すると、違反点数と反則金を科される可能性があります

ちなみに、オートバックスでは安全を期して、タイヤの残り溝が2mm以下の場合、交換をおすすめしています。

スピードメーター表示値との誤差が大きいタイヤ

スピードメーターの表示値との誤差が大きいタイヤは、車検不適合となる可能性があります

スピードメーターの表示値と実際の速度には基本的に一定の誤差が生じるもので、その許容範囲が設けられています。しかし、タイヤ外径を変更するとその誤差が大きくなる場合があるため、注意してください。

なお、スピードメーターの表示値と実際の速度との誤差の範囲については、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第148条「速度計等」 では下記のように定義されています。

<保安基準における速度計の定義>
自動車の速度計が時速40kmを指示した時の運転者の合図によって速度計試験機を用いて計測した速度が次の範囲にないものは、この基準に適合しないものとする。

・2006(平成18)年12月31日以前に制作された自動車
時速31.0km ≤[測定速度]≤ 時速44.4km
・2007(平成19)年1月1日以降に制作された自動車
時速31.0km ≤[測定速度]≤ 時速42.5km

出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2025年1月10日現在)」

ロードインデックスが足りないタイヤ

純正タイヤから変更したタイヤの「ロードインデックス(LI)」が不足していると、車検で不適合になるおそれがあるので注意しましょう。

ロードインデックスとは、タイヤ1本あたりが支えられる最大荷重を示すものです。タイヤを変えたとしても、車検に通るには純正タイヤと同等以上のLIでなければなりません。

偏摩耗や大きな傷・ひび割れが生じたタイヤ

タイヤに部分的な異常摩耗がある「偏摩耗」が生じた場合や、大きな傷・ひび割れがある場合、車検不適合となる可能性があるので注意が必要です。

タイヤの状態は車検の際、検査員が目視でチェックします。走行上の危険があると判断されれば、車検不適合になる可能性は高いといわざるを得ません。

車検不適合タイヤの装着リスクとは?

車検不適合のタイヤをそのまま装着しつづけた場合、さまざまなリスクに遭遇する可能性は否めません。ここでは、車検不適合タイヤの装着リスクについて解説します。

フェンダーと干渉する

10mm以上はみ出したままのタイヤをそのまま装着していると、路面に凹凸のある場所などでフェンダーに干渉するリスクがあります。

フェンダーと接触したタイヤで異音が生じるだけでなく、タイヤ本体が傷つく可能性もあるので、インチアップなどの際には注意したいところです。

巻き込み事故の原因になる

タイヤが許容範囲以上にはみ出していたり、ホイールやホイールナットなどがフェンダーからはみ出していたりすると、歩行者や自転車・バイクなどを巻き込んだ事故を起こすリスクをはらんでいます

特に「ロングナット」と呼ばれるホイールから突出した長いホイールナットは、歩行者にとって非常に危険なため、車検不適合以前に装着してはいけません。

スリップ事故の原因になる

残り溝が1.6mm未満になったタイヤは、雨天時にタイヤが水の上に浮いてしまう「ハイドロプレーニング現象」を引き起こし、スリップ事故の原因になるリスクがあります。

路面が濡れていなくても、溝が減ったタイヤは制動距離が伸びて安全に停止できなくなるため、事故につながりかねません。

タイヤバーストのおそれがある

タイヤのロードインデックスが不足していると、タイヤが支えられる負荷を超えて、タイヤバーストなどのリスクがあるため、大変危険です。

タイヤサイズを変更する場合には、ロードインデックスを純正タイヤと同じ、または同等以上のものにする必要があります。また、フェンダーなどへの干渉も、タイヤバーストの原因になりえます。

石や泥が周囲に飛び散る

フェンダーから許容範囲以上にはみ出したタイヤは、小石や泥、水たまりの水などを車の周りに飛び散らせやすくなります。これは本来、小石や泥などの周囲への飛び散りを防ぐフェンダーが、その役割を果たせなくなるからです。

これにより、フェンダーから10mm以上はみ出したタイヤは、自車の周りの車や自転車などに飛び石を当てて傷つけたり、歩行者に水たまりの水をかけたりするリスクが高まることになるでしょう。

車検不適合なタイヤをそのままにするとどうなる?

フェンダーから10mm以上はみ出したタイヤや、残り溝が1.6mm未満の車検不適合なタイヤを装着したまま公道を走行していた場合、道路交通法第62条「整備不良車両の運転の禁止」に抵触し、違反点数2点と反則金9,000円を科される可能性があります(普通車の場合)。

なお、整備不良車が悪質な「不正改造」と見なされた場合には、3ヶ月以下の拘禁刑、または5万円以下の罰金の対象となるかもしれません。

タイヤ交換時の注意点

カスタムを目的としたタイヤ交換でも、安全性を最優先とし、車検に適合するタイヤを選ぶようにしてください。ここでは、タイヤ交換時の注意点について解説します。

インチアップ時には特に注意する

タイヤ外径を変えず、ホイールの直径(リム径)を大きくすることで、タイヤを薄くすることを「インチアップ」といいます。

インチアップは見た目がスタイリッシュになるものの、はみ出しやロードインデックスに関する問題を抱えることが多いので、カスタムは特に注意しながら行いましょう

タイヤのインチアップについては、下記の記事もご覧ください。
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タイヤインチアップのメリットとデメリットは?注意点についても解説

タイヤサイズ変更は信頼できる業者と相談して行う

インチアップをはじめとするタイヤサイズの変更は、信頼できる業者に相談しながら、適切に行うようにしましょう。

車検に適合する安全優先のカスタムならば、自車が車検に通らなかったり違法状態になったりするリスクを避けられます

タイヤサイズの変更については、下記の記事もご覧ください。
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タイヤサイズ変更の許容範囲とは?安全なカスタムのポイント

タイヤ選びならオートバックスに相談を

タイヤのフェンダーからのはみ出しは、2017年6月以降は9人乗り以下の乗用車に関しては、10mm未満なら許容されています。 しかし、ホイールなどのはみ出しは認められていないため、カスタムの際には細心の注意が必要です。

インチアップなど、タイヤのカスタムの際に不安を感じるのであれば、信頼できるカー用品店などで相談することをおすすめします。オートバックスでは豊富な専門知識をもつプロの整備スタッフがいるため、相談しながらカスタムを行うのがおすすめです。

オートバックスでは、タイヤ・ホイールを豊富に取り揃えています。インチアップしたタイヤ・ホイールに交換しようと思って、どのようなサイズや種類のものを選べばいいのかわからないといった場合でも、プロの整備スタッフに相談できるので、買い間違えるリスクが格段に低くなるでしょう。

安全・安心なタイヤを選ぶなら、ぜひオートバックスにご相談ください。
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