タイヤの空気圧はどれくらい入れるべき?目安と確認方法を解説

「タイヤの中に入っている空気を、いつ、どれくらいの量を入れればいいのかわからない」と思っている人は多いかもしれません。また、適正値の確認方法がわからないという人もいることでしょう。

タイヤの空気圧の目安や、空気圧を適正に保つ必要性を理解していなければ、タイヤバーストなどの危険に見舞われる可能性もあります。空気圧についての知識を深めておいて、損はありません。

この記事では、タイヤの空気圧をどれくらい入れるべきなのか、その目安と指定空気圧の確認方法のほか、指定空気圧を維持しないと起きるリスクについて解説します。

カンタン予約・お店で待たない!

無料安全点検をWEBで予約

タイヤの空気圧の目安

タイヤは穴が開いてパンクしているわけではなくても、自然に空気が抜けていくものです。その割合は、1ヶ月あたりで5~10%といわれています。

タイヤの空気圧は、自動車メーカーが定めた「指定空気圧」を下回らないように管理する必要があります。指定空気圧は同じ車種でも、年式や型式のほか、タイヤサイズによっても異なることがあるので注意が必要です。

タイヤの空気圧を適正に保つには、基本的に車種ごとの指定空気圧を基準とします。なお、空気が自然に抜けるからといって、空気の入れすぎはかえってタイヤのトラブルを招きかねないのでNGです。

タイヤの空気圧は、指定空気圧のおよそ+10%(例えば300kPaの場合は+30kPa)の範囲内に収めるようにすれば、適正値を維持しやすくなるでしょう。

タイヤの指定空気圧の確認方法

そもそも、タイヤの指定空気圧をどのように確認すればいいのか、知らない人もいるかもしれません。ここでは、タイヤの指定空気圧の確認方法について解説します。

車の運転席ドアの内側などに貼られたシールを確認する

車種ごとのタイヤの指定空気圧は、下記の部分のいずれかに貼られたシールによって確認できます。

<指定空気圧が表示されたシールの貼付箇所>
・運転席ドアの内側
・運転席ドア開口部下部
・給油口のふた裏側

運転席ドア付近に貼られている場合は、次の図を参考にしてください。

■指定空気圧が表示されたシールの運転席ドア付近の貼付箇所
指定空気圧が表示されたシールの運転席ドア付近の貼付箇所

なお、指定空気圧を表示したシールは、車種によって貼られている箇所が異なるので、注意が必要です。

車の取扱説明書(オーナーズマニュアル)を確認する

車の取扱説明書(オーナーズマニュアル)でも、指定空気圧を確認することが可能です。

ちなみに取扱説明書は、自動車メーカーのウェブサイト上のPDFファイルで確認できる場合もあります。紛失したり、中古車を購入して搭載されていなかったりする場合は、自動車メーカーのウェブサイトにアクセスしてみましょう。

TPMS(タイヤ空気圧監視システム)を確認する

TPMS(タイヤ空気圧監視システム)が車に装着されている場合、タイヤの空気圧が不足していないかどうかを確認することができるでしょう。TPMSはアメリカなどで装着義務があるため、輸入車の一部に備わっている場合があります。

TPMSはタイヤ内の空気が適正値より低下した場合、ドライバーに対して自動で警告を発するため、空気圧管理が容易になるのがメリットです。カー用品店でTPMSを購入して後付けすることも可能です。

タイヤの指定空気圧を維持しないと起きること

タイヤの指定空気圧を保たないと、車やタイヤはどのような状態になるのでしょうか。ここでは、タイヤの指定空気圧を維持しないと起きることについて解説します。

タイヤバーストやパンクが起きやすくなる

タイヤの指定空気圧を保たないと、タイヤバーストやパンクなどのトラブルが起きやすくなる点にも注意が必要です。
空気圧不足でタイヤバーストが起きる原因として、タイヤがたわんで発熱する「スタンディングウェーブ現象」が起きることが挙げられます。

スタンディングウェーブ現象は高速で走行している際に起こりやすいので、高速道路での空気圧不足には注意しなければなりません。

燃費が悪化する

タイヤの指定空気圧を維持しないことで、車の燃費性能の悪化を招きかねません。

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が2021年に行った調査では、指定空気圧の30%減と60%減のタイヤの場合、下記のような結果が出たとしています。そのため、燃費を悪化させずに走行するには、タイヤの指定空気圧を維持することが重要です。

■空気圧が適正でないタイヤにおける燃費の悪化割合

タイヤの種類 燃費の低下率
指定空気圧の30%減のタイヤ 約4.6%
指定空気圧の60%減のタイヤ 約12.3%

乗り心地が悪化する

タイヤの空気圧が高すぎる場合、車の乗り心地が悪化する可能性があります。これはタイヤのクッション性が損なわれ、路面の凸凹の影響を受けやすくなるのが原因です。

運転していると車が跳ねる感覚になるため、車内に伝わる振動が増え、ドライバーの疲労度が増すおそれもあります。

ハイドロプレーニング現象のリスクが高まる

雨中の高速走行時にハイドロプレーニング現象が発生しやすくなる点も、タイヤの空気圧が適正ではない場合のリスクに挙げられます。

ハイドロプレーニング現象は、タイヤと路面のあいだに水の膜ができ、タイヤが浮かび上がった状態になることです。ハイドロプレーニング現象はタイヤの摩耗や雨中のスピードの出し過ぎによって起こる可能性があり、車の制御が効かなくなるので非常に危険です。

なお、空気圧が不足している場合にも、路面に対するタイヤの接地面積が小さくなり、タイヤの溝からの排水効果が低下するため、ハイドロプレーニング現象のリスクが高くなります。

タイヤの空気圧調整の方法

タイヤの空気圧が適正ではない場合、調整するにはいくつかの方法があります。ここでは、タイヤの空気圧調整の方法について解説します。

カー用品店

多くのカー用品店では、タイヤの空気圧のチェックや適正値への調整などのメンテナンスを受け付けています。オートバックスにおいても、無料で10分程度のタイヤチェックを実施中です。タイヤの空気圧をチェックする「エアゲージ」を使用し、指定空気圧に調整します。

タイヤの残り溝が少なかったりパンクのリスクがあるといった不具合がある場合には、すぐに豊富な店頭在庫から選んだり、交換したりできるのもカー用品店のメリットといえるでしょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、空気圧のチェックや空気の補充などをサービスとして行ってくれるでしょう。給油のついでに、気軽に頼めるというメリットがあります

ただし、セルフ式のガソリンスタンドでは、自分でタイヤのバルブを外して、備えつけのエアゲージを使って計測する必要があり、作業に不慣れな場合は不安に感じるかもしれません。
また、タイヤの販売・交換に対応するガソリンスタンドもありますが、在庫の種類や品数としてはカー用品店に見劣りする可能性があります。

カーディーラー

車をカーディーラーで購入した場合、そこでタイヤの空気圧チェックをしてもらう方法もあります。特定の自動車メーカーの新車・中古車を販売・整備しているカーディーラーでは、空気圧のチェックや空気の補充を行ってくれるはずです。

ただし、カーディーラーが混み合っている時期や時間には対応に時間がかかったり、作業予約を事前に行う必要があったりする可能性もあります。

DIY

エアゲージをオートバックスなどのカー用品店で購入し、タイヤの空気圧を自分で定期的にチェックするDIY(Do It Yourself)も可能です。
DIYは、自宅の駐車スペースなどで指定空気圧かどうかを確認できるため、いつでも対応できるのがメリットです。

ただ、空気圧不足の場合には、エアコンプレッサーという器具で空気を補充する必要があります。その場合はエアゲージとエアコンプレッサーの両方を買いそろえる必要があるため、人によってはカー用品店に依頼したほうがてっとり早いと考えるかもしれません。

また、走行直後は空気圧の数値が高く表示される傾向があるため、走行前のタイヤが冷えた状態で、作業を行うようにしてください。

タイヤの空気圧とともに確認すべきポイント

タイヤには、空気圧以外にも確認すべきポイントがあります。具体的には下記の項目が挙げられるでしょう。

<タイヤについて確認すべきポイント>
・タイヤの残り溝の深さ
・タイヤの偏摩耗
・タイヤの傷やひび
・タイヤの空気圧

特にタイヤの溝の深さは1.6mmを下回ると、制動距離が延びて安全に止まれなくなるだけでなく、車検不合格になります。
空気圧を含め、月に1回程度はプロの整備スタッフに点検してもらうようにしてください。オートバックスでは安全を期して、タイヤの残り溝が2mm以下の場合、交換をおすすめしています。

タイヤの残り溝については、下記の記事もご覧ください。
関連記事

タイヤの残り溝が少ないと危険!リスクと交換時期の目安を解説

タイヤの残り溝が少ないと危険!リスクと交換時期の目安を解説

タイヤの残り溝が少ないと危険!リスクと交換時期の目安を解説

タイヤのメンテナンスはオートバックスで

タイヤの空気圧は、指定空気圧のおよそ+10%を目安として、適正値を保つように管理しましょう。タイヤの適正な空気圧管理を怠ると、タイヤバーストやパンクなどを引き起こしかねません。また、燃費や乗り心地の悪化を招くこともあるので、月に1回はチェックしておきたいところです。

ただし、エアゲージを持っていなかったり、タイヤの状態を見ても判断が付かなかったりする場合もあるかもしれません。そのような場合には、信頼できるカー用品店などで、しっかりと点検してもらうことをおすすめします

オートバックスでは、タイヤの空気圧点検に無料で対応しています。作業ピットも併設しているため、タイヤ交換にかかる時間の短縮も可能となっています。また、交換が必要となった場合、どのタイヤを選べばいいのかわからないといった場合でも、専門知識を持ったプロのスタッフに相談できるので、買い間違えるリスクが格段に低くなります。

コストパフォーマンスが高くて安全・安心なタイヤを選ぶなら、ぜひオートバックスにご相談ください。

無料安全点検を実施中!

ページトップへ