ホイールのJ数とは?変更のメリット・デメリットと注意点を解説

ホイールのJ数は、ドレスアップを目的としたホイール交換の際に必要になるものです。J数変更によるメリット・デメリットを踏まえながら、最適なホイールを選びましょう。J数についてきちんと考慮しないまま交換すると、車検不適合などの事態に陥る可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、ホイールのJ数の意味と変更のメリット・デメリットのほか、ホイール交換時の注意点について解説します。

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ホイールのJ数とは?

ホイールの「J」とは、ホイールとタイヤが接合する部分である「フランジ」の形状の規格を指す記号です。フランジはタイヤに覆われたホイールリムの一番表側にあり、タイヤの端部分(ビード)を押さえる役割を果たしていることから、「ビードフランジ」といわれることもあります。

J数とは、ホイールサイズにおける「7J」「4.5J」などの表記において、Jの前に付く数字のことで、リム幅(ホイールの横幅)と同義として用いられるのが一般的です。

なお、7Jはリム幅が7インチであることを示すものの、J自体はリム幅のサイズを示す単位ではなく、直接の関連はないことに注意してください。

ちなみに、リム幅はインチで表され、1インチ増えるとホイールの横幅は25.4mm広くなります。具体例として4.5Jと7Jのリム幅の差を挙げると、およそ63.5mmになります。
フランジ形状の種類
フランジ形状はアルファベットで表記されますが、J以外の種類として、「JJ」や「B」のほか、「K」などがあります。乗用車ではJかJJが一般的で、JJはフランジが0.5mm程度高く、SUVなどのホイールに適用されています。

ホイールのJ数の確認方法

ホイールのJ数を確認したい場合には、基本的にホイールの裏面にある刻印や貼られているステッカーを参照します。純正ホイールの場合は、自動車メーカーのウェブサイトや取扱説明書などで確認可能です。

ある軽自動車の純正ホイールサイズ「15×4.5J 4-100 +40」を例にとると、J数は「4.5」です。

■「15×4.5J 4-100 +40」ホイールのJ数の確認方法

15 × 4.5 J 4 100 40
リム径 - リム幅 フランジ形状 ボルト穴 PCD インセット

なお、ホイールによってはJ数の表記が「7.5J」「7 1/2J」となっている場合もありますが、いずれも内容は同じです。

ホイールのJ数を大きくするメリット

ホイールのJ数を大きくすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ホイールのJ数を大きくするメリットについて解説します。
見た目が「ツライチ」に近くなりスタイリッシュになる
ホイールのJ数を大きくするメリットとして、見た目がスタイリッシュになることが挙げられます。これは、ホイールのリム幅が広がり、表側の面が車体の外に向かって出っ張るためです。

ホイール表側の面とボディの面のあいだに段差がなくなり、それぞれの面がそろっているように見えることを「ツライチ(面一)」といいます。J数を大きくしてツライチに近づければ愛車がスタイリッシュになるのは、車のドレスアップの魅力といえるでしょう。

接地面が増えて運動性能が向上する
ホイールのJ数を大きくするメリットに、接地面が増えて運動性能が向上することもあります。これも、ホイール(とタイヤ)の横幅が広がり、路面をつかむグリップ力が増すことが理由です。

なお、これはあくまで一般的な傾向であり、車種やタイヤサイズにより効果は異なる点にご注意ください。

ホイールのJ数を大きくするデメリット

J数を大きくすることで生じるのは、メリットだけではありません。ここでは、ホイールのJ数を大きくするデメリットについて解説します。
燃費が悪化する可能性がある
ホイールのJ数を大きくするデメリットは、燃費が悪化する可能性があることでしょう。なぜなら、ホイールのリム幅が広がることで、ホイール自体の重量も増加するからです。

車のサスペンション部分を指す「ばね下」の重量増は、加速や減速に必要なエネルギー量を増やすことにつながるため、燃費への悪影響を及ぼしかねません。また、接地面が広くなることは転がり抵抗の増加を招き、これも燃費悪化の原因となります。
乗り心地が悪くなるおそれがある
乗り心地が悪くなるおそれがあることも、ホイールのJ数を大きくするデメリットとして挙げられるでしょう。これは、タイヤのクッション性が失われ、路面の凹凸を拾いやすくなるからです。路面状況によっては、わだちにハンドルを取られることが増えるかもしれません。

運動性能が上がるのと引き換えに乗り心地が損なわれるのをデメリットと感じる場合、J数をむやみに上げることはおすすめできません。

ホイール交換時の注意点

ドレスアップを目的にしてJ数(リム幅)を大きくするなど、ホイールを交換する際には、いくつか気をつけたいことがあります。ここでは、ホイール交換時の注意点について解説します。
リム幅は純正品から大きく変えないようにする
ホイールのリム幅を純正品と大きく変えないようにするのは、交換時の注意点のひとつです。なぜなら、タイヤのサイズごとに「標準リム幅」と「適用リム幅(許容リム幅)」が定められているからです。

標準リム幅とは、タイヤメーカーが設定する最適なリム幅のこと。一方で適用リム幅は、装着が可能な範囲のリム幅を指し、具体的には±0.5〜1インチです。

交換の際には適用リム幅の範囲内でホイールを選ぶ必要があります。これを超えるとフェンダーからはみ出してしまうおそれがあるので、注意しましょう。
J数とインセット数値のバランスを考慮する

ホイール選びならオートバックスに相談を

ホイールを交換する際にJ数とインセットの数値を変更するドレスアップは、細心の注意を払う必要があります。バランスを調整しながら、フェンダーへの干渉や車検不適合にならないよう、最適な選択をしなければなりません

J数やインセット数値を考慮したホイール選びに不安がある場合は、信頼できるカー用品店などで相談することをおすすめします。

オートバックスでは、タイヤ・ホイールを豊富に取り揃えています。タイヤ・ホイールを買おうと思って、どのようなサイズや種類のものを選べばいいのかわからないといった場合でも、専門知識を持ったプロのスタッフに相談できるので、買い間違えるリスクが格段に低くなるはずです。

安全・安心なホイールを選ぶなら、ぜひオートバックスにご相談ください。

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