車検不適合になる可能性があるのは、荷物を積みっぱなしで車検を受けるリスクといえます。車検の検査項目のうち、荷物が車検に影響を与えかねないのは主に「ヘッドライト検査」と「ブレーキ検査」、「直接前方視界」です。また「最低地上高(車高)」などへの影響も考えられます。
ヘッドライト検査では、ヘッドライトが放つ光の方向である「光軸」と「光量」をチェックします。光軸については、重い荷物を積んだままだと車体後部が沈んで前部が持ち上がるため、基準の範囲内に収まらないおそれがあるのです。
また、ブレーキ検査では「ブレーキの効き具合が正常で、安全に止まれるか」を確認します。テスター上の走行時では荷物の重さ(車の重さ)によって、空荷状態よりブレーキの効きが悪くなる可能性があるのです。
さらに、ダッシュボード上に並べたぬいぐるみなどがフロントガラス越しの視界に干渉していると、車検不適合になるかもしれません。
このようなリスクを避けるためには、車検前に重い荷物や視界を妨げる物を事前に降ろしておくと安心です。
ヘッドライトの車検基準については、下記の記事もご覧ください。