満了日当日でも車検は受けられる?即日車検のメリットと流れ、注意点

車検満了日当日になって、車検の有効期限がその日切れることに気づいた場合、どう対応すればいいのでしょうか。車検といえば数日間かかるイメージがありますが、「即日車検」を謳うサービスなら、満了日当日でも車検を受けられるのか、気になっている人もいるはずです。

この記事では、満了日当日に受ける車検のメリットと注意点のほか、当日車検を避ける方法について解説します。

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満了日当日でも車検は受けられる

結論からいえば、満了日当日でも「即日車検」に対応可能な車検取扱業者に依頼すれば、車検を受けることは可能です。通常の車検は、車を預けてから引き渡しまで数日かかります。これは、自店舗内で点検・整備はできても、運輸支局などに車を持ち込んで検査を受けなければならない車検取扱業者が多いからです。

しかし、国が求める設備や技術基準をクリアしている「指定工場(民間車検場)」を持つ車検取扱業者は、点検・整備から検査までを自店舗内で完結できるため、当日でも車検を受けられるのです。

車検満了日当日でも受けられる「即日車検」とは?

即日車検とは「一日車検」や「スピード車検」などとも呼ばれ、法定24ヶ月点検とそれに伴う整備から、保安基準の適合可否を判断する検査までを当日中に終える車検サービスのことです。

即日車検は、オートバックスのようなカー用品店や車検専門店などの、対応している店舗で実施できます。カーディーラーの整備工場の多くも指定工場ではあるものの、即日車検には対応していないのが一般的です。

ただし、即日車検は店舗のその日の作業枠が空いていることが条件になります。車検を当日中に受けなければならないことが判明した段階で、即日車検の対応可能業者の店舗にすぐに確認し、予約することをおすすめします。

車検切れになった場合はどうなる?

もし満了日当日になっても車検を受けなかった場合、翌日から「車検切れの車(無車検車)」の扱いとなります。車検切れの車で公道を走ると道路運送車両法違反となり、下記の罰則を科される可能性があるので注意が必要です。

<無車検運転の罰則>
・刑事処分:30万円以下の罰金、あるいは6ヶ月以下の拘禁刑
・行政処分:違反点数6点加算、免許停止処分(30日間)

無車検車となってしまった場合は、車検取扱業者の店舗まで積載車で移動させるか、仮ナンバーを付けて移動させるといった対応が求められます。

車検切れについては、下記の記事もご覧ください。
車検が切れたらどうなる?罰則やその対処法について解説
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車検はいつから受けられる?車検を受ける最適なタイミングを紹介

当日中に完了する車検のメリット

当日中に車検が終わる即日車検には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、当日中に完了する車検のメリットについて解説します。

短時間で終わる

車検が短時間で終わるのは、即日車検のメリットとして挙げられるでしょう。車のコンディションや店舗の混雑状況によるものの、車を預けてから引取りまで数時間で完了することもあります

通常車検の場合、車を預けてから数日後に、再度引取りに行く手間が発生します。一方で即日車検は、仕事や買い物のついでに車を預け、完了のタイミングを見計らって車を引取りに行けるのが魅力です。場合によっては、待合室などで待機していることもできます。

代車が不要になる

車検時の足となる代車が不要になるのも、当日中に完了する車検のメリットといえます。乗り慣れない車を代車として使用するのに抵抗感がある人にとって、代車を借りる必要がないのは魅力に映るかもしれません。

また、代車を借りるのに別途費用がかかる車検取扱業者もありますが、代車が不要となれば、その分の費用を節約できます。

当日中に完了する車検の注意点

即日車検はメリットだけではなく、気をつけたい点があることも認識しておきましょう。ここでは、当日中に完了する車検の注意点について解説します。

対応する車検取扱業者が限られる

対応する車検取扱業者が限られるのは、即日車検における注意点です。これは即日車検が、指定工場を保有しており、なおかつそのようなサービスを実施している業者に限定されるのが理由です。

点検・整備だけを行う「認証工場」の自動車整備工場や、ほとんどのカーディーラーでは即日車検に対応していないため、選択肢として限られることは認識しておきましょう。

車の状態などによっては当日中に対応してもらえないことがある

即日車検で気をつけたいこととして、車の状態や年式、メーカーなどによっては当日中に対応してもらえないことが挙げられます。これは、点検の結果として部品交換などが必要となり、その部品の在庫がなく、メーカー取り寄せになるケースが該当します。

交換部品がメーカー取り寄せになると、車検の作業は当日中に完了できません。部品が到着次第、交換作業から再開することになるので、車の引渡しはその分ずれこむことになります。

点検・整備の内容が十分ではない場合がある

当日中に完了する車検の場合、短時間でも十分な点検・整備ができる店舗選びに注意したいところです。これは、即日車検を受け付けている車検取扱業者の店舗によっては、スピードを重視するあまり、整備内容が車検に通るための最低限に留まる場合があるのが理由です。

時間がない中で車検に適合するのが目的とはいえ、故障しそうな要素まで見過ごすと、後々大きなトラブルを引き起こしかねません。短時間でも十分な点検・整備を行ってくれる業者に委ねましょう。

比較検討できないため車検費用としては高くなる

当日中に完了する車検の注意点として、車検費用としては高くなる傾向があることが挙げられます。費用が高くなるのは、複数の車検取扱業者の見積もり比較検討ができないからです。

当日対応してくれる車検取扱業者が複数選べない場合、提示された料金が高いと感じても交渉の余地がないのは、即日車検の注意すべきポイントといえます。

当日中に車検に通す際の流れ

車検満了日を迎えたことをその当日に気づいた場合、どのようにすればいいのでしょうか。ここでは、当日中に車検を受けて通す際の流れについて解説します。

1. 対応可能な車検取扱業者を探す

まずは、即日車検に対応可能な車検取扱業者を探すことから始めましょう。インターネットで検索し、自宅近くの店舗を探した上で、電話で確認します。対応枠が空いている場合は、その場で予約します。当日予約の場合、Webからの予約受付を行っていないケースがあるので注意してください。

予約ができたら、自動車検査証(車検証)と自賠責保険証明書などの必要書類をそろえて、予約時刻に車を持ち込みます。

2. 点検・整備を行ってもらう

車を持ち込んで受付後、見積もりが提示されます。見積もりに合意したら、法定24ヶ月点検とそれに伴う整備を行ってもらうことになります。

道路運送車両法にもとづいた法定24ヶ月点検後、車検適合に必要な整備が明らかになったところで、内容を確認の上で部品交換などを含んだ整備が行われます。

3. 完成検査を実施してもらう

車検整備の上で、指定工場における完成検査を実施します。完成検査には、有資格者である「自動車検査員」が立ち会い、下記項目について検査を行います。

<完成検査の検査項目>
・同一性の確認
・外観検査
・サイドスリップ検査
・スピードメーター検査
・ヘッドライト検査
・ブレーキ検査
・排気ガス検査
・下回り検査
・総合判定

出典:国土交通省自動車検査登録総合ポータルサイト

検査機器の配置と主な検査項目

4. 車を受け取る

完成検査の検査項目をすべてクリアすれば、車と自賠責保険証明書を受け取り、精算して完了です。

なお、車検後の車には「保安基準適合標章」というステッカーが貼られています。これは検査標章(車検シール)や車検証の代わりとなるものです。検査標章と車検証は後日送付されることになるので、注意してください。

当日中に車検を通さなければならない事態の回避方法

満了日当日の車検はデメリットもあるため、やむを得ない場合を除いて、できる限り余裕を持って受けたいところです。ここでは、当日中に車検を通さなければならない事態を避ける方法について解説します。

車検は早めのタイミングで受ける

車検は早めのタイミングで受けるのは、当日中に車検を通さなければならない事態を回避する方法のひとつです。車検は法改正に伴い、2025年4月以降は満了日2ヶ月前から受けられるようになっています。

ただ、11~3月の繁忙期や土日祝日などは希望日に受けられない場合があるため、満了日3ヶ月前には準備を始めましょう。

車検を受けるタイミングについては、下記の記事もご覧ください。
車検はいつから受けられる?車検を受ける最適なタイミングを紹介

車検予約をしておく

車検予約をしておくことは、当日中に車検を通さなければならない事態を避けるための効果的な方法です。前もって車検の予約をしておけば、希望日に車検を受けられる可能性が高くなるでしょう。

また、車検取扱業者のアプリなどで予約すれば、24時間いつでも予約可能です。さらに、車検満了日を登録することで通知を受け取れるので、車検をうっかり忘れることも減らせます。

最適な車検取扱業者を選んでおく

当日中に車検を通さなければならない事態を避ける方法として、事前に最適な車検取扱業者を選んでおくことが挙げられます。例えば、カーディーラーでの車検を「クオリティ重視タイプ」とした場合、車検費用を抑えられる「コスト重視タイプ」の車検や、クオリティとコストを程良くバランスさせた「バランス重視タイプ」の車検を行う車検取扱業者があります。

オートバックスの車検は、クオリティ・コストのバランスを調整できるタイプの車検といえます。店舗で取り扱っている交換部品のラインナップが豊富なので、車検時に予算や自分の好みに合わせて、交換する部品を選べるメリットがあるのです。

また、オートバックス公式アプリには、車検証の内容を登録できます。車検証右下にあるQRコード(二次元バーコード)を、スマートフォンのカメラを使ってスキャンしてください。また、公式アプリ内の「車のカルテ」には、オートバックスのピットで作業した履歴もすべて記録されており、愛車のメンテナンス管理にご活用いただけます。オートバックスの公式アプリはiOS、Android OSのいずれにも対応しています。

>オートバックスアプリ | AUTOBACS公式アプリ

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

車検に関する相談ならオートバックス

即日車検に対応可能な車検取扱業者なら、満了日当日であっても車検を受けることは可能です。ただし、対応先がない場合や費用が高くなるなど、いくつかデメリットもあります。車検は2~3ヶ月前からきちんと予約して、計画的に受けたほうがメリットは大きいといえるでしょう。

オートバックスでは、車検の早期予約やアプリ会員向けの割引サービスなどが利用できるため、お得に車検を受けられます。さらに、オートバックス車検を受けた方限定で、24時間対応のロードサービスである「オートバックス安心いつでも補償」にも加入可能です。

オートバックスの車検実績は全国累計1,000万台以上!「車検が切れてしまった車を所有している」「車検の期限が迫っているけれど、受ける場所を決めていない」という方は、豊富な実績で安心なオートバックスをぜひご活用ください。

なお、車検の予約は一部店舗では承っておりません。依頼をご検討の際には、ご希望の店舗までお問い合わせください。車検予約の上、オートバックスへのご来店をお待ちしております。

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