車種別ノウハウ
タイヤサイズやマッチするタイヤの種類、そしてタイヤ交換の方法まで。スズキ「ジムニー(型式JB64、年式2018年~)」のタイヤ交換について解説します。
通勤や買い物などの日常から、アウトドアや本格的なオフロード走行までこなすスズキ「ジムニー」。さまざまなシーンで活躍するジムニーだけに、特にタイヤには気を配っておきたいものです。
そこで「ジムニー」にお乗りのみなさんに質問。最後にタイヤを点検したのはいつでしょうか?
タイヤはクルマの主な役割である「走る」「曲がる」「止まる」の、すべてに関わる最重要パーツのひとつ。良好なコンディションを維持するためには、小まめな点検が欠かせません。
とはいえ、「どのぐらい溝が減ったら交換時期なの?」「どんなタイヤを選べばいいの?」と思う人もいるでしょう。
▲4代目「ジムニー」(型式JB64、年式2018年~)
ここではスズキ4代目「ジムニー(型式JB64、年式2018年~)」にぴったりなタイヤの選び方や交換の目安、DIYでの入れ替え方法、そしてプロに依頼する場合の料金まで、タイヤに関する疑問にお答えします。
まず、4代目「ジムニー」に標準装備される純正タイヤのサイズをみていきましょう。
「ジムニー」に設定されるグレードはハイエンドの「XC」、中間の「XL」、標準の「XG」の3タイプ。全グレード、タイヤサイズは16インチで共通ですが、「XC」にはアルミホイールが、「XL」と「XG」にはスチールホイールが、それぞれ採用されています。
▲撮影車は16インチスチールホイールを履く「XL」グレード
・175/80R16
軽自動車仕様の「ジムニー」では、グレードによるタイヤサイズの違いはありません。なお、ジムニーシエラとジムニーノマドは、「195/80R15」です。
中古車を購入した場合は、サイズの異なる社外ホイールを装備しているかもしれませんが、その場合はサイドウォールでサイズを確認できます。
▲タイヤサイズはサイドウォールのどこかに必ず刻印がある
タイヤの表記は「タイヤ幅(mm)/扁平率(%)/リム径(インチ)」で表され、「175/80R16」であれば、タイヤ幅が175mm、扁平率が80%、リム径が16インチという意味。最後の「91S」は、ロードインデックス(荷重指数)と速度記号を示しています。
「ジムニー」のタイヤ空気圧は前後輪により異なります。指定空気圧は、以下のとおり。
■前輪
160kPa(1.6kgf/cm2)
■後輪
180kPa(1.8kgf/cm2)
▲空気圧は運転席ドアの開口部に貼り付けられているラベルでも確認できる
★ポイント
ドレスアップのためにアルミホイールのインチアップを検討している方もいらっしゃると思います。サイズ変更を伴うタイヤ交換は車検非適合となる場合もありますので、オートバックスのスタッフとよく相談のうえご検討ください。
タイヤはクルマと路面との唯一の接点。安全な走行のためには、適切なタイミングでの交換が非常に重要です。
タイヤの交換時期を見極めるポイントはいくつかあります。
走行距離を重ねることで、タイヤのトレッドは摩耗していきます。極度に溝が浅くなると雨の日に水はけが悪くなり、安全性が失われます。
摩耗限界を知らせるのが「スリップサイン」と呼ばれる目印で、タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると現れます。スリップサインはショルダーに記された「△」マークの先、溝の奥にあります。
▲ △のところのトレッド面を見ていくと「少し高くなっているところ」がある
▲溝が浅くなって周囲が「少し高くなっているところ」(画像:赤丸内)と同じ高さになっていたら即交換を
スリップサインが出た(スリップサインがトレッド面と同じ高さになった)タイヤは「整備不良」として車検に通らず、公道で使用すると道路交通法違反で罰則の対象となります。
スリップサインの出たタイヤでの走行は非常に危険で、安全なうちにタイヤを交換するのが理想です。
タイヤは4輪が平均して摩耗するわけではありません。摩耗の仕方は駆動方式や重量配分などで異なりますが、多くの場合、前輪か後輪のどちらかが先に摩耗します。スリップサインの確認は1輪で終わりにするのではなく、少なくとも前輪と後輪で確認します。
もし1輪だけスリップサインが出ている、あるいは内側や外側が極端に摩耗しているタイヤがあったら、「ジムニー」のホイールアライメント(タイヤの取り付け角度)に不具合が出ている可能性があります。その場合はオートバックスの店舗スタッフにご相談ください。
一般的な目安として、サマータイヤは3万kmから4万km、スタッドレスタイヤは1.5万kmから2万km、走行したら交換を検討する時期とされています。
ただし、加減速が多い/少ない、カーブ走行が多い/少ない、高速走行が多い/少ないなど、運転の仕方や走行環境によっても摩耗の進み具合は異なります。
▲ショルダー部(角の部分)だけ溝がなくなったタイヤ
特に車高の高い「ジムニー」では、カーブを曲がるときにショルダー部(角の部分)に負担がかかりやすく、トレッド面に溝はあってもショルダーだけツルツルになるケースも。その場合は、スリップサインが出ていなくても交換が必要です。
タイヤの交換時期の判断は、スリップサインだけではありません。サイドウォールにひび割れがあるタイヤは、劣化が進んでいる可能性があります。
軽度なものなら問題はありませんが、ヒビが内部構造に達してしまうとバーストの危険性が発生します。
また、タイヤ側面が部分的に膨らんでいる(コブができている)場合も、内部構造が損傷している可能性があり、やはりバーストの危険があります。
▲深いひび割れが確認できたら、溝があっても交換を ※写真:ACフォト
▲ピンチカットと呼ばれるタイヤの「コブ」も危険
このような異常を見つけたら、すぐオートバックスの店舗スタッフにご相談ください。
一般的にタイヤの寿命は5年ほどといわれています。走行距離が少なくとも、紫外線や熱、風雨にさらされることでゴムの油が揮発し、柔軟性が失われるからです。
駐車場が屋外であったり、日頃からタイヤの空気圧が少ない状態で走行していると、早く劣化が進み、寿命はもっと短くなります。
ちなみに、タイヤのサイドウォールで製造年週が可能です。4桁の数字で刻印されていて、下の画像ならば「2024年の35週目(239日から245日)」が製造年週です。頻繁に確認する必要はありませんが、交換の目安として覚えておきましょう。
▲中古車を購入したときはぜひチェックしておきたい
★ポイント
タイヤを縁石などにぶつけたときは、ホイールが歪んでいないかもチェックしてください。ホイールが歪んでいると、空気が漏れたり走行時に振動が出たり、まっすぐ走らなくなったりする可能性があり、危険です。
なお、オートバックスではタイヤ無料点検を実施していますので、愛車のタイヤが気になる方は、お気軽にご利用ください。
タイヤ交換には2つの方法があります。ひとつは「タイヤのみ」の交換、もうひとつが「タイヤとホイール」の交換です。
▲靴を履き替えたときのようにタイヤで乗り心地や走りは変わる
現在のホイールデザインやタイヤサイズに不満がなく、経済性を重視する方は、ホイールをそのまま利用し、タイヤのみを交換するのがおすすめです。
「ホイールのデザインをかえてドレスアップを楽しみたい」という方は、タイヤとホイールを一緒に交換するのがおすすめ。古いホイールをスタッドレスタイヤ用などにすると無駄がありません。
本格的なクロスカントリーとしての性能を持った「ジムニー」。タイヤサイズはやや特殊で、基本的には「オフロードタイヤ」や「SUV専用タイヤ」からの選択になります。
街乗りとオフロード、どちらの走行性能を重視するか。このバランスがオフロードタイヤ選びのポイントになります。
▲タイヤの種類によりトレッド面のパターン(溝の形状)が異なる ※写真:PIXTA
★ポイント
街乗りがメインなら、H/Tタイヤがおすすめです。快適性とドレスアップを両立させたいのなら、A/Tタイヤがいいでしょう。
タイヤの価格は、性能やメーカー、サイズによって大きく異なります。ご自身の予算に合わせて、最適なタイヤを選びましょう。
★ポイント
店頭にない銘柄のタイヤも、お取り寄せが可能です。店舗スタッフにご相談ください。
「自分でタイヤ交換に挑戦したい!」と考えている人もいるでしょう。しかし、ホイールから古いタイヤを外して新しいタイヤを組む(取り付ける)には、「タイヤチェンジャー」と呼ばれる専用のツールが必要になり、DIYで行うには難易度が高い作業です。
▲「タイヤチェンジャー」の扱いにも熟練の技が求められる
また、廃タイヤは一般ごみとして処分ができないため、オートバックスなどのショップに持ち込み、有料で引き取ってもらわねばなりません。さまざまな面から、タイヤの組み替えは、個人が行うには現実的ではありません。
ですが「クルマから夏タイヤを外し、替わりにスタッドレスタイヤを取り付ける」「タイヤがパンクしたので、スペアタイヤに入れ替える」といった、ホイールと組んであるタイヤを入れ替える作業なら可能です。
とはいえタイヤ交換はクルマの安全に関わる重要な作業。正しい手順と注意点を理解しておくことが必須となります。
▲ぜひ用意しておきたいクロスレンチとトルクレンチ ※写真:PIXTA
▲オートバックスでは各種工具も取り揃えている
タイヤ交換には事前の準備と慎重な作業が重要です。ここからは実際にDIYでタイヤ交換を行うときの手順を説明します。今回はスチールホイールですが、アルミホイールでも基本的には同じです。
▲ジャッキアップが必要な作業では、安全のために輪止めをすることを習慣化しておこう
ジャッキが地面に沈み、倒れてしまわぬよう、作業は平坦で硬い場所で行います。また、作業中に「ジムニー」が動かないよう、パーキングブレーキをかけて輪止めをしておきましょう。
▲クロスレンチを使用すると作業しやすい
車体をジャッキアップする前に、接地した状態でホイールナットを半周から1周程度、反時計回りに緩めておきます。
この時、ホイールナットがひどく緩めづらかったら、前回の装着時にキツく締め付け過ぎた証拠です。
▲オートバックスのピットでは車体を一気に持ち上げるリフトを使用
ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、ゆっくりと車体を持ち上げます。
▲タイヤとホイールは想像以上に重いもの。両手で支え、しっかりと持って外すこと
▲外したナットをなくさないように注意
緩めておいたナットをすべて外し、両手でしっかりと押さえながらゆっくりとタイヤを取り外します。取り外したタイヤは異常がないか、確認しておきましょう。
▲ホイールのナット穴とハブボルトの位置を慎重に合わせる
タイヤによっては、回転方向が指定されているものもあります。取り付け前にタイヤの回転方向を確認し、ハブボルトに合わせて慎重に取り付けます。
取り付けたら手でナットを時計回りに締め付け、軽く固定。続いてレンチを使って、ガタつきがなくなるまで締めていきます。
▲トルクの設定方法はトルクレンチによって異なる。説明書を読み、正しく設定すること
▲ナットを締めるときはトルクレンチを使って規定トルクで締める
全部のタイヤ交換が終わったら、車体をゆっくりと元の位置に戻します。ジャッキがおりたら、ホイールナットを対角線上に均等に締め付けていきます。
「走行中に外れないよう、キツく締めたい」と、ホイールレンチの上に乗って体重をかける人もいますが、締め付け過ぎは破損の原因になります。必ずトルクレンチを使用し、取扱説明書に記載された「締め付けトルク」で締め付けましょう。
「ジムニー」の締め付けトルクは100N・mです。
▲試運転と増し締めは安全のために必ず実施する
交換後、適正な空気圧になっているかを確認。問題がなければ低速で試運転を行い、振動や異音がないことをチェックします。
走行により、わずかにホイールナットが緩むことも。100kmほど走行したら再度、ホイールナットの“増し締め”を行います。
★ポイント
トルクレンチを使わずに手感覚で締め付けると、締め付け不足による脱輪や、締め付けすぎによるボルトの破損などの原因になります。規定トルクは厳守しましょう。
▲オートバックスではタイヤの無料点検を実施している
DIYでのタイヤ交換は確かに魅力的ですが、クルマの安全に関わる重要な作業だからこそ、「プロに任せるのが一番安心で確実」です。
特に、タイヤの組み換えやバランス調整は専門の機械が必要になるため、DIYでは不可能。廃タイヤの処分も必要です。
オートバックスでは、専門知識・技術を持ったスタッフがタイヤ選びから交換、取り付け、さらには廃タイヤの処分まで、一貫して行います。
お客様の用途や予算に応じたタイヤ選びもお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。なお、タイヤ交換の料金・工賃は、交換するタイヤの種類やサイズ、店舗によって異なります。
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