車種別ノウハウ
タイヤサイズやマッチするタイヤの種類、そしてタイヤ交換の方法まで。ホンダ「N-BOX(2代目 JF3/JF4型)」のタイヤ交換について解説します。
「N-BOX」にお乗りのみなさん、最後にタイヤを点検したのはいつだったか、覚えていますか?
タイヤはクルマの主な役割である「走る」「曲がる」「止まる」の、すべてに関わる最重要パーツのひとつ。良好なコンディションを維持するためには、小まめな点検が必要です。
たとえば、トレッド(地面と接しているゴム部)が摩耗して溝のなくなったタイヤは、雨天時にスリップしやすくなりますし、空気圧が少ない、あるいはサイドウォール(側面)やショルダー(トレッドとサイドウォールの間)に破損があるタイヤは、高速走行時にバースト(破裂)するおそれも……。
とはいえ、「どのぐらい溝が減ったら交換時期なの?」「どんなタイヤを選べばいいの?」と思う人もいるでしょう。
▲2代目「N-BOX」(型式JF3/JF4、年式2017~2023年)
ここではホンダ2代目「N-BOX(型式JF3/JF4、年式2017~2023年)」にぴったりなタイヤの選び方や交換の目安、DIYでの入れ替え方法、そしてプロに依頼する場合の料金まで、タイヤに関する疑問にお答えします。
まず、2代目「N-BOX」に新車装着される純正タイヤのサイズをみていきましょう。
・155/65R14
・165/55R15(N-BOX CUSTOM ターボモデルのみ)
なお、FFと4WDでタイヤサイズに違いはありません。また、中古車を購入した場合は、インチアップした社外ホイールを装備しているかもしれませんが、その場合はサイドウォールでサイズを確認できます。
▲タイヤサイズはサイドウォールのどこかに必ず刻印がある
タイヤの表記は「タイヤ幅(mm)/扁平率(%)/リム径(インチ)」で表され、「155/65R14」であれば、タイヤ幅が155mm、扁平率が65%、リム径が14インチという意味です。
「N-BOX」のタイヤの空気圧は、タイヤサイズと前後輪により異なります。ホンダの指定空気圧は、以下のとおり。
■155/65R14サイズ
前240kPa(2.4kgf/cm2)/後230kPa(2.3kgf/cm2)
■165/55R15サイズ
前後とも210kPa(2.1kgf/cm2)
★ポイント
ドレスアップのためにアルミホイールのインチアップを検討している方もいらっしゃると思います。サイズ変更を伴うタイヤ交換は車検非適合となる場合もありますので、オートバックスのスタッフとよく相談のうえご検討ください。
タイヤはクルマと路面との唯一の接点。安全な走行のためには、適切なタイミングでの交換が非常に重要です。
タイヤの交換時期を見極めるポイントはいくつかあります。
走行距離を重ねることで、タイヤのトレッドは摩耗していきます。極度に溝が浅くなると雨の日に水はけが悪くなり、安全性が失われます。
摩耗限界を知らせるのが「スリップサイン」と呼ばれる目印で、タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると現れます。スリップサインはショルダーに記された「△」マークの先、溝の奥にあります。
▲ △のところのトレッド面を見ていくと「少し高くなっているところ」がある ※写真:PIXTA
▲溝が浅くなって周囲が「少し高くなっているところ」と同じ高さになっていたら即交換を ※写真:PIXTA
スリップサインが出た(スリップサインがトレッド面と同じ高さになった)タイヤは「整備不良」として車検に通らず、公道で使用すると道路交通法違反で罰則の対象となります。
スリップサインの出たタイヤでの走行は非常に危険で、安全なうちにタイヤを交換するのが理想です。オートバックスでは、スリップサインが露出する前、残り溝が2.0mmになったら交換をおすすめしています。
タイヤは4輪が平均して摩耗するわけではありません。摩耗の仕方は駆動方式や重量配分など異なりますが、多くの場合、前輪か後輪のどちらかが先に摩耗します。スリップサインの確認は1輪で終わりにするのではなく、少なくとも前輪と後輪で確認します。
もし1輪だけスリップサインが出ている、あるいは内側や外側が極端に摩耗しているタイヤがあったら、N-BOXのホイールアライメント(タイヤの取り付け角度)に不具合が出ている可能性があります。その場合はオートバックスのスタッフにご相談ください。
▲ショルダー部(角の部分)だけ溝がなくなったタイヤ
▲深いひび割れが確認できたら、溝があっても交換を ※写真:ACフォト
▲ピンチカットと呼ばれるタイヤの「コブ」も危険
また、タイヤ側面が部分的に膨らんでいる(コブができている)場合も、内部構造が損傷している可能性があり、やはりバーストの危険があります。
このような異常を見つけたら、すぐに点検しましょう。
▲中古車を購入したときはぜひチェックしておきたい
★ポイント
タイヤを縁石などにぶつけたときは、ホイールが歪んでいないかもチェックしてください。ホイールが歪んでいると、空気が漏れたり走行時に振動が出たり、まっすぐ走らなくなったりする可能性があり、危険です。
なお、オートバックスではタイヤ無料点検を実施していますので、愛車のタイヤが気になる方は、お気軽にご利用ください。
タイヤ交換には2つの方法があります。ひとつは「タイヤのみ」の交換、もうひとつが「タイヤとホイール」の交換です。
▲靴を履き替えたときのようにタイヤで乗り心地や走りは変わる
現在のホイールやタイヤサイズに不満がなく、経済性を重視する方は、ホイールをそのまま利用し、タイヤのみを交換するのがおすすめです。
▲タイヤの種類によりトレッド面のパターン(溝の形状)が異なる ※写真:PIXTA
タイヤには、クルマのキャラクターや求める性能・用途に合わせて、さまざまな種類が存在しています。代表的なのが以下の4タイプ。
背の高いスーパーハイトワゴンの「N-BOX」には「軽ハイトワゴン専用タイヤ」がおすすめです。このほか、スタッドレスタイヤの性能を併せ持つ「オールシーズンタイヤ」も人気が高まってます。
★ポイント
ふらつきを抑える軽ハイトワゴン専用タイヤは、運転しやすさにも貢献し、安全で疲労の少ない運転ができます。「N-BOX」に最もおすすめしたいタイヤです。
タイヤの価格は、性能やメーカー、サイズによって大きく異なります。タイヤの種類とともに、覚えておくとよいでしょう。
★ポイント
オートバックスでは低価格と高性能を両立した、プライベートブランド「マックスラン」を展開するほか、中国大手タイヤメーカー「リンロン」の製品も取り扱っています。
▲「タイヤチェンジャー」の扱いにも熟練の技が求められる
また、廃タイヤは一般ごみとして処分ができないため、オートバックスなどのショップに持ち込み、有料で引き取ってもらわねばなりません。さまざまな面から、タイヤの組み替えは、個人が行うには現実的ではありません。
ですが「クルマから夏タイヤを外し、替わりにスタッドレスタイヤを取り付ける」といった、ホイールと組んであるタイヤを入れ替える作業なら可能です。
とはいえタイヤ交換はクルマの安全に関わる重要な作業。正しい手順と注意点を理解しておくことが必須となります。
▲ぜひ用意しておきたいクロスレンチとトルクレンチ ※写真:PIXTA
▲オートバックスでは各種工具も取り揃えている
タイヤ交換には事前の準備と慎重な作業が重要です。ここからは実際にDIYでタイヤ交換を行うときの手順を説明します。
(1)安全な場所で作業する
ジャッキが地面に沈み、倒れてしまわぬよう、作業は平坦で硬い場所で行いましょう。また、作業中にN-BOXが動かないよう、パーキングブレーキをかけて輪止めをします。
▲ホイールキャップはスチールホイールのデザイン性をアップするために装着されている
「N-BOX」の標準モデル(アルミホイール非装備車)には、ホイールキャップが取り付けられています。ホイールキャップは、力を入れて引っ張って外しますが、外れにくい場合は、大きめのマイナスドライバーやヘラなどを使用します。
▲クロスレンチを使用すると作業しやすい
車体をジャッキアップする前に、接地した状態でホイールナットを半周から1周程度、反時計回りに緩めておきます。
▲オートバックスのピットでは車体を一気に持ち上げるリフトを使用
ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、ゆっくりと車体を持ち上げます。ジャッキスタンドがある場合は、車体があがったら安全な位置に設置し、確実に固定します。
▲外したナットをなくさないように注意
緩めておいたナットをすべて外し、両手でしっかりと押さえながらゆっくりとタイヤを取り外します。取り外したタイヤは異常がないか、確認しておきましょう。
また、取り外したタイヤを車体の下に入れておくと、万が一ジャッキが外れてしまっても安心です。
▲ホイールのナット穴とハブボルトの位置を慎重に合わせる
タイヤによっては、回転方向が指定されているものもあります。取り付け前にタイヤの回転方向を確認し、ハブボルトに合わせて慎重に取り付けます。
取り付けたら手でナットを時計回りに締め付け、軽く固定。続いてレンチを使って、ガタつきがなくなるまで締めていきます。
▲ナットを締めるときはトルクレンチを使って規定トルクで締める
全部のタイヤ交換が終わったら、車体の下に置いたタイヤやジャッキスタンドを外し、車体をゆっくりと元の位置に戻します。ジャッキがおりたら、ホイールナットを対角線上に均等に締め付けていきます。
「走行中に外れないよう、キツく締めたい」と、ホイールレンチの上に乗って体重をかける人もいますが、締め付け過ぎは破損の原因になります。必ずトルクレンチを使用し、取扱説明書に記載された「締め付けトルク」で締め付けましょう。N-BOXの締め付けトルクは108N・mです。
最後にホイールキャップを取り付けます。このとき、エアーバルブの合わせ位置に注意が必要です。
▲試運転と増し締めは安全のために必ず実施する
交換後、適正な空気圧になっているかを確認。問題がなければ低速で試運転を行い、振動や異音がないことをチェックします。
走行により、わずかにホイールナットが緩むことも。100kmほど走行したら再度、ホイールナットの“増し締め”を行います。
★ポイント
トルクレンチを使わずに手感覚で締め付けると、締め付け不足による脱輪や、締め付けすぎによるボルトの破損などの原因になります。規定トルクは厳守しましょう。
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